ISO14001認証を取得するための具体的な手順とは
公開日:2019.12.26 最終更新日:2021.07.05
本記事では、環境マネジメントシステムの規格であるISO14001を取得するための手順を分かりやすく解説していきます。
ISO14001の取得を考えている事業者様は、ぜひ最後までご覧ください。
そもそもISO14001とは何か
ISO14001とは、環境問題に対して企業が取り組むべきマネジメントシステムを構築し、正しく運用した際に取得できるISO認証です。
認証取得を目指すことで、省エネルギーによるコスト削減や無駄な資源削減を会社全体で行い、組織の業務効率化にも役立ちます。
また、社会的にも信頼性の高いISO認証のため、取得することで企業間の取引を有利に進めることが可能となります。
ISO14001の詳細については、こちらのISO14001の概要もあわせてご確認ください。
ISO14001取得までの手順
ISO14001を取得するためには、少なくとも数ヶ月~数年の期間が必要といわれています。
その期間に社内の体制を整えたり、運用のためのシステム構築をしなければなりません。
ISO14001のおおまかな流れを以下にまとめました。
- 社内の体制を整える
- 環境方針の設定
- 目的達成のためのマニュアル作成
- マニュアルに沿って運用開始
- 運用状況の確認と問題点の解決
- 審査機関による文書・現地審査
ISO14001取得までには、上記に表記している手順以外にも細かい作業がいくつも発生します。
基本的には、まず社内の体制を整え環境方針を設定した後は、ひたすらにPDCAサイクルを回して審査機関からの審査が通れば取得完了となります。
ステップ①社内体制の構築
ISO14001の取得に取り掛かる前に、まずは社内で認証取得のための体制を構築することが重要です。
ISO14001の取得には数ヶ月~数年ほどかかるといわれており、作業の多さから他の業務との並行が難しい場合があります。
認証取得のための専門チームを作り、全社員が専門チームを中心に環境方針に基づいた活動を続けていくことが理想的です。
ステップ②環境方針の設定
ISO14001における環境方針とは、いわば自社が行う環境活動に対しての大きな目標です。
現在の業務の中で環境問題に影響していることを整理し、現在自社が達成すべき目標を立てます。
設定した方針に基づいてEMS(環境マネジメントシステム)を構築するため、非常に重要な工程といえます。
ステップ③目的達成のためのマニュアル作成
設定した目標を達成するために、細かい作業内容のマニュアルを作成します。
マニュアル化することで、社員が一律に内容を把握して活動に取り組むことができます。
ステップ④マニュアルに沿って運用開始
マニュアルを作成したら、実際に業務の中にマニュアルに沿った活動を組み込みます。
実際に運用してみて初めて気づく問題点や改善点があるため、開始後の数ヶ月程度はテスト運用としてマニュアルの調整期間にあてることが一般的です。
マニュアルの運用は、認証取得後も認証を維持するために続けていかなければいけません。
ステップ⑤運用状況の確認と問題点の解決
マニュアルの運用を続けていくうちに、業務に支障がでたり効果が見込めなかったなどの問題点が発生します。
問題点解決することでマニュアルをよりよいものに改訂し、スムーズな運用がされているかの確認をしなければなりません。
目標設定から問題解決までの一連の流れをPDCAサイクルといい、ISO14001取得・維持をするためにはこのサイクルを回し続けることが必須条件です。
ステップ⑥審査機関による文書・現地調査
活動を続けている中で、一定の期間内で審査機関からの文書調査と現地調査があります。
設定した目標やマニュアルがISOの基準を満たしているか、実際に活動が実現されているかなどを審査します。
審査に通過すると、ISO14001が取得できます。
ISO14001取得手順は環境マネジメントシステムを構築・運用していくことが重要
以上、ISO14001取得するための手順を解説してきました。
ISO14001取得には、いくつかの手順を長期間にわたって行う必要があります。
ポイントはPDCAサイクルを回し続けてよりよい環境活動ができるよう、常に改善し続けることです。
ISO14001を取得するためには、専門知識をもつコンサル会社に依頼することが一般的です。
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!