
システム開発における実施項目の優先順位を決めるコツ
公開日:2021.05.12 最終更新日:2021.05.14
このコラムでは、システム開発における実施項目の決め方を解説します。
目的別に「なにを優先すべきか」を決め、効率的にシステム開発する流れを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
コツ①実施項目の優先度を評価する
品質・コスト・納期で、どの項目を優先すべきか、どのような理由で優先されるべきかを評価しましょう。
「コストをかければ可能か、時間をかけなくても可能か」などシステム開発の実現性を考慮して評価します。
「自社のサービスにおいての重要度」も加味した上で判断しましょう。
コツ②優先順位は開発要件を数値化して決める
実施項目の優先度を決定する際は、各要件を数値化するとよいです。
プロジェクト・ポートフォリオ・マネジメントツール(PPM)を利用すれば、システム開発における各要件を自動で点数化し優先順位を決めることができます。
出力された総合評価を数値で確認することで、優先度の高い要件を直観的にみることができます。
たとえば実装したい機能が複数あるときでも、それぞれを自動で評価し数値化できるため優先すべき事項がすぐに確認できるのです。
ただしPPMは数値を算出するツールであり、判断は自分たちでおこなう必要があるためあらかじめ判断する指標を決めておくとよいです。
目的ごとの優先順位の決め方
システム開発を行うにあたり、何を目的にするかにより優先順位が異なります。
大きな目的でとしては品質面・コスト面・納期面があげられ、まず何を重視するかを決めましょう。
ここでは、それぞれの目的別の優先順位を解説します。
高品質・高機能を目的とする場合
高品質・高機能なシステムを開発したい場合、まずはデザインの評価やユーザビリティ設計などに対しての体制を整えましょう。
具体的には、市場調査やユーザーアンケートなどでデータ収集をおこなってから、設計に取り組むべきといえます。
十分なデータ収集をおこなわず開発を進めてしまうと、ユーザーに満足してもらえないシステムになり、修正や改善に余計なコストがかかってしまう可能性もあります。
したがって必要なデータ収集や、十分な開発期間と予算を確保し、しっかり計画を立ててシステム開発に取り組みましょう。
低コストを目的とする場合
低コストでシステム開発したい場合、できる限り既存のテンプレートやパッケージを利用しましょう。
なぜなら、ゼロから開発するよりも既存のシステムを活用し開発した方が予算を抑えられるからです。
また自社開発でコストがかかり過ぎてしまう場合、オフショア開発も視野に入れるとよいでしょう。
オフショア開発とは、海外の開発会社や子会社に開発業務を委託することで、相場よりも開発コストを抑えられるケースが多いです。
短納期を目的とする場合
短い期間でシステムを完成させることが目的の場合、コミュニケーションがリアルタイムで図れるかを確認しましょう。
またプロジェクト管理ツールなどを活用し、随時進捗状況を確認できる体制にすることが大切です。
単価は高くなりますが、社内調整に時間をかけないためにも能力の高い少数精鋭の開発会社に依頼するとよいです。
自社開発する場合でも、既存のテンプレートやパッケージを活用することで、開発スピードを上げることもできます。
目的に合わせた優先順位を定めてシステム開発を行おう
以上、システム開発における優先順位の着目する項目と評価指標について解説しました。
優先順位を決めるために、まずはどのようなシステムを開発したいかの目的を明確にしましょう。
目的に対して何を優先させるべきかを判断することが大切です。
「システム開発を検討しているけれど、優先順位についてよくわからない」
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!





