中国語の簡体字と繁体字の違いとは?翻訳の際はどちらを選ぶとよい?
公開日:2019.11.08 最終更新日:2021.08.18
中国語翻訳は需要がとても高い言語ですが、実は中国語の漢字には「簡体字」と「繁体字」の2種類あることをご存じでしょうか?
ビジネスをするうえで中国語翻訳が必要な場合、シーンに適した漢字を使って取引先の印象をよくしたいものですよね。
そこで本記事では、中国語翻訳における簡体字と繁体字の違いや、使い分けのポイントなどを紹介します。
ビジネス上で中国語翻訳が度々求められる事業者様は、ぜひ最後までご覧ください。
- 簡体字と繁体字の違い
- 簡体字と繁体字を使い分けるポイント
- 簡体字と繁体字両方に翻訳したほうがよいケース
中国語翻訳における簡体字と繁体字の違いとは
そもそも簡体字と繁体字とは、中国で使われる漢字体です。
元々中国では「繁体字」だけが使われていましたが、1950年代漢字の簡略化がなされ、より簡単に表記される「簡体字」が生まれました。
簡体字と繁体字の違いを分かり易くまとめると、以下のようになります。
簡体字と繁体字の違い
- 簡体字…繁体字を簡単に覚えやすくした字体
- 繁体字…画数が多く、略されることがない伝統的な字体
簡体字と繁体字の特徴
上記でご紹介したように、簡体字は、繁体字を簡単に覚えやすくした字体です。
そのため一般的に繁体字のほうが簡体字に比べて画数が多く、日本語の漢字に少し似ている字体となっています。
以下に、簡体字と繁体字の表記の違いを記した例をまとめました。
日本語 | 簡体字 | 繁体字 |
大浴場 | 大浴场 | 大浴場 |
東京 | 东京 | 東京 |
駐車場 | 驻车场 | 停車場 |
月曜日 | 周一 | 星期一 |
タクシー | 出租车 | 計程車 |
バス | 公交 | 巴士 |
簡体字と繁体字、中国語翻訳で使い分けるポイントとは
中国語翻訳を行ううえで、簡体字と繁体字を使い分けるポイントは、使用している国や地域で分けることです。
簡体字と繁体字はそれぞれ使用されている国や地域が異なっているため、誤った字体で翻訳してしまうと対象者が読めないといったことになりかねません。
主に簡体字は中国本土・シンガポール・マレーシアなどで使用されており、繁体字は台湾・香港・マカオなどで使用されています。
取引先やお客様の出身地、またはターゲット地域によって字体を使い分けることで、トラブルの発生するリスクを減らすでしょう。
簡体字と繁体字の両方に翻訳したほうがよいケース
ビジネス面で使う文書の翻訳のような場合は、基本的に1箇所とやり取りをするため簡体字と繁体字を選んで翻訳する必要があります。
しかし、訪日観光客向けの案内板の翻訳のような不特定多数の人が見るものの翻訳の場合は、どちらか一方の翻訳のみだと不便に感じるケースが多々発生するでしょう。
そのため、以下のような場所では両方の翻訳をおすすめします。
簡体字と繁体字の両方で翻訳をおすすめするケース
- 観光地での案内板や施設の説明書きに使用する場合
- パンフレットやレストランのメニューに使用する場合
上記のように、不特定多数の観光客が見るものであれば、インバウンド対策として簡体字と繁体字の両方で翻訳すると利用でもらいやすくなるでしょう。
両方の翻訳をするデメリット
インバウンド対策の一環として、簡体字と繁体字両方の翻訳はメリットがあります。
しかし両方の翻訳をする際には、期間とコストがかかりるというデメリットもあります。
また、どちらの字体を使用するか明確な相手に両方の字体を混用することで、逆に自分たちのために作られた翻訳ではなく、誠意がないと捉えられるリスクも考えられます。
ターゲットが絞られる場合は、適した字体のみで翻訳をするべきでしょう。
中国翻訳をする際は使用地域によって簡体字と繁体字を使い分けよう!
今回は、簡体字と繁体字の違いや使い分けのポイントなどをご紹介してきました。
中国語には簡体字と繁体字の2種類があり、使用される国や地域が異なります。
そのため、翻訳する際にはどちらの字体が適しているかを見極めなければいけません。
ただ、インバウンド対策として不特定多数の人が見る看板やメニューなどは、両方の字体で翻訳しておいたほうが利便性が高いといえるでしょう。
中国語翻訳を業者に依頼する際、簡体字と繁体字に対応している翻訳会社は限られています。
業者が見つからなくてお悩みの事業者様は、ぜひEMEAO!コンシェルジュまでご相談ください。
簡体字と繁体字両方の翻訳が可能な翻訳会社を、完全無料でご紹介いたします。
この記事を書いた人
編集部員 岡本
編集部の岡本です。以前はWEBディレクターとして中小企業のホームページ制作のディレクション等をしておりました。ユーザー様の声をきちんとコンテンツの内容や方向性に反映して、より良いメディアに出来るように日々精進してまいります。