翻訳会社の選び方の7つの確認ポイントと見極め方法を徹底解説
公開日:2019.11.08 最終更新日:2020.11.16
海外の企業やお客様とのやり取りが必要になったとき、翻訳を依頼する業者選びを失敗するとトラブルが起こることがあります。
たとえば、ミスが多かったり、期日に納品されなかったり、費用が高くつきすぎたり……。
そこで本記事では、翻訳会社選びで気を付けるべきポイントをご紹介します。
はじめて翻訳を外注する事業者様、そしてトラブルにあって業者を乗り換えたい事業者様は、ぜひご一読ください。
翻訳会社を選ぶ際に確認すべき7つのポイント
それではさっそく、翻訳会社選びで失敗しないために確認しておきたいポイントを7つご紹介していきます。
ポイント①依頼したい言語に対応できるか
当然のことながら、まず翻訳を依頼したい言語に対応している翻訳会社かという点を確認しましょう。
英語であってもイギリス英語かアメリカ英語か、中国語なら簡体字か繁体字かまで決めておいて、対応可能か確認しておくと安心です。
また、1つの言語だけではなく、複数の言語に翻訳する必要がある場合もあることでしょう。
たとえばインバウンド対策や海外向けECサイトを解説するといったように、対象の国を限定しない場合は少なくとも英語と中国語に翻訳するケースが多いようです。
多言語翻訳を依頼する場合、翻訳者による翻訳文のズレを極力なくすために、翻訳コーディネーターが最終調整を行う必要があります。
そのため、言語ごとに別の翻訳会社に依頼するのではなく、できるだけ依頼したい言語すべてに対応できる1社にまとめて依頼するのがおすすめです。
ポイント②依頼する文書の分野に対応できるか
翻訳会社を選ぶ際には、翻訳対象の文書の分野に対応できるかという点も確認しておく必要があります。
手紙やメールといった一般文書であれば、対応できる翻訳会社がほとんどです。
しかし、専門的な文書であれば、科学や技術、法律、医療といった分野によって必要な知識が大きく変わってきます。
そのため専門的な文書を正確に翻訳するには、各分野の常識や用語に精通した技術翻訳者に翻訳を担当してもらう必要があるのです。
翻訳を依頼したい文書の分野に精通している技術翻訳者がいるかはもちろん、同じような分野・業界の翻訳の実績があるかを確認してもいいでしょう。
ポイント③翻訳の正確性は十分か
メールや手紙などを翻訳してもらう場合には、ざっくりとした意味が分かれば問題ないかもしれません。
正確性よりもスピード感や値段を重視して翻訳会社を選んでもいいでしょう。
一方で契約書やサイトなどを翻訳する場合には、正確な翻訳をしてくれる翻訳会社かどうかという点が重要なポイントになってきます。
ではどうすれば正確な翻訳をしてくれる会社かどうか判断できるのかというと、チェック体制を確認すれば見分けることが可能です。
品質保持を重視している翻訳会社であれば、以下のようなチェック体制を整えています。
- ネイティブチェック体制:その言語を母国語とする人が文章を読んでおかしな部分がないか、意味は合っているかをチェックする体制
- ダブルチェック体制:完成までを一人で担わず、複数の人がチェックして仕上げていく体制
特に、ネイティブチェック体制のある翻訳会社に依頼すれば、正確性が高い翻訳をしてもらえるでしょう。
ただしネイティブチェックはオプションとしている翻訳会社もあるため、見積もり時には料金内に含まれているかも確認しておきましょう。
ポイント④料金は適正か
なるべくリーズナブルな値段設定をしている翻訳会社に依頼をしたいという事業者様も多いかもしれませんが、相場と比較して適正な料金かどうかを考えましょう。
翻訳料金の相場は言語によって異なり、同じ言語であっても文書の量や難易度、納期によって変動します。
各言語の難易度による費用相場の違いについては、ぜひ以下の39か国語の具体的な費用相場をまとめた記事を確認してみてください。
翻訳会社によっては、直接翻訳者と契約していたり、高精度の自動翻訳を活用していたりという理由でリーズナブルな値段設定を実現しているところもあります。
また、大量の文書を依頼した際には料金を割引してくれる場合もあります。
しかし、上記のような理由はなく相場よりも安い値段設定がされている場合、翻訳の質やスピードなどに問題がある危険性が高いので注意が必要です。
ポイント⑤修正にかかる料金はいくらか
完成した訳文を見て、修正したいところが出てくることもあるでしょう。
料金について確認する際には、修正にはどれくらいの追加料金がかかるのかという点もチェックしておくと安心です。
翻訳会社によっては、無料で修正に対応してくれる場合もあります。
また、修正に追加料金がかかる翻訳会社の場合、修正を依頼する度に料金が追加されていく場合もあるようです。
修正回数が少なく済むように、依頼前に修正を希望する箇所を細かくまとめるように気を付けましょう。
ポイント⑥翻訳コーディネーターは十分なスキルを持っているか
翻訳を外注する際は、担当してくれる翻訳者が優秀かどうかという点に注目しがちですが、実は翻訳コーディネータとの相性がいいかという点も重要なポイントです。
翻訳コーディネーターは、問い合わせの対応から翻訳者の選定、納品前のチェック、アフターフォローに至るまでの全ての工程を管理する役割を持っています。
いくら担当の翻訳者が優れていても、翻訳コーディネーターが未熟であれば、質の高い訳文は完成しません。
また、事業者様が翻訳会社に依頼した際、実際にやり取りをするのは翻訳者ではなく翻訳コーディネーターであることが一般的です。
やりとりをしていてストレスを感じないような、丁寧でスピーディな対応をしてくれるかも確認しておきましょう。
ポイント⑦機密保持契約書を締結できるか
ビジネスにおいて、公開前の商品の情報や研究内容、取引先との契約書、顧客データなど、第三者への漏洩を避けたい機密情報の含まれた原稿の翻訳が必要になる機会もありますよね。
「翻訳会社に依頼すると情報漏洩のリスクが上がってしまうのでは……」
と不安を感じる事業者様もいらっしゃるのではないでしょうか。
機密情報が含まれる原稿の翻訳を依頼する際には、事前に機密保持契約書(NDA)を締結してくれるか翻訳会社に確認しておくと安心できます。
機密保持契約とは、情報を開示した企業の機密情報を保護するために、開示された側の企業が情報を該当する取引以外に利用したり第三者に漏洩したりしないことを約束する契約です。
機密保持契約書の内容は翻訳会社によって異なるので、自社が求める内容かどうかまでしっかり確認しましょう。
翻訳会社を選ぶ際に確認すべきポイントまとめ
下記のポイントは最低限、業者に依頼をする前にチェックしておきましょう!
- 翻訳を依頼したい言語に対応できるか
- 依頼する文書の分野に対応できるか
- 翻訳の正確性は十分か
- 料金は適正か
- 修正にかかる料金はいくらか
- 翻訳コーディネーターは十分なスキルを持っているか
- 機密保持契約書を締結できるか
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翻訳会社を見極める3つの具体的な方法
ここまで翻訳会社を選ぶ際に確認しておきたいポイントをご紹介しましたが、そのポイントを満たしている業者かを見極めるには具体的には何をすればいいのでしょうか。
ここからは7つのポイントを確認して、最適な業者を見極める方法をご紹介します。
実績を確認する
より多くの確認ポイントを満たしている業者かをチェックするためには、まず実績を見てみましょう。
その際、翻訳会社自体の実績はもちろん、担当の翻訳者や翻訳コーディネーターの実績まで確認することが重要です。
依頼したい原稿の言語や分野と同じような実績が多ければ、その言語や分野が得意ということが分かります。
また、大手の企業や官公庁との取引実績があれば、正確性が高いことや情報漏洩対策が万全であろうことが推測できます。
無料トライアルを利用する
複数の候補の中から最適な翻訳会社を見極めるために、「無料トライアル」を利用してみるという方法もあります。
無料トライアルとは、一部の翻訳会社が提供している、発注前に150字ほどの短い文章を無料で翻訳してくれるサービスです。
同じ原文であっても、依頼する翻訳会社によって異なる訳文ができあがります。
実際に訳された文章を比較することで、自社の求める精度や表現力をより満たしている翻訳会社はどこなのかを確認することができるでしょう。
同じ条件下で複数の翻訳会社を比較検討する
自社に最適な翻訳会社を見極めるのに最も重要なことは、複数の翻訳会社を同じ条件下で比較するということです。
はじめに見つけた翻訳会社が多くの確認ポイントを満たしていたとしても、他の翻訳会社と比較してみるようにしましょう。
なぜなら、複数の業者を比較することによって、より最適な業者を見つけることがきる可能性が高くなるからです。
また、問い合わせをする際に他社と比較検討していることを伝えておけば、業者間で競争してくれるので、同じ翻訳会社であってもより良い条件を引き出すことができる場合もあります。
翻訳会社を選ぶ際には対応分野とチェック体制、料金についてしっかり確認しよう!
今回は翻訳会社を選ぶ際の7つのチェックポイントと、そのポイントの確認方法をご紹介してきました。
翻訳会社選びで失敗しないようには複数の翻訳会社を比較することが大切です。
「文書の分野に対応できるか」「翻訳の正確性は十分か」「料金は適正か」「修正にかかる料金はいくらか」「翻訳コーディネーターは十分なスキルを持っているか」「機密保持契約書を締結できるか」というポイントをチェックし、より良い翻訳会社を探してみましょう!
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この記事を書いた人
編集部員 岡本
編集部の岡本です。以前はWEBディレクターとして中小企業のホームページ制作のディレクション等をしておりました。ユーザー様の声をきちんとコンテンツの内容や方向性に反映して、より良いメディアに出来るように日々精進してまいります。