
ネイティブアプリとWebアプリ、それぞれのメリットや違いを解説
公開日:2019.10.28 最終更新日:2020.09.17
スマホ向けのアプリは「ネイティブアプリ」と「Webアプリ」の2種類に分かれていることをご存じでしょうか?
業者によって得意分野は異なり、また依頼の際にどちらの開発を希望するのかという点を明確にする必要があります。
そのため、アプリ開発を外注する際、両者の違いを理解していることは重要です。
そこで本記事では、ネイティブアプリとWebアプリの違いを解説します。
アプリ開発の外注をご検討されている事業者様は、ぜひご覧ください。
- ネイティブアプリとWebアプリの違い
- それぞれのデメリット・デメリット
ネイティブアプリとWebアプリの違い
ネイティブアプリとWebアプリの大きな違いは端末内で操作するか、Webブラウザ上で操作するかという点です。
ユーザーが使用する際、ネイティブアプリはアプリストアから端末へダウンロードしたものを起動するのに対し、Webアプリはブラウザを立ち上げて使用します。
ネイティブアプリとWebアプリにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
次の項目ではそれぞれのアプリについて詳しく解説していきます。
ネイティブアプリとは
「ネイティブ」とは元々「その土地に元々いる人」の意味を指します。
ネイティブアプリとは、その意味の通り手持ちの端末の中で動作するアプリのことです。
端末機器にダウンロードすることで、ネイティブアプリならではのスムーズな動作を可能にします。
普段、スマホにダウンロードして使っているアプリは、ほとんどがネイティブアプリだといえます。
特にスムーズな動作が必要なゲームは、ネイティブアプリの形で作成されることが多いです。
ネイティブアプリのメリット
アプリと聞いてイメージされるものの大半がネイティブアプリであることからも、ネイティブアプリは一般的に広く浸透しているアプリの形態と言えます。
以下により詳細なメリットをまとめました。
ネイティブアプリのメリット
- Webアプリに比べて動作が速くスムーズ
- ネット接続の必要がないアプリはオフラインでも使える
- 継続利用がしやすい
- カメラや位置情報など、端末の機能と柔軟に連携できる
ネイティブアプリの最大の特徴は、ユーザーにとっての障壁が少ないという点です。
端末に直接ダウンロードして独立したアプリとして起動するため、動作が速くストレスを感じず操作できます。
アプリのアイコンをタップするだけで簡単に起動できるため、継続して利用してもらいやすいという点もメリットです。
また、スタンドアロンアプリと呼ばれるインターネット通信を必要としないネイティブアプリの開発も可能です。
一度ダウンロードすればオフライン環境でも操作できるため、簡単な問題集やクイズのような学習系アプリなどに適しています。
ネイティブアプリのデメリット
ネイティブアプリにはデメリットもいくつかあります。
ネイティブアプリのデメリット
- リリースまでにアプリストアの運営会社の審査が入る
- アプリ内課金はアプリストアに手数料を払う必要がある
- 開発コストが高い
- ユーザーのストレージ容量を圧迫する
iPhoneであれば「App store」、Android端末であれば「Google Play」といったように、ネイティブアプリはアプリストアを通してリリースされます。
このアプリストアを通しているという部分で主にデメリットが発生します。
まず、アプリストアの運営会社による審査を通らなければリリースできないため、アプリを開発してもすぐにユーザーへ提供できるというわけではありません。
また、ユーザーがアプリ内で課金する仕組みのアプリであれば、15~30%程度の手数料を都度アプリストアへ支払う必要があります。
また、Webアプリと比較して開発コストがかかるという点も覚えておきましょう。
特に、ネイティブアプリの開発はOSごとに仕組みが異なるため、iOSとAndroidの両OSに対応しているアプリを希望するのであれば、それぞれのOSにのみ対応している場合よりも費用がかかります。
Webアプリとは
Webアプリとは、インターネットブラウザを通してWeb上で操作するアプリのことです。
例としては、GmailやTwitter、Dropboxが挙げられます。
これらのサービスはネイティブアプリとしてもリリースされていますが、アプリをダウンロードせずともブラウザ上での使用が可能です。
インターネット接続を前提としたサービスを提供するのに、Webアプリは適しているといえるでしょう。
また、元々あったWebコンテンツをそのままアプリ化することが多いです。
アプリ作成の際は、HTMLなどWebページを作成するのに必要な知識がそのまま利用できます。
Webアプリのメリット
Webアプリは以下のようなメリットがあります。
Webアプリのメリット
- リリース時の審査が必要ない
- 課金手数料がない
- 開発コストが低い
- 端末の容量を圧迫しない
Webアプリはアプリストアを通さずリリースできるため、開発からのタイムラグがなくスムーズに提供できます。
同様の理由から、課金コンテンツがあっても余計な手数料を払う必要がありません。
また、Webアプリはネイティブアプリと比較して開発コストが安価なので、外注の際も費用を抑えられます。
ダウンロードを必要としないため、容量の少ない端末を使っているユーザーでもインターネットに接続するだけでWebアプリを使うことができます。
Webアプリのデメリット
開発やリリースへのハードルが比較的低いWebアプリですが、下記のようなデメリットがあります。
Webアプリのデメリット
- ネイティブアプリに比べて動作が遅く、スムーズに操作しにくい
- インターネット環境がなければ利用できない
- 継続利用にはあまり向いていない
- 端末機器特有の機能を利用できない
Webアプリは、Webブラウザを通して利用するためスムーズな動作が難しいという特徴があります。
また、当然インターネットに接続できる環境でなければ利用ができないため、オフラインでも使えるスタンドアロン型のアプリは作ることができません。
動作が比較的遅く、また一旦Webブラウザを経由しなければならないため起動もネイティブアプリほどスムーズではありません。
そのため、何度も継続的に利用してもらうということを想定している場合にWebアプリはあまり向いていないという特徴があります。
ネイティブアプリとWebアプリは、ユーザーが感じる使用感で主に違いが出る
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、ネイティブアプリとWebアプリの違いをご理解いただけたかと思います。
ネイティブアプリは端末機器にダウンロードして扱うアプリ、対してWebアプリはブラウザを通して扱うアプリです。
搭載したい機能やスペックによって、ネイティブアプリとWebアプリ、どちらが適切か異なっていきます。
提供したいサービスによって、ユーザーが使いやすいアプリの種類を考えることが重要といえるでしょう。
「今回、開発したいアプリはネイティブアプリとWebアプリ、どちらにすべきか迷う……」
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!


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