LINEミニアプリを開発するメリット・デメリットは?方法も解説
公開日:2023.11.30 最終更新日:2024.04.19
自社アプリを開発する方として、LINEミニアプリが注目を集めています。LINEミニアプリを開発するときは、実装できる機能や開発方法を事前に理解しておくことが大切です。
そこで今回は、LINEミニアプリの機能や開発のメリット・デメリットを解説します。開発方法も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
LINEミニアプリとは?
LINEミニアプリは、LINEプラットフォーム上で独自のサービスを提供できるWebアプリケーションです。通常のiPhoneやAndroid端末にインストールして利用するアプリのことをネイティブアプリと呼び、独自のアプリを開発している企業も少なくありません。
一方LINEミニアプリはネイティブアプリと異なり、LINEがインストールされていれば使えるため、ユーザーが手軽に利用しやすいという特徴があります。
ダウンロード不要なので、端末の容量を圧迫することもありません。それに伴い、ネイティブアプリよりも利用者数が見込めるLINEミニアプリの開発に踏み出す企業が増えています。
関連記事:ネイティブアプリ、WEBアプリのアプリ開発依頼する時の違いを紹介
LINEミニアプリは自社で開発できる?
LINEミニアプリは自社で開発できますが、そのためには技術的な知識とスキルが欠かせません。社内に開発できる体制が整っていない場合は、外部の開発業者や外注エンジニアへ依頼する必要があるでしょう。
LINEミニアプリで活用できる機能
LINEミニアプリで活用できる機能には、主に以下の3つがあります。
- 来店受付・予約管理
- 決済・ポイント発行
- お知らせ・クーポン発行
それぞれ解説していきます。
来店受付・予約管理
ユーザーが来店受付や予約を行える機能を組み込むことができます。例えば、美容室のLINEミニアプリでは、スタイリストの指名や施術メニューの選択を含む、来店予約機能を実装することが可能です。
さらにトーク画面からは、予約のリマインダー通知機能を組み込むこともできます。美容室に限らず、飲食店やクリニックなど、他業種でも活用できる便利な機能です。
決済・ポイント発行
LINE Payによるオンライン決済が行えるほか、デジタル会員証を活用してポイントカードと同期させることもできます。
例えば、アパレルショップのLINEミニアプリでは、アプリ上でのオンラインショッピングが可能になります。
お知らせ・クーポン発行
プッシュ通知やタイムラインへの投稿を利用して、ユーザーへ情報を送ることもできます。割引クーポンの発行やセールの告知が行えるため、広告代わりにクーポンを配布している店舗もあります。
LINEミニアプリの開発にかかる費用
LINEミニアプリの開発コストは、既存のパッケージを活用した場合で約10万〜約90万円ほど。個別開発では、約300万〜約500万円ほどが相場です。
開発するアプリの機能やサービス内容によって金額は異なるため一概には言えませんが、上記の金額を目安と捉えておきましょう。
LINEミニアプリを開発するメリット
LINEミニアプリを開発するメリットは、以下の4つがあります。
- 開発費用を抑えられる
- ユーザー動線が多く利用してもらいやすい
- 顧客データを取得・活用できる
- 既存のネイティブアプリを活用できる
それぞれ解説していきます。
開発費用を抑えられる
従来型のネイティブアプリの開発費用は、少なくとも250万程度の開発費がかかります。ネイティブアプリの場合、iOSおよびAndroidのどちらにも対応するため、費用は高くなる傾向にあります。
しかしLINEミニアプリは、LINEが提供するLIFF(LINE Front-end Framework)上で機能するWebアプリケーションであるため、開発費を抑えることが可能です。
関連記事:自社アプリを作るメリット・デメリットは?開発方法ごとの費用相場も解説
ユーザー動線が多く利用してもらいやすい
LINEを日常的に使っているユーザーにとっては、慣れているプラットフォームから容易にアクセスできるため、便利に使えるでしょう。
企業側にとっても、ネイティブアプリよりも導入される可能性が高いため、幅広いユーザーを獲得しやすいというメリットがあります。
顧客データを取得・活用できる
LINEミニアプリは、顧客の行動データを取得し、顧客満足度の向上に役立てられるのも魅力です。
予約や購入といったユーザーのアプリ上での行動データを自動で取得し、サービスに役立てることが可能です。
既存のネイティブアプリと併用できる
すでにネイティブアプリを開発している場合は、LINEミニアプリを併用することで、顧客満足度の向上に役立てられます。ネイティブアプリは、LINEミニアプリよりも高機能を実装しやすいため、リピーターなどロイヤル顧客に向けたサービス提供に向いています。
一方で、ダウンロードがネックとなり頻繁に利用するサービスでなければ利用されにくいのが欠点です。しかし、LINEミニアプリはQRコードで読み込むことができ、偶然店舗を訪れたユーザーなどでも導入しやすく、新規顧客の獲得に役立つでしょう。
LINEミニアプリを開発するデメリット
LINEミニアプリを開発するデメリットには、以下の2つがあります。
- カスタマイズ性に劣り独自性が出しにくい
- 公開前に審査を通過する必要がある
それぞれ解説していきます。
カスタマイズ性に劣り独自性が出しにくい
LINEミニアプリの開発は、ネイティブアプリと比較して機能の制約が多く、独自のシステムを組み込んだり複雑な機能を実装したりするなどのカスタマイズができません。
また、他のアプリとの差別化を図るのが難しく、独自性を出しにくいと言えます。LINEプラットフォーム内に競合他社のミニアプリが多数存在する場合は、自社のアプリが見過ごされるリスクがあることも理解しておきましょう。
公開前に審査を通過する必要がある
LINEプラットフォーム上でミニアプリを配布するには、あらかじめ設けられた審査基準をクリアする必要があります。誰でも自由にアプリを開発できるわけではないため、注意が必要です。
開発するときには、事前にLINEミニアプリの開発ガイドラインやルール、ポリシーを確認しておきましょう。
LINEミニアプリを開発する方法
LINEミニアプリを開発するには、以下3つの方法があります。
- LINEミニアプリパッケージを活用する
- 個別開発する
- LINE WORKSと連携できるアプリ開発にはWOFFを使う
それぞれ詳しく解説していきます。
LINEミニアプリパッケージを活用する
開発企業が市場に出しているLINEミニアプリ用のパッケージを活用することで、容易にLINEミニアプリを開発できます。
しかし、各パッケージごとに実装できる機能が設定されているため、自社の要件にあった機能は実現可能かを事前に確認することが大切です。
個別開発する
高度なカスタマイズや特別な機能を取り入れたい場合は、LINEミニアプリを個別開発する方法があります。個別開発ではプログラミングの専門知識が必要になり、パッケージ利用に比べて、時間とコストがかかります。
社内に十分な開発リソースがない場合は、LLINEミニアプリの構築経験が豊富な専門業者への依頼も検討しましょう。
LINE WORKSと連携できるアプリ開発にはWOFFを使う
LINEではなく、仕事上で使うビジネスチャットアプリLINE WORKS上のWebアプリを開発する場合は、 Front-end Framework (WOFF)というプラットフォームを利用します。
WOFFはWebベースで動作するため、Android、iOSなど複数のプラットフォームに対応するための個別の開発は必要ありません。
トークルームから直接WOFFアプリを呼び出せるため、LINE WORKSを使っているユーザーなら、追加の操作なしでアプリを利用できるのも魅力です。
まとめ:LINEミニアプリの開発はプロに相談しましょう
LINEミニアプリの開発は、企業にとって大きなチャンスをもたらしますが、公開前に審査を通過する必要があるなど、注意点も存在します。本記事を参考に、自社のビジネスにあったLINEミニアプリの開発を検討してみてはいかがでしょうか。
より具体的なサポートを受けたいときには、LINEミニアプリの開発実績が豊富な専門業者に相談しましょう。
この記事を書いた人
hata