アプリ開発でのトラブル防止に契約書でチェックする5つの項目
公開日:2021.05.11 最終更新日:2023.10.20
このコラムでは、アプリ開発をする際にチェックしておくべき契約書の注意点について解説します。
どの部分を細かくチェックすればいいのかわからない事業者様は、ぜひご一読ください。
アプリ開発の契約書でチェックしておくべき注意点
アプリ開発には大きな費用がかかわるため、契約書の内容に不備等があると大きなトラブルに発展するケースもあります。
アプリ開発の契約時には以下の5つの注意点を確認して、契約を行いましょう。
注意①仕様変更時の取り決めの記載
1つ目の注意点は、仕様変更時の取り決めが明記されているかどうかです。
アプリ開発は、開発の途中で仕様が変更されることが多々あります。
- リストビューをグリッドビューに変更してほしい
- ロック解除はパスコードだけでなくFace IDも利用したい
- 通知機能を追加したい
アプリ開発における仕様変更はトラブルが発生しやすい部分であり、修正対応や費用負担などを明確にしておく必要があります。
具体的に明記する内容としては、仕様変更時に修正対応は誰が行うのか、依頼主と開発側どちらが費用を負担するのかなどです。
これらを行うことで、万が一仕様変更が起きてもトラブルが発生しにくくなります。
注意②報酬金額と支払期限
アプリ開発の契約書を確認する上での2つ目の注意点は、報酬金額と支払い期限のチェックです。
報酬金額は最終的に業者に支払う費用であり、支払い期限はいつまでに報酬金額を支払えばいいのかを定めた期限のことです。
支払い期限は、アプリ開発完了時のタイミングもしくは、労務完了後のタイミングの2種類にわけられます。
アプリ開発完了時のタイミングでは、アプリが完成したら料金を支払う必要があります。
一方、支払期限が労務完了後となっている場合、完成していなくても労務提供が完了していれば料金を支払う義務が課されます。
労務完了後かどうかは業者によって異なるため、注意すべきポイントです。
注意③トラブル発生時の対処法
注意すべき3つ目ポイントは、トラブル発生時の対処法が明記されているかどうかになります。
具体的には、トラブルが発生したときの原因追求の義務や損害賠償責任です。
もし明記がない場合、契約書に基づいてトラブルをスムーズに解決することができなくなります。
そのため、誰がどのような義務を負うのかを明確にしてトラブルが発生してもスムーズに対処できるようにしておきましょう。
注意④制作物の著作権の所在
契約書上で重視すべき注意点の1つとして、著作権の所在がどこかという点も挙げられます。
著作権は基本的に制作物を作成した人が持つ権利ですが、その場合依頼主がプログラムやデザインの変更ができなくなってしまいます。
そこで、契約書上で開発者側が著作権を放棄し、納入と同時に依頼主に著作権を移行するように明記されていなければなりません。
注意⑤不具合に対する修正の明記
アプリ開発には不具合はつきもののため、契約書に不具合が発生したときの修正の明記がされているかも確認しましょう。
納品後にシステムエラーやバグが発生することでトラブルになるケースが多々あるため、契約書の中で瑕疵担保責任を定めておく必要があります。
瑕疵担保責任を加えることで、万が一納品物が仕様書と一致しない場合開発側に補修を請求できます。
ちなみに、瑕疵担保責任は民法で規定されているため、契約書に記載がない場合でも請求することが可能です。
アプリ開発の契約書は5つの注意点を重点的にチェックしよう
以上、アプリ開発時にチェックしておきたい契約書の注意点を解説しました。
アプリ開発における契約書は非常に重要なものであり、トラブルを抑えるためのものでもあります。
今回紹介した5つの注意点をもとに、安心できる業者と契約を結びましょう。
契約書の注意点が理解できたので、早速業者に依頼しようとしている方もいるのではないでしょうか。
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!