複合機の両面印刷におけるカウンター料金のカウント方法は?
公開日:2019.11.01 最終更新日:2024.05.15
本記事では、両面印刷とカラー印刷のカウント数など、カウンター料金のカウント方法について解説します。
これから複合機のカウンター保守契約を結ぶ予定の管理担当様は、ぜひ本記事を読んで料金のカウント方法について理解を深めてください。
また、リース契約で導入する場合は、複合機のリース料金相場も併せてご覧ください。
カウンター料金とリース料金を足せば、おおよそのランニングコストを出すことができます。
複合機の契約方法とは?料金相場も紹介
複合機の契約方法は「レンタル」「リース」「購入」の3つです。
それぞれの相場料金は以下のとおりです。
契約方法 | 相場料金 |
レンタル | 10,000円~15,000円/月 |
リース | 4,000円~25,000円/月 |
購入 | 新品:50万円〜150万円 中古:20万円〜30万円 |
次は、それぞれの特徴を解説します。
リース
リース契約は、企業が選んだ複合機をリース会社が代わりに購入し、長期にわたって貸し出す契約です。複合機の所有権はリース会社にありますが、新品の製品を初期費用なしで利用できます。オプションや契約年数により金額が変わり、リース期間が長くなればなるほどお得です。法人の会計処理に用いられる法定耐用年数が5年のため、多くの企業が5年で契約しています。
レンタル
レンタルとは、業者から複合機を中古品として短期間借りる契約で、初期費用と月額料金がかかります。
複合機の所有権はレンタル会社にあり、契約者の過失でない故障のときには代替機を提供するなど、メンテナンスも行います。
レンタル期間が自由に設定でき、途中解約も可能です。
リース契約に比べて料金が割高なため、選挙やセミナー、塾など短期での利用に向いています。
購入
複合機を購入した場合、所有権は法人や企業など購入者にあります。
資産として扱われ、複合機の耐用年数に応じて会計上の処理(減価償却費の計上)が行われます。
複合機の法定耐用年数は5年のため、5年間での分割です。
複合機の購入では、リースに比べて支払総額を抑えられる可能性があります。
また、新品を購入できるため、レンタルのように性能面の心配や故障に対するリスクが少ないです。
複合機のリース契約でかかる料金の内容とは
複合機のリース契約でかかる料金は以下の4つです。
- 基本料金
- ページあたりの印刷料金(カウンター料金)
- オプション料金
- 早期解約料金
リースの基本料金に含まれるのは、「本体の分割費用」「レンタル料」「保険料」「保守・メンテナンス費用」です。
その他にランニングコストとしてカウンター料金が発生し、印刷枚数が多ければその分高くなります。
オプションが必要であれば、オプション料金もかかります。
追加オプションとして一般的なのは給紙カセットや2/4穴パンチャー、FAX用メモリーの増量などです。
また、リース期間中の解約には早期解約料金として、残りの期間分の基本料金などの支払いが発生するため注意しましょう。
複合機のカウンター料金はなぜかかるのか?
複合機のカウンター料金は、カウンター保守契約を結ぶことで毎月の印刷枚数に応じて発生します。具体的な計算方法は、「1枚あたりの料金×印刷枚数」です。
カウンター料金には、トナーなどの消耗品代だけでなく修理やメンテナンス費用も含まれています。故障や修理が発生したときにすぐメーカーに対応してもらえるため、業務への支障を最小限に抑えられます。
複合機のカウンター料金相場はいくら?
複合機のカウンター料金は、以下のとおりです。
モノクロ | 2円〜3円/枚 |
2色カラー | 5円~10円/枚 |
カラー | 14円〜25円/枚 |
製品を扱うメーカーによって料金設定が異なりますが、一般的にこの範囲内の金額になります。
複合機におけるカウント方法とは?
複合機のカウンター料金は、印刷枚数に応じて発生します。
ここでは、両面印刷やカラー印刷ではカウント方法が変わるのかについて解説します。
複合機の両面印刷は何カウント?
複合機の両面印刷は1枚の紙で出力されるので、1カウントなのではないかと思われるかもしれません。
しかし、実はカウントとしては「1面1枚」として扱われます。
裏と表の両面を印刷すると2カウントされるわけです。
例えば、モノクロで1カウント3円ならば、両面印刷で倍の6円が課金されます。
両面印刷をする際は、カウント数に気を付けましょう。
両面印刷をしなくて済むような工夫をしよう!
両面印刷は単純計算して1枚印刷するよりも倍の料金がかかります。
そのため、両面印刷はカウンター料金の節約にはなりません。
カウンター料金の節約をするなら、なるべく両面印刷は避けたいですよね。
両面印刷を避ける工夫として、本来両面印刷しなければならない文書を1枚にまとめるという手段があります。
複合機の機能の中には、複数の文書を1面に均等に配置する機能があります。
1枚ずつ文書を両面印刷するよりも、カウントが少なくなるのでコスト削減になります。
ただし、1枚の文書自体は用紙サイズに対して、小さく印刷されるため注意が必要です。
複合機のカラー印刷は何カウント?
カラー印刷の場合もモノクロ印刷同様、1面ならば1カウント、両面の印刷ならば2カウントされる仕組みです。
ただし、1カウントあたりの設定料金が異なります。
例えば、モノクロで1カウント3円に設定されている一方、カラーの場合は1カウント10円といった具合に異なる料金設定になっているのが一般的です。
そのため、カラーの両面印刷を行った場合、1カウント10円の条件ならば、2カウントで20円かかるという計算になります。
モノクロであれば両面印刷でも6円で済みますから、ずいぶん差が出てきますね。
経費節約を行うなら、社内資料はモノクロ印刷で済ませるといった工夫が必要です。
複合機のカウンター料金に用紙サイズは関係ない
印刷したい用紙サイズには、A3からはがきサイズまで様々なサイズがありますよね。
サイズの大きさが変われば、カウンター料金も変わると思っている事業者様は多いのではないでしょうか?
実はカウンター料金を算出する際に、印刷サイズは考慮されません。
そのため、A4サイズでもA3サイズでも、小さなハガキサイズでも全て同一料金になります。
複合機のカウンター保守契約とは?
複合機のカウンター保守契約とは、モノクロやカラーなど1枚ごとの金額を設定し、印刷した枚数がカウントされることで料金が決まる契約です。 定期的なメンテナンスや修理が無料かつ、トナーなど消耗品の補充にも対応してもらえます。
複合機のカウンター料金がかからない保守契約もある
複合機の保守契約には、カウンター保守契約の他にも以下の3つがあります。
保守契約 | 特徴 |
スポット保守 | 月額料金がかからない。 故障やトラブル発生時の修理依頼や、トナーなどの消耗品の購入などすべて有料。 |
キット保守 | インクカートリッジとドラムのセットを購入し、インクがなくなるまでの期間で修理代や消耗品代がかからないなどのサービスが受けられる。 インクがなくなれば新たにセットを購入し契約を延長していく。 基本的にモノクロ複合機のみの保守契約。 |
年間保守 | 新品が対象で、リースや購入のときにメーカーと直接契約を結ぶ。 1年更新で5年まで延長可能。 基本的に修理費はかからないが、トナーなど消耗品は自費での購入が必要。 |
複合機のカウンター料金制のメリット・デメリット
カウンター料金制のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット |
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デメリット |
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複合機の両面印刷は2カウント、カラー印刷は1面につき1カウント
本記事では、複合機の両面印刷のカウント数やカラー料金の設定によって、カウンター料金のカウント方法を解説しました。
今後複合機を導入する予定の管理者様は、ぜひこの記事を参考に自社にかかる月々カウンター料金の目安を、算出してみてください。
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!