【複合機の主要メーカー11社】会社ごとの機器の特徴を解説
公開日:2019.11.01 最終更新日:2024.06.12
複合機の導入を検討しているものの「どのメーカーの機器を選べばよいのだろう」と思われている方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、複合機の主要メーカーごとの機器の特徴や、機器を選ぶ際に重視するポイントを紹介します。
複合機選びで失敗したくないご担当者様は、ぜひ最後までご覧ください。
なお、複合機の導入時に発生する費用は、こちらの複合機を導入する場合の料金相場で解説しているので、チェックしてみてください。
【メーカー別】複合機の特徴
まずは、複合機業界で大きなシェアを占めている主要メーカー11社が提供している、機器の特徴を解説します。
自社の使用環境や用途に合った複合機を選んでみてください。
メーカー名 | 特徴 |
Canon(キヤノン) | ・カラー印刷の品質とスピードが優れた複合機を開発 ・直感的に操作できるタッチパネルを搭載 ・性能と耐久性が高くコスパが良い |
SHARP(シャープ) | ・複合機や家電製品などを手掛ける電機メーカー ・本体価格やカウンター料金がリーズナブル ・導入費用や維持費を抑えつつセキュリティ性能も高い |
RICOH(リコー) | ・耐久性、保守サービス、セキュリティ対策など充実した性能が魅力 ・国内トップクラスのシェア率を誇る ・24時間365日の保守サービスを提供 |
KYOCERA(京セラ) | ・OA機器、太陽光発電設備など幅広く手掛けるメーカー ・複合機は耐久性が高く部品の摩耗も少ない ・カウンター料金が安く長期間使用に最適 |
富士フイルム(旧富士ゼロックス) | ・複合機やクラウドサービスを提供するメーカー ・高解像度の出力と美しい発色が特徴 ・センサーが異常を検知し故障前にメンテナンスを行う |
TOSHIBA(東芝テック) | ・複合機やラベルプリンタなどオフィスや店舗のサポート機器を提供 ・コストパフォーマンスに優れている ・クラウドサービスとの連携にも対応 |
KONICAMINOLTA(コニカミノルタ) | ・OA機器や医療機器の開発・販売を手掛ける ・カメラ技術を活かした画質のよさと再現性の高さが魅力 ・「グッドデザイン賞」を幾度となく受賞 |
BROTHER(ブラザー) | ・複合機、工作機械、ラベルプリンタなどを提供する電機メーカー ・コンパクトな複合機は小規模オフィスに最適 ・本体価格がリーズナブルで導入しやすい |
EPSON(エプソン) | ・OA機器から産業用ロボットまで開発する電機メーカー ・印刷品質とコスパの高さが魅力 ・消費電力とランニングコストを抑えられる |
OKI(沖電気) | ・世界で初めて卓上型ページプリンタを開発した電機メーカー ・2pt以下の小さな文字も潰さずに印刷可能 ・本体価格がリーズナブルで導入しやすい |
MURATEC(ムラテック) | ・使い勝手がよく直感的に操作操作が可能 ・MacOSを標準装備。Macユーザーとの相性が良い ・保守サポートが充実しており故障時もスピーディーに修理対応 |
メーカー①Canon(キヤノン)
メリット | ・カラー印刷の品質と印刷スピードの早さは業界トップクラス ・タッチ式操作パネルで直感的に使用可能 ・高性能で耐久性が高くコスパが良い |
デメリット | ・他メーカーの機器と比較するとやや割高 ・長期的に見て維持費がかかる可能性がある |
日本最大級の電気機器メーカーであるCanonは、カメラなどの映像機器メーカーのイメージがありますが、複合機やコピー機などのOA機器も開発しています。
複合機は、オフィスでの使いやすさを追求したデザインが特徴で、特にカラー印刷の品質や、印刷スピードの速さは業界でもトップクラスです。
また、Canonの複合機は操作性にも優れます。
タッチ式操作パネルの大型機は、スマホやタブレットのような感覚で直感的に操作できるので、機器の操作が苦手な方でも安心して使えます。
他メーカーの機器と比較すると本体価格はやや割高ですが、性能が全体的に高水準かつ、耐久性も高いため、コストパフォーマンスがよいです。
- 複合機の運用コストを削減したい
- ペーパーレス化を推進したい
- 機密情報を取り扱う頻度が高い
- 環境問題に対する取り組みをしている
メーカー②SHARP(シャープ)
メリット | ・本体価格やカウンター料金がリーズナブル ・セキュリティの高さが魅力 ・クラウドサービスとの連携がスムーズ |
デメリット | ・一部の機能設定が複雑に感じる場合もある ・トナーや他の消耗品の価格がやや高い |
「目指してる、未来がちがう」をスローガンに掲げるSHARPは、複合機をはじめとしたOA機器から、家電製品まで幅広く手掛ける電機メーカーです。
他メーカーと比較すると複合機の本体価格が安く、印刷した枚数分の使用料を支払うことで受けられる「カウンター料金」もリーズナブルなので、導入費用や維持費を抑えられます。
また、SHARPの複合機は、セキュリティ機能の強固さを証明する「Common Criteria」の認証を受けています。
印刷やファクス送信した文書データは自動で削除されるだけでなく、不正アクセスや操作を検知した場合には、データの保存時間の確認やユーザー情報の追跡も可能です。
- 社外秘・機密情報を印刷する業務があるオフィス
- 機器に不慣れな従業員が多いオフィス
- 社内クラウドで文書データを共有しているオフィス
メーカー③RICOH(リコー)
メリット | ・高い耐久性と優れた印刷品質が魅力 ・24時間365日のサポート体制 ・セキュリティ対策が充実 |
デメリット | ・初期導入費用が高い場合がある ・トナーやメンテナンスキットなどの消耗品がやや高め |
RICOHは、国内トップクラスの複合機のシェア率を誇るメーカーです。
機器の耐久性や印刷の品質が優れていることはもちろんですが、充実した保守サービスと徹底したセキュリティ対策から、高い人気を博しています。
たとえば、紙詰まりが起きた場合には、複合機の操作画面に「修理手順のガイダンス」が表示されます。
軽度のトラブルであれば、従業員が画面の表示に沿って対応するだけで解決できるので、わざわざ業者に修理を依頼する必要もありません。
また、ICカードでの個人認証やユーザーごとの機能制限、保存データの自動削除などのセキュリティ対策の機能も充実しているので、安全性もピカイチです。
なお、RICOHは全国に428か所のサービス拠点を展開しており、24時間365日のフルタイムで保守サービスを提供しています。
そのため、万が一「機器が動かない」「ファクスが送信できない」などの故障によって、メーカー修理が必要な場合でも、速やかに修理してもらえます。
- RICOH IM C3500/IM C2500 ※IMシリーズ
- RICOH IM C2500 Cloud Connect Package ※IMシリーズ
- RICOH IM C5500 ※IMシリーズ
- RICOH MP C8003
- 複合機が使えないと仕事に大きな支障が出るオフィス
- 1つの文書ファイルを複数台の機器間で取り扱いたい
- 機密情報の取り扱いが多いオフィス
メーカー④KYOCERA(京セラ)
[/su_table]メリット | ・部品の摩耗が少なく長期間使用が可能 ・カウンター料金が安くコスパが良い ・環境に配慮した設計と運用でエネルギー効率が高い |
デメリット | ・初期導入費用がやや高め ・地域によってはサポート対応が遅れる場合がある |
KYOCERAは、OA機器やスマートフォン、太陽光発電設備などの開発を、幅広く手掛けるメーカーです。
ファインセラミックスの加工業からスタートしたメーカーであり、精密機器の取り扱いに長けているため、部品一つひとつの摩耗度合いが少ないです。
技術を結集した複合機は耐久性が高く、さらにカウンター料金も安いので、長期間使用できます。
- 日々多くの資料を印刷する必要があるオフィス
- ランニングコストを安く抑えたい
- 機器の操作に不慣れな従業員がいるオフィス
メーカー⑤富士フイルム(旧富士ゼロックス)
[/su_table]メリット | ・業界最小クラスのトナー粒子による美しい発色と再現性の高さが魅力 ・先進技術による高速印刷が可能 ・インクジェット方式でコストを抑える |
デメリット | ・他社製品と互換性が低い場合がある ・一部の高機能モデルは大型 |
富士フイルムは、複合機やプリンタなどのOA機器や、クラウドを活用したソリューションサービスを提供する機械メーカーです。
複合機業界の大手企業であり、2021年に「富士ゼロックス」から現社名に変更しました。
富士フイルムの複合機は全体的にパフォーマンスが高く、特に業界最小クラスのトナー粒子による高解像度の出力は、発色の美しさや再現性の高さに定評があります。
また、不具合発生時のサポート体制も充実しており、機器内部のセンサーが異常を感知すると、監視センターに情報が共有され、故障前にメンテナンスしてもらえます。
- ApeosPort-VII C5573…他言語対応の簡単操作モデル
- DocuCentre-VII C7773…クラウド印刷対応でセキュリティ対策も万全
- DocuCentre-VII C3373…高速スキャン機能で効率的に利用可能
- DocuCentre-VI C2264…リーズナブルな高画質機
- 高い印刷画質を求められる業務があるオフィス
- クラウドサービスを活用したい
- 複合機が故障すると業務に大きな影響が出るオフィス
- コストよりも品質を重視して複合機を選びたい
メーカー⑥TOSHIBA(東芝テック)
[/su_table]メリット | ・本体価格やカウンター料金がリーズナブル ・データをPCやスマホで簡単に閲覧・編集可能 ・コンパクトで導入しやすい |
デメリット | ・トナーや消耗品の価格がやや高い ・他社製ソフトウェアとの互換性が低い |
東芝グループの電気通信機器メーカーであるTOSHIBAは、複合機やPOSレジ、ラベルプリンタなど、オフィスや店舗のサポート機器を提供する会社です。
複合機の性能は高水準ながらも、本体価格やカウンター料金も安く設定されており、コストパフォーマンスに優れます。
また、クラウドサービスとの連携にも対応しています。
スキャンしたデータをPCやスマホから閲覧したり、編集したりすることも可能なので、ペーパーレス化の推進や業務の効率化にも役立つでしょう。
- リーズナブルな複合機を探している
- スキャンデータ共有の機会が多いオフィス
- 社外の人間の出入りが多いオフィス
メーカー⑦KONICAMINOLTA(コニカミノルタ)
[/su_table]メリット | ・カメラ技術を活かした高解像度での印刷が可能 ・耐久性が高くコスパが良い ・「グッドデザイン賞」を複数回受賞 |
デメリット | ・本体価格が他社製品に比べてやや高め ・ランニングコストがかさむ場合がある |
カメラメーカーの「コニカ」と、複写機メーカーのミノルタの合併で設立されたKONICAMINOLTAは、OA機器や医療機器の開発や販売を手掛けています。
コニカが持つカメラの知識や技術が複合機にも活かされており、画質のよさや再現性の高さに定評があります。
機器本体は高剛性フレームで造られており、紙の搬送トラブルを防止する設計になっているので、耐久性も高いです。
また、洗練されたデザインも特徴であり、日本デザイン振興会が主催する「グッドデザイン賞」を、過去に幾度となく受賞しています。
- Macを使用する社員が多いオフィス
- デザイン性を重視したオフィス
- 複合機が故障すると業務に大きな影響が出る
- 複合機のランニングコストを削減したい
メーカー⑧BROTHER(ブラザー)
[/su_table]メリット | ・小規模オフィスでも設置しやすい省スペース設計 ・本体価格が手頃で導入しやすい ・コスパが高い |
デメリット | ・大量の印刷や高画質にはあまり期待できない ・長時間の稼働には不向き |
BROTHERは、複合機や工作機械、ラベルプリンタやミシンなど、さまざまな機器を提供する電機メーカーです。
他社と比較すると、複合機のサイズがコンパクトで場所をとらないので、小規模のオフィスでも設置できます。
大量印刷や長時間の稼働にはあまり向きませんが、本体価格がリーズナブルなので、導入しやすいです。
- スペースに余裕がないオフィス
- リーズナブルな複合機を探している
- 画質をそこまで重視していない
- 月間印刷枚数が少ないオフィス
メーカー⑨EPSON(エプソン)
[/su_table]メリット | ・業界最小クラスのトナー粒子による美しい発色と高い再現性が魅力 ・100枚/分の高速印刷が可能 ・ランニングコストを抑えらる |
デメリット | ・初期導入費用がやや高め ・高性能モデルはサイズが大きい |
業界内でも長い歴史を持つEPSONは、OA機器から、産業用ロボットの開発まで対応する電機メーカーです。
複合機は、印刷の品質やコストパフォーマンスが高く、印刷速度は業界でもトップクラスです。
高速印刷を目指して「A3ノビ用紙幅のラインヘッド」の開発に成功し、人気機種の「LX-10050MF」では、100枚/分の印刷に対応しています。
また、一般的な複合機に採用されているレーザー方式ではなく、消費電力が低いインクジェット方式を積極的に採用しているので、ランニングコストも抑えられます。
- 機器に不慣れな人も複合機を使う必要がある
- 省エネに取り組んでいるオフィス
- 大量に印刷する機会が多いオフィス
- メンテナンスの手間を少なくしたい
メーカー⑩OKI(沖電気)
メリット | ・2pt以下の小さな文字も鮮明に印刷可能 ・本体価格がリーズナブル ・世界初の卓上型ページプリンタ開発の歴史があり信頼性が高い |
デメリット | ・高機能を求めるユーザーには不向き ・一部のモデルでは印刷速度が遅く大量印刷には適していない |
OA機器や自動預け払い機などを開発するOKIは、世界で初めて卓上型ページプリンタを開発した電機メーカーです。
複合機には、スポットが小さいLED抗原が採用されており、文字サイズを2pt以下の文字も潰さず印刷できます。
また、必要最低限の機能だけが搭載されているので、本体価格もリーズナブルです。
- 複合機の導入費用を抑えたい
- 細かい線を印刷する必要がある
- 複合機を使う機会は少ない
- 予備としてもう一台複合機を用意しておきたい
メーカー⑪MURATEC(ムラテック)
メリット | ・シンプルかつ直感的な操作に定評あり ・MacOSが標準装備でMacユーザーに使いやすい ・全国各地に拠点があり迅速な修理対応が可能 |
デメリット | ・他社の高機能機種と比べて機能が少ない場合がある ・一部モデルは印刷速度がやや遅めで大量印刷に不向き |
日本で初めて一般用のファクスを送り出したMURATECは、OA機器や空気消臭除菌装置などを提供する機械メーカーです。
複合機の使い勝手がよく、マニュアルを見なくてもコピーやスキャンができるような、シンプルかつ直感的な操作に定評があります。
MacOSが標準装備されているので、Macを使用している従業員が多いのであれば、印刷やスキャンをスムーズに進められるでしょう。
また、保守サポートも充実しており、全国各地に拠点があるので、機器が故障した場合でも速やかに修理してもらえます。
- Macを使用している従業員が多い
- ストレスなく複合機を使用したい
- 複合機が使えなくなると業務に大きな支障が出る
複合機とプリンタの違い
複合機とプリンタは機能が似ているため、しばしば同一視されますが、明確な違いがあります。
まず、複合機はプリントやコピー、ファクスやスキャナーなどの機能が1台に標準搭載されています。
機器のサイズが大きく、ほとんどのプリンタでは対応していないA3サイズの出力にも対応可能です。
一方で、プリンタは、プリント出力のみに特化している機器です。
近年では、コピー機能を搭載したプリンタも販売されていますが、それでも複合機と比較すると、使える機能は限られます。
複合機と比較すると、機器のサイズは小さく、消費電力や待機電力も少ない傾向にあります。
それぞれ特徴が異なるので、使用目的や設置場所の状況を考慮したうえで、適切だと思える機器を設置してください。
日本の複合機メーカーシェア
国内でのメーカー別シェアは、高いメーカーから順に以下のような結果が出ています。
- 富士ゼロックス:30.3%
- リコー:28.0%
- キャノン:18.1%
- シャープ:9.0%
- コニカミノルタ:6.9%
参照:コピー機Gメン(2021年10月)
富士フイルム、リコー、キャノンの3社で75%以上を占めており、多くの企業がこれらのメーカーの複合機を導入していることが多いとわかります。購入の場合もリース・レンタルで契約する場合もメーカー選びは重要なので、シェア率の高さを把握しておくことも大切です。
世界の複合機メーカーシェア
経済産業省の調べによると、複合機メーカーの世界シェアのトップはアメリカのPC・電子機器メーカー「HP(ヒューレット・パッカード)」で19%、次いで「キャノン」が16%という結果でした。
2~5位までは国内メーカーが占めており、日本の複合機が世界的に評価され導入されていることがわかります。
メーカー | シェア率 |
HP | 19% |
キャノン | 16% |
富士フイルムBI | 14% |
リコー | 13% |
コニカミノルタ | 11% |
ブラザー工業 | 7% |
京セラDS | 6% |
シャープ | 5% |
東芝テック | 4% |
沖電気工業 | 4% |
参照:経産省
複合機を選ぶ際に重視すること
複合機メーカーごとの機器の特徴は把握できたものの、導入時にはどのようなことを意識すればよいのでしょうか。
ここからは、複合機を選ぶ際に重視しておくポイントを4つの項目にわけて解説します。
印刷速度
業務を効率よく進めたいのであれば、複合機の印刷速度にこだわりましょう。
従業員の人数が多い、もしくは複合機の導入台数が限られているのであれば、高速印刷に対応しているタイプを選びたいところです。
複合機の製品ページやカタログには、1分あたりにモノクロで出力可能なA4サイズ紙の枚数が印刷速度として記載されているので、機器を比較検討してください。
画質
カラー印刷を頻繁に実施したり、細かい図面を印刷したりするのであれば、かすれや色むらがでないように、高画質な印刷を得意とする機器を選ぶのが賢明です。
「取引先へ見せる資料を印刷したら、文字が潰れていた」といった事態が起こると、不信感を買うだけでなく、会社の売上にも影響を与えるおそれがあります。
印刷解像度は「dpi(dots per inch)」で表示されるので、画質にこだわるのであれば、このdpiの数値が高い機器を選ぶことをおすすめします。
機能
複合機には、プリントやコピー、ファクスやスキャナーなどの機能が標準搭載されていますが、機器のタイプによっては、さらに独自の機能がついています。
たとえば、簡単な操作でスキャンしたデータをストレージに保存できるクラウド連携機能があれば、従業員に簡単に資料を共有できます。
ほかにも、検知範囲内から人がいなくなると、自動的にスリープ状態になる人感センサー機能を搭載している機器を選べば、電気代の削減にも役立つでしょう。
本体価格
メーカーや搭載されている機能などによって金額は異なりますが、新品の複合機の本体価格の相場は100万~400万円程度です。
機器のスペックを確認せず、費用だけを見て機器を導入すると「印刷速度が遅くて生産性が落ちている」「印刷がぼやけて読みにくい」などのトラブルに発展することも起こりえます。
このような事態を未然に防げるように、まずは複合機に求めるスペックや機能を洗い出して、機器本体の相場価格をリサーチします。
そのうえで、希望条件に合った複合機をいくつかピックアップして「このスペックで、この金額であれば妥当だ」と思える機器を選びましょう。
もし、少しでも導入費用を抑えたいのであれば、こちらの複合機のリースの見積もりでトラブルを避けるための注意点も合わせてご覧ください。
サイズ・重さ
メーカーや機種によって複合機のサイズや重さは異なりります。大型になるほど、設置するスペースの捻出に気をつけなければいけません。サイズを誤ると通路の邪魔になったり、紙を補充する場合にカセットの出し入れがしづらくなったりします。業務効率を低下させることにつながるため、慎重に選ぶことが大切です。
月間印刷枚数
月間印刷枚数は印刷速度を決める指標にもなるため、おおよその数値を把握しておくことで業務効率アップにつながる複合機を選定できます。自社の中でも部署や繁忙期によって月間印刷枚数も変動することが考えられるため、1年を通した月間印刷枚数を把握しておくことも大切なポイントです。
保守・サポート
複合機の販売会社が保守契約に対応している場合、サービス内容や特徴を確認しておきましょう。業者による訪問での点検や遠隔でのメンテナンスなど、保守サービスの内容は異なります。
販売会社が保守サービス業者を外注している場合、サービスの品質を把握しづらくなります。自身で保守サービス業者を手配する場合、メーカーに認定された業者による保守サービスを利用することが望ましいでしょう。
また、保守業者の拠点が自社から遠いと、万が一トラブルが発生した場合に迅速な対応ができません。保守・サポート内容と合わせて、距離感も確認しておきましょう。
デザイン性
オフィスのインテリア性を重視する場合、デザインも大切なポイントです。白や黒を基調とした複合機が多いですが、その中でも自社のオフィスの雰囲気に合ったカラーやスタイリッシュなデザインのものを選ぶとよいでしょう。
導入実績や評判
導入実績が多いものや評判がよいものは、品質面でも安心です。特に、自社と同じ業界での実績が豊富な複合機は、業界の特性とマッチしている場合が多いため参考になります。メーカーのホームページや口コミを参照し、自社のニーズに合っているか確認しましょう。
自社に合わない複合機を導入するとどうなる?
自社に合わない複合機を選ぶと、以下のような問題が起こる可能性があります。
- 作業効率が悪くなる
- 無駄なランニングコストがかかる
以下では、それぞれの事例について詳しく解説します。
作業効率が悪くなる
自社に合わない複合機を選んだ場合、作業効率が悪くなり生産性が下がるリスクがあります。例えば、印刷速度が遅い複合機を選んだ場合、当然のように印刷を終えるまで時間を要します。大量の資料を印刷しなければいけない場合、枚数が多いほど時間がかかり準備が遅れることにつながるでしょう。
無駄なランニングコストがかかる
モノクロ印刷のみを使うのにカラー対応の複合機を導入した場合や、不要な機能が搭載されている場合、インク代や修理費用などのランニングコストがかかる場合があります。特にリースやレンタル契約の場合、月々の料金は高額になるでしょう。無駄なコストの発生につながるため、自社の必要とする機能に見合った複合機を選ぶことが大切です。
複合機のメーカー選びに失敗しないために
複合機のメーカー選びは、価格や業者の謳い文句など表面的な情報で判断せず、自社に合った複合機を多角的に見極めることが必要です。オフィス規模や設置したいスペースにより選ぶべきサイズは異なりますし、業務効率を上げたい場合には印刷速度もこだわりたいポイントです。
複合機を求めるにあたり、ニーズや目的、自社の環境を洗い出しておくことは必要不可欠といえるでしょう。上記で紹介した「複合機を選ぶ際に重視すること」をもとに、比較検討することがおすすめです。
EMEAO!利用者の声
EMEAO!を利用して「複合機の運用コスト削減」に成功した企業様のコメントを紹介します。
相見積りをとってランニングコストを30%も削減できました!
EMEAO!を利用して複合機の運用コスト削減できたという知人の体験談を聞き、その場で問い合わせました。詳しい状況説明は1回!あとは簡単なやり取りだけで、週内には見積書が出揃いました。今回発注を決めた業者は5社の中で料金の面では2番目にいい条件でした。
月約45,000円はかかっていたので、知人から聞いていた30%よりもっとコストを削減できたんですよ!コストは期待以上に削減でき、さらに安心してお付き合いできるいい業者と契約を結ぶことができたので、良い情報をくれた知人にはとても感謝しています。
これまで利用していた複合機と同じ性能でありながら、ランニングコストを30%以上も削減できたのは大きな成果です。
複合機のメーカーごとに機器の特徴は異なるので自社に合ったものを選びましょう
いかがでしたでしょうか。
複合機メーカーによって、印刷速度や画質、搭載機能や本体価格などは異なります。
業務の生産性を向上させるためにも、使用の目的や予算に合った機器を選びましょう。
たとえば、印刷部数が多いなら高速印刷に対応しているタイプが、カラー印刷の頻度が高いなら、高画質印刷に対応しているタイプが向いています。
「自社に合った複合機を提案してほしい」
「機器は決まっているので、少しでもコストを抑えて導入したい」
と、お考えのご担当者様はEMEAO!にご相談ください。
コンシェルジュにご相談いただければ、機種選びに関するアドバイスから優良な複合機業者のご紹介まで、誠心誠意サポートいたします。
複合機の優良おすすめ業者とメーカーを知りたい方はこちらをご覧ください。
地域別におすすめ業者を知りたい方はこちらをご覧ください。
この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!