
複合機メーカー11社それぞれの特徴と代表的な機種まとめ
公開日:2019.11.01 最終更新日:2021.07.08
本記事では複合機の人気メーカーを11社取り上げそれぞれの特徴と代表機種を紹介します。
オフィスに設置する複合機をお探しの事業者様は、ぜひこの記事を参考に自社にピッタリなメーカーを選択してください。
複合機を導入する際に気になる費用については、こちらの複合機をリースで導入する場合の料金相場もぜひチェックしてみてください。
複合機の人気メーカー11選
複合機メーカーは数多くありますが、本記事でご紹介するメーカーは以下の11社です。
- Canon
- SHARP
- RICOH
- KYOCERA
- Fuji Xerox
- TOSHIBA
- KONICA MINOLTA
- BROTHER
- EPSON
- OKI
- ムラテック
各メーカーの複合機の特徴
ここからは、それぞれのメーカーの複合機の特徴について、詳しく解説していきます。
それぞれ一長一短の特徴をもつため、自社にとって何を優先させるかをはっきりさせておきましょう。
メーカー①Canonの複合機の特徴

引用:iR-ADV C3520F II|キヤノン株式会社HP
Canonの複合機の特徴は、印刷品質と操作性の高さにあります。
Canonはカラー印刷に特化しており、カラー印刷の品質については他メーカーと比較しても非常に高品質です。
また、このメーカーの製品は操作性に優れています。
例えば、大型のタッチ式操作パネルはスマホのように直感的に操作することが可能です。
さらに、印刷待機時間のストレスを最小限に抑えるべく、印刷スピードが速く、人感センサーも搭載されています。
- 複合機の運用コストを削減したい
- ペーパーレス化を推進したい
- 機密情報を取り扱う頻度が高い
- 環境問題に対する取り組みをしている
メーカー②SHARPの複合機の特徴

引用:BP-20C25/DX-20C20|シャープ株式会社HP
SHARPの複合機の特徴は、リーズナブルでセキュリティ対策が万全な点にあります。
本体価格が安いだけではなく、カウンター保守料金もリーズナブルなため、経費節約につながります。
このメーカーの製品は不具合の少なさやユーザビリティにも定評があるため、安いから品質が悪いという心配はありません。
また、SHARPの製品はコピー機・複合機の業界では初めて、米国認証機関からセキュリティ機能の強固さを証明する「Common Criteria」の認証を受けています。
印刷やFAX送信した文書データは自動で削除され、不正なアクセス・操作が行われたときには、保存された時間やユーザー情報から追跡できるようにもなっています。
- 社外秘・機密情報を印刷する業務があるオフィス
- 機器に不慣れな従業員が多いオフィス
- 社内クラウドで文書データを共有しているオフィス
メーカー③RICOHの複合機の特徴

引用:IMシリーズ|株式会社リコーHP
RICOHの複合機の特徴は、レーザープリンターやファクスといった事務機器の国内シェアがトップクラスであるということです。
なぜこのメーカーの複合機が人気なのかというと、その理由は充実した保守サービスと徹底したセキュリティ対策にあります。
紙詰まりなど不具合が起きた時は、操作画面に「修理手順のガイダンス」が表示されます。
自分で不具合を解消できなくても、RICOHは全国428ヶ所にサービス拠点を展開しており、24時間365日のフルタイム保守サービスを提供しているので安心です。
さらに、このメーカーの製品には、ICカードでの個人認証やユーザーごとの機能制限、複合機内部に保存されたデータは自動的に完全削除されるなど、セキュリティ対策のための機能が充実しています。
- RICOH IM C3500/IM C2500 ※IMシリーズ
- RICOH IM C2500 Cloud Connect Package ※IMシリーズ
- RICOH IM C5500 ※IMシリーズ
- RICOH MP C8003
- 複合機が使えないと仕事に大きな支障が出るオフィス
- 1つの文書ファイルを複数台の機器間で取り扱いたい
- 機密情報の取り扱いが多いオフィス
メーカー④KYOCERAの複合機の特徴

引用:ECOSYS M5526CDW|京セラドキュメントソリューションズ株式会社HP
KYOCERAの複合機の特徴は、耐久性の高さとランニングコストのよさです。
もともとファインセラミックスの加工業からスタートしたメーカーなので、それに関わる精密機器の取り扱いに長けています。
そのため、部品ひとつひとつの摩耗度合いもが少なく、長く使い続けることが可能です。
また、KYOCERAと他メーカーを比較すると、カウンター料金の安さが突出しています。
業務で印刷をする機会が多いオフィスの場合、中長期的に考えるこのメーカーの複合機を使うことで大きな経費節約につながっていくでしょう。
ただし、印刷品質は他社と比べて劣る面もあります。
- 日々多くの資料を印刷する必要があるオフィス
- ランニングコストを安く抑えたい
- 機器の操作に不慣れな従業員がいるオフィス
メーカー⑤Fuji Xeroxの複合機の特徴

引用:ApeosPort-VII C5573|富士ゼロックス株式会社HP
Fuji Xeroxの複合機の特徴は、印刷品質の高さと充実した保守サービスにあります。
このメーカーの製品は、複合機業界最小クラスのトナー粒子によって高解像度の出力を実現しており、特に発色の美しさや再現性の高さに定評があります。
また、Fuji Xeroxの製品は耐久性が高いと評判かつ、不具合が起きた際のサポート体制も充実しています。
複合機の全ての部品にセンサーがついるため、部品に仕込まれたセンサーが異常を感知して監視センターに通知し、故障に気づく前に先回りして整備してもらえます。
ただし、総じてパフォーマンスやサポートレベルが最高レベルなため、他メーカーと比べ価格は高めです。
- ApeosPort-VII C5573…他言語対応の簡単操作モデル
- DocuCentre-VII C7773…クラウド印刷対応でセキュリティ対策も万全
- DocuCentre-VII C3373…高速スキャン機能で効率的に利用可能
- DocuCentre-VI C2264…リーズナブルな高画質機
- 高い印刷画質を求められる業務があるオフィス
- クラウドサービスを活用したい
- 複合機が故障すると業務に大きな影響が出るオフィス
- コストよりも品質を重視して複合機を選びたい
メーカー⑥TOSHIBAの複合機の特徴

引用:e-STUDIOシリーズ|東芝テック株式会社HP
TOSHIBAの複合機の特徴は、価格がリーズナブルでクラウドサービスとの連携が可能な点にあります。
一般的に複合機は印刷速度が速いほど価格が高くなりますが、同じ印刷速度の機種を比較すると、このメーカーの製品は他メーカーの製品の8割ほどの値段で購入することが可能です。
また、クラウドサービスと連携させれば、スキャンしたデータをPCやスマホから閲覧・編集できます。
ペーパーレス化の推進や業務の効率化に役立つでしょう。
- リーズナブルな複合機を探している
- スキャンデータ共有の機会が多いオフィス
- 社外の人間の出入りが多いオフィス
メーカー⑦KONICA MINOLTAの複合機の特徴

引用:bizhub c258|コニカミノルタジャパン株式会社HP
KONICA MINOLTAは複合機の特徴は、洗練されたデザインと耐久性の高さにあります。
このメーカーの複合機はスタイリッシュな外観が特徴的で、グッドデザイン賞も受賞しています。
また、ボディが高剛性フレームだったり紙の搬送トラブルを防止する設計がされているなど、耐久性の高さも売りです。
長期間の稼働にも耐えられるので、会議資料の印刷などで複合機を酷使する必要がある場合にも、安心して使用できます。
- Macを使用する社員が多いオフィス
- デザイン性を重視したオフィス
- 複合機が故障すると業務に大きな影響が出る
- 複合機のランニングコストを削減したい
メーカー⑧BROTHERの複合機の特徴

引用:MFC-J6997CDW|ブラザーグループHP
BROTHERの複合機の特徴は、コンパクトなサイズとリーズナブルな価格にあります。
このメーカーは小規模オフィス向けの複合機の開発に力を入れており、小規模オフィスに置いても邪魔にならないコンパクトなサイズ感が特徴的です。
また、他メーカーと比較するとリーズナブルな価格設定になっています。
ただし、家庭用プリンターと同じインクジェット方式を採用しているため、画質は低めで大量印刷にも向いていません。
- スペースに余裕がないオフィス
- リーズナブルな複合機を探している
- 画質をそこまで重視していない
- 月間印刷枚数が少ないオフィス
メーカー⑨EPSONの複合機の特徴

引用:LXシリーズ|セイコーエプソン株式会社
EPSONの複合機の特徴は、高速印刷とコストパフォーマンスの良さにあります。
このメーカーは、高速印刷を目指して「A3ノビ用紙幅のラインヘッド」の新開発に成功し、人気機種「LX-10050MF」は100枚/分 の高速印刷に対応しています。
また、一般的な複合機に採用されているインクジェット方式ではなく、インクジェット方式を積極的に採用することによって、コストパフォーマンスが非常に高くなっています。
具体的には、消費電力が低く、インク交換の費用や手間も削減されています。
- 機器に不慣れな人も複合機を使う必要がある
- 省エネに取り組んでいるオフィス
- 大量に印刷する機会が多いオフィス
- メンテナンスの手間を少なくしたい
メーカー⑩OKIの複合機の特徴

引用:MC883dnwv/MC883dnw|株式会社沖データHP
OKIの複合機の特徴は、非常に細い線の印刷が可能で価格設定がリーズナブルな点にあります。
このメーカーの複合機にはよりスポットが小さいLED抗原が採用されているため、文字サイズを2pt以下の文字もつぶれず印刷できます。
また、業務に必要最低限の機能だけを搭載することにより、リーズナブルな価格設定が実現されています。
一般的な相場が150~200万円のところ、OKIは100万円以下のカラーLED複合機も販売しているほどです。
ただし、値段がおさえられている一方で連続印刷速度は遅くなっているため、月額印刷枚数が多いオフィスには向いていません。
- 複合機の導入費用を抑えたい
- 細かい線を印刷する必要がある
- 複合機を使う機会は少ない
- 予備としてもう一台複合機を用意しておきたい
メーカー⑪ムラテックの複合機の特徴

引用:MFX-C7360/MFX-C7300/MFX-C7250|村田機械株式会社HP
ムラテックの複合機の特徴は、MacOSが標準装備されている点と、手厚い保守サポートが受けられる点にあります。
他メーカーの複合機はオプションをつけないとMacと連携させられませんが、このメーカーの複合機ならオプションをつけずに連携させられます。
そのため、Mac利用者が多いデザイン業界で人気です。
また、全国各地に拠点があり、土曜日でも無料で保守サポートを受けることができます。
- Macを使用している従業員が多い
- ストレスなく複合機を使用したい
- 複合機が使えなくなると業務に大きな支障が出る
複合機とプリンターの違いとは
複合機とプリンターには大きな違いがあり、複合機はコピーやFAX、スキャナーなど書類を扱う複数の機能が搭載された機器のことです。
一方プリンターは、プリント出力の機能のみに特化したものになります。
それぞれ特徴が異なるため、目的や設置場所の状況を考えたうえで、適切な機器を設置することが望ましいです。
より細かな違いを下記にまとめました。
- プリントやFAXなどさまざまな機能が使える
- 機器のサイズが比較的大きい
- 保守契約によってはお得に使える
- ほとんどの機種がA3サイズに対応
- 基本的に機能はプリント出力のみ
- コンパクトで場所をとらない
- 消費電力や待機電力が少ない
- 自分で簡単にお手入れできる
上記の条件を比較し、自社に必要な機器はどちらか検討してみましょう。
自社にピッタリな複合機はどのように選べばよい?
適切な機器を導入するには、希望条件を整理し、機器選びと業者選び、両方の観点でしっかりとポイントを抑えておくことが大切です。
まずは予算と求めている機能を決め、本記事を参考に気になるメーカーの製品をチェックしてみるとよいでしょう。
予算については、導入方法ごとの相場を確認して、ザックリとした金額を把握すると決めやすくなります。
機能については業務内容を見直し、必要な機能を洗い出して優先順位をつけていくと、製品を選びやすいでしょう。
複合機業者の見積りを出してもらう場合には、こちらの複合機リースの見積りを抑えるコツを合わせてご覧いただくとコストダウンに役立ちます。
各メーカーの特徴は一長一短のため、自社の要望に合わせて複合機を選ぼう
以上、複合機の人気メーカー11社のそれぞれの特徴を解説してきました。
大手の複合機メーカーといっても、価格面ならSHARPやKYOCERA、TOSHIBA、BROTHER、画質ならCanonやFuji Xerox、耐久性ならKYOCERAやが強いというように、各社にはそれぞれ傾向があります。
複合機の購入・リース契約を検討している事業者様は、ぜひこの記事を参考に自社に最適なメーカーを選んでください。
「自社にはどのメーカーの複合機が合っているかアドバイスがほしい」
「メーカーは決めたのでさっそく発注したい」
そう思われた事業者様は、ぜひEMEAO!にお問い合わせください!
コンシェルジュにご相談いただければ、機種選びに関するアドバイスから優良な複合機業者のご紹介まで、誠心誠意サポートいたします!

この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!





