Pマークのロゴの利用方法は?使用時の規定や注意点も紹介
公開日:2024.01.23 最終更新日:2024.01.23
Pマークを取得してロゴを使いたいものの、ルールや利用方法が分からない事業者の方もいるのではないでしょうか。Pマークのロゴは、取引先や顧客へ信頼性をアピールできますが、規約を守って使うことが大切です。
本記事では、Pマークのロゴを利用する方法や注意点などを解説します。Pマークを正しく利用し、企業をアピールしたい方は参考にしてみてください。
Pマーク(プライバシーマーク)のロゴとは?
Pマークのロゴは、認定を受けたシンボルマークとなるものです。事業者がロゴを掲げることで、Pマークを取得した企業であること、また個人情報を適切に管理していることを示せます。なおロゴの下部には、10桁の登録番号が記載されています。
また、正しく使用していないと指摘されることがあるため、注意が必要です。
Pマークのロゴを活用する例
Pマークのロゴは、さまざまな方法で企業のアピールに活用されています。
- 広告やパンフレットに掲載する
- Webサイトに表示する
- 名刺に表示する
- オフィスに設置する
自社に合った効果的な方法で、活用してみてください。
広告やパンフレットに掲載する
広告やパンフレットなど、企業の情報を提供する媒体にPマークのロゴを設置することで、読者へのアピールにつながります。自社のサービスや商品の利用を検討している場合、安心できる企業として印象を残しやすいでしょう。
Webサイトに表示する
自社のWebサイトにPマークのロゴを表示させることで、訪問者に個人情報を適切に扱っていることを示すことができます。Webサイトに掲載する場合、プライバシーマーク制度のWebサイトへアクセスできるようにリンクを設定しなければいけません。
名刺に表示する
営業担当者などの名刺にPマークのロゴを掲載すれば、認定企業として取引先にアピールできます。名刺管理の際にも目に止まりやすいため、個人情報の取り扱いに力を入れている企業として印象付けできるでしょう。
オフィスに設置する
オフィスに設置することで、自社への訪問者に対してアピールしたり、社員の情報セキュリティへの意識を高めることができます。受付カウンターやドア、エレベーターなど、あらゆる場所に設置する活用事例があります。
目に止まりやすい位置に設置しておくことで、より高い効果を発揮するでしょう。
Pマークのロゴをダウンロードする方法
Pマークロゴの画像データは、CD-Rで交付しています。CD-Rは、Pマークを認定された後に受け取った書類にしたがって使用料を振り込んだ後、1週間〜10日程で送付されます。印刷会社への依頼などでデータを第三者に渡す場合、取り扱いには充分注意しましょう。
Webサイトからダウンロードするデータは用意されていないため、CD-Rで受け取ったデータを使用しましょう。
Pマークのロゴを使う時の注意点
Pマークのロゴを使用する際には、注意点が多くあります。以下の点を守っていない場合、不正使用として扱われることになります。
- 禁止事項に触れないようにする
- 表示方法を守る
- 使用可能期間に注意する
- 他社への貸与・譲渡はしない
- 更新時はロゴの変更が必要な場合もある
以下では、それぞれの注意点について詳しく解説します。
禁止事項に触れないようにする
Pマークの表示条件は、「プライバシーマーク使用規約」に記載されています。その中で、禁止事項として以下のことが定められています。
- 付与機関が提供したデータをそのまま使用し、加工してはならない
- 書体と縦横の比率を変えてはならない
- 字詰めを変えてはならない
- 色分けアミ指定に従い、変更してはならない
- プライバシーマーク登録番号が目視できなければならない
表示方法を守る
背景色の関係で指定されている表示方法があります。利用する場合、以下のことも守らなければいけません。
- 楕円を白マドで使用してはいけない
- プライバシーマークの周りを線で囲ってはいけない
- 背景が濃い色の場合、白抜きで使用してはいけない
- 背景が地紋や写真の場合は原則使用不可(ほとんど薄い色アミとみなされる場合は可)
他にも、枠の比率や色分けアミ指定などまで細かく定められているため、使用方法に迷った際は「プライバシーマーク使用規約」を参考にしてください。
使用可能期間に注意する
Pマークには、取得日から2年間の有効期限があります。有効期限を過ぎているPマークのロゴは、使用してはいけません。Pマークの有効期限・更新期間を確認し、不正利用のないよう注意しましょう。
Pマークの更新期間は、有効期限の8〜4ヶ月前までと定められているため、更新する場合は所定の手続きを済ませなければいけません。
他社への貸与・譲渡はしない
他社への貸与や譲渡は、認められていません。Pマークは法人ごとに付与されますが、代表取締役社長が同じだとしても、1つの法人に付与されたPマークのロゴを他の法人で使うことは不可能です。
Pマークのロゴを不正利用するとどうなる?
Pマークを不正利用すると、以下のような措置が取られることがあります。
- 削除要請される
- 法的措置を講じられる
- 違反企業として公表される
- 使用停止や付与契約の解除
Pマーク付与契約を締結している事業者は「プライバシーマーク付与事業者情報」で確認できます。また、JIPDECでも不正使用を検知する仕組みを利用しているため、管理が徹底されており、不正は明らかになります。
削除要請される
Pマークのロゴを不正利用した場合、削除要請されるため対応と是正の徹底が必要です。
法的措置を講じられる
Pマークのロゴを不正利用した場合、必要に応じて法的措置を取られる場合があります。損害賠償に応じなければいけない可能性もあるでしょう。
違反企業としてサイトに公表される
JIPDECのサイトでは、不正使用のあった事業者が公表されています。非付与事業者や中止業者(すでに契約が終了した事業者)などがロゴを使用している場合、消費者を騙していることにもなるため、注意喚起のためにも必要な処置といえるでしょう。
使用停止や付与契約の解除
Pマークのロゴを不正に使用した場合、使用停止やPマークの付与契約自体が解除されることもあります。Pマークの認定が剥奪されては、時間や費用、労力をかけて取得したPマークの認定が剥奪されては、それまでの努力が無駄になってしまうでしょう。そうならないためにも、正しい知識の元Pマークのロゴを使用しなければいけません。
まとめ:Pマークのロゴを正しく使用して企業のアピールをしよう
Pマークのロゴは、企業の個人情報取り扱いにおける信頼性を、取引先や顧客にアピールできる手段の1つです。広告や名刺、オフィスなどさまざまな方法で活用できるため、自社に合ったアピール方法を考えることもできます。
しかし、Pマークのロゴには使用規約が定められており、適切な使用方法を守った上で活用しなければいけません。使用可能期間や加工の有無をはじめ、表示方法の比率など細かい部分にも指定があるため、違反のないよう注意して利用しましょう。
この記事を書いた人
hata