ISO9001において重要なPDCAサイクルとは?
公開日:2019.11.01 最終更新日:2020.04.06
ISO9001に関する情報の中で、「PDCAサイクル」という言葉を目にしたことがある事業者様は、多いかと思います。
しかし、ISO9001取得で重要視されているPDCAサイクルとは何かという説明なくこの言葉が出てくるのでわかりづらいですよね。
そこで本記事では、PDCAとは何か、ISO9001でなぜ重要視されるのかを解説していきます。
これからISO9001を取得する事業者様、もしくは既に取得した事業者様は、ぜひ最後までご覧ください。
- PDCAサイクルとはなにか
- ISO認証取得の際になぜPDCAサイクルが重要なのか
そもそもPDCAサイクルとはなに?
PDCAとは「Plan(計画)」「Do(行動)」「Check(評価)」「Action(改善)」の頭文字をとったもので、企業のシステムの改善や業務効率改善などに、有効的な手法として用いられます。
PDCAの具体的な流れとしては、以下のようになります。
PDCAの流れ
Plan:解決したい問題に対して、解決するための業務計画をたてる
Do:Planの段階でたてた計画に沿って、具体的なアプローチをする
Check:Planの段階でたてた計画に沿ってアプローチできているかを評価する
Action:計画に沿っていない、問題点の改善を行う
上記の流れを順に行うことを「PDCAサイクルを回す」といいます。
PDCAサイクルを回すことで、具体的な改善点や解決方法を見つけることができるため、システムの改善には最適です。
また、従業員一人一人が企業をよりよくするための意識付けにもつながります。
ISO9001においてなぜPDCAサイクルが重要なのか
前にも述べた通り、国際標準化機構は、ISO9001を取得するための必要事項として、PDCAサイクルを回すことを要求しています。
ISO9001取得審査の際には、企業がPDCAサイクルを回し続けることで、永続的に成長できるかどうかがチェックされます。
また、ISO9001の認証取得後も国際標準化機構から、PDCAサイクルを回し続けることを求められています。
ISO9001を保持し続けるためには、定期的な審査を受けなければいけないため、必然的にPDCAサイクルを回してシステムをよくしていく必要があるのです。
では、なぜISO9001においてPDCAサイクルを回すことが重要されているのでしょうか?
考えられる理由を、以下にまとめました。
ISO9001でPDCAサイクルが重要視される理由
- 企業をよりよくすることに適した手法だから
- さまざまな問題やトラブルの解決手法として利用できるから
理由①企業をよりよくすることに適した手法だから
企業をよりよくするための手段として、PDCAサイクルは非常に有効です。
なぜなら、ISO9001を取得するためには、一定水準以上のマネジメントシステムを確立する必要があります。
PDCAサイクルを回すことによって、常にシステムの改善を行うことになり、最終的にはシステム自体がISO9001取得に値する水準へと到達できます。
PDCAサイクルは、ISO9001取得を目的とするだけではなく、ユーザーや取引先にとってよりよい企業へと成長させてくれるというわけです。
理由②さまざまな問題やトラブルの解決手法として利用できるから
PDCAサイクルは品質マネジメントシステムの構築だけでなく、そのほかの問題解決や改善点の発見にも役立ちます。
企業全体でPDCAサイクルを回すことで、従業員一人一人に各工程や課題ごとに改善点がないかを確認して解決法を探すための意識付けができます。
従業員全員の意識が改革されるため、外部へとつながるシステムだけでなく従業員の負担を減らす方法や勤務形態など、内部のシステム改善にも役に立つというわけです。
ISO9001の認証取得・更新を通してPDCAサイクルを回すことで、企業は成長できる
以上、ISO9001におけるPDCAサイクルと、その重要性を解説してきました。
PDCAサイクルの重要性について、ご理解いただけたのではないかと思います。
PDCAサイクルを回すことは、あくまで企業をよくするための、従業員の意識付けにすぎません。
しかし、その意識付けこそが企業をよくすることにおいて何よりも重要です。
ISO9001が取得できて終了ではなく、継続的にPDCAサイクルを回して企業を改善していくことが大切です。
今後ISO9001を取得する予定の事業者様はもちろん、現在ISO9001を取得している事業者様も、ぜひISO9001の認証取得・更新を通してPDCAサイクルを回して企業をよりよく改善してみてください。
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!