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一から独力でアプリ開発をする方法を解説

公開日:2023.11.17 最終更新日:2024.04.19

ビジネスから趣味まで理由は様々ですが、アプリ開発の学習をする人が増えています。本記事ではプログラミングを用いたアプリ開発の方法から、様々なツールを用いたアプリの作り方まで解説します。

アプリにはさまざまな種類がある

普段アプリのユーザー側が意識することはありませんが、アプリの内容や接続方法によって、一見同じ様なアプリでも、全く異なる仕組みで作動していることも珍しくありません。

スマートフォンやパソコンで使用されるアプリには以下のように様々な種類があります。

Webアプリ

Webアプリとは、Webサイトにアクセスする様に、インターネットブラウザで特定のURLにアクセスして起動する方式のアプリケーションを意味します。
WebサイトとWebアプリを分ける境界線は曖昧ですが、ユーザーが文章や画像を観覧するだけのWebが「Webサイト」、それ以外の機能を備えたものがWebアプリと言えます。

Webアプリのメリットは、ユーザーの端末にアプリデータをインストールする必要がないため、端末の容量を圧迫させない他に、アップデートが管理者側のサーバーだけで行える点が挙げられます。

ネイティブアプリ

ネイティブアプリとは、スマホやパソコンにインストールして使用するアプリケーションのことです。

一般的に「アプリ」といえば、ネイティブアプリを指すことが多い傾向にあります。

ネイティブアプリの特徴として、アプリデータの多くをユーザーの端末に保存させるため、オフラインでも使用できるアプリが多いです。

一方で不具合の解消などは、ユーザー側の端末にアップデート情報を送信する必要があるなど、Webアプリと比較して手間がかかる傾向にあります。

ハイブリッドアプリ

ハイブリッドアプリとは、ネイティブアプリとWebアプリの特徴を兼ね備えたアプリケーションです。

ハイブリッドアプリの使用方法としては、ネイティブアプリのように「Google Play」 や「App store」などのプラットフォームから端末にインストールを行います。

ホーム画面のアイコンなどのデータは端末のファイル内で形成されますが、全体的にデータの容量が少なく、データの内容としてはWebアプリと構造がほとんど変わりません。

また、ハイブリッドアプリはWebアプリ同様に複数のプログラミング言語を使用して開発を行うため、一般的なネイティブアプリと比較して開発の難易度が高い傾向にあります。

関連記事:ハイブリッドアプリとは?メリット・デメリットと開発フレームワーク4選

アプリ開発はAndroidとiPhoneどちらがおすすめ?

スマートフォン用のアプリを開発する場合、AndroidとiPhoneどちらのOS向けにアプリを開発した方が、ユーザーを多く獲得できるのか、需要が高いかなど、両者の特徴を記載しながら解説します。

シェア率

MMD研究所の調査によると、日本におけるiPhoneとAndroidのシェア率はiPhone 49.4%、Android 50.4%であり殆ど同等と言って差し支えありません。

そのため、どちらのアプリを開発するか検討するとき、シェア率を元に決めることは難しいです。

注意点として、世界シェアだとAndoidが約70%のシェアを誇っていますので、英語のアプリを作る際は参考にするなど注意が必要です。

求人数

求人サイトIndeadでは、各OSの求人は以下の通りです。

  1. iPhone(iosで検索)20,948件
  2. Android24,394件

この様にAndroidの開発求人が若干多い傾向にあります。
理由としては、業務用に使用されるAndroid搭載のスマホやタブレッドなどはiPhoneと比較して多い傾向にあるからだと思われます。

とはいえ、両方とも2万件の求人をこえているため、どちらのスキルを保持していても、需要は大きいと考えられます。

学習難易度

開発の難易度はAndroid OSの方が高いといわれています。

理由としては、iPhoneのアプリ開発には、比較的簡単に学習が可能な「Swift」と言われる専門のプログラミング言語があるためです。

また、以前はiPhoneの方がAndroidより高いシェアを維持したため、iOSアプリの開発に関する学習サイトや書籍などがAndroidに比べて充実している点もiPhoneのアプリ開発に関する学習がしやすい理由のひとつです。

アプリ開発の主な方法

アプリ開発には様々な方法があります。

最も一般的なアプリの開発方法はプログラミング言語を用いて直接コーディングを行うものです。

後述する、アプリ開発の補助ツールを使用すればアプリを開発することはできますが、独自性の高い機能やデザイン、高度な機能を備えたアプリを開発するためには、ある程度のプログラミング言語に関する知識は必須と言えます。

とはいえ、一時的にアプリを運用するために直接コーディングしてアプリを開発するのは大変ですので、どのような方法が自分の求めているアプリ開発に適しているか検討が必要です。

以下で詳細なアプリ開発の方法を紹介します。

プログラミング

アプリ開発で一般的な開発は、プログラミング言語をコーディングしてコンバートする方法です。

アプリ開発の方法としては、エンジニアリングに普段縁が無い人でもプログラミングで開発するイメージが強いかもしれません。

他のアプリ開発の方法と比較して自由度が高いのがプログラミングによるアプリ開発のメリットです。

OSと、インストールする予定の端末のスペックが許容する限り、自由にアプリを開発することが可能です。

また、アプリ開発に使用される言語として、iPhoneやiPadに使用されるiOSは「Swift」「Objective-C」などが、Androidでは「Python」や「C++」が多い傾向にあります。

プログラミング言語を用いたアプリ開発を学習する場合は時間がかかりますが、オリジナリティのあるアプリを開発する場合は必須ですので外注も含めて検討する必要があります。

関連記事:アプリ開発を外注するメリットとは?デメリットや注意点もあわせて紹介

ゲームエンジン

ゲーム制作をサポートするためのツールとして、「ゲームエンジン」があります。

高画質で滑らかな動きをするなどの高いクオリティを持つゲームを開発する場合は、ゲームエンジンを使用する場合でもプログラミング言語に関する知識が必要ではありますが、難易度の低いゲームの場合はプログラミング言語を用いなくても開発できる場合もあります。

スマホゲームの開発に使われている代表的なゲームエンジンとして「どうぶつの森 ポケットキャンプ」や「ポケモンGo」などの開発に用いられた「Unity」があります。

アプリ作成ツール

最後にプログラミングの学習をせずにアプリ開発をする方法に「アプリ作成ツール」があります。

アプリ作成ツールでは、まるでWebサイトのデザインを変更するように、既に用意されているフォントやデザインを選択するだけでアプリが完成してしまうようなサービスもあります。

また、このようなサービスではサーバーのレンタルから、保守点検まで行ってくれるケースも多いので、ITの知識に自信がない人でも手軽に始めることができます。

ただし、ツールの提供会社によって、アプリ開発に求められるスキルの高さや、作成できるアプリのイメージや機能に違いがあるので、様々なツールを比較したうえで選択しましょう。

アプリ開発で必要になるもの

アプリ開発をする上で、機材やデバイスなどのハードウェアから開発環境に必要なソフトウェアまで、必要となるものがいくつかあります。

パソコン

アプリ開発をするには、「開発環境」と言われるアプリ開発に必要なソフトをインストールできるデバイスが必須です。

アプリ開発に用いることのできるデバイスとしては、スマートフォン、タブレットの小型端末やパソコンなどの様々な物が挙げられます。

とはいえ、アプリ開発にはパソコンを利用することを推奨します。
アプリ開発にはコーディングといわれるプログラムを打ち込む作業が必要であります。キーボードが効率的である他に、基本的に端末の性能はパソコンの方が高いことが多いため、開発環境が安定するからです。

また、開発するアプリのOSによって使用に適したパソコンも異なります。
後述しますが、iPhone向けのアプリを開発する場合は、MacOSを搭載したパソコンの方が効率よく作業を進めることが可能です。

開発環境

用意したデバイスに開発環境をインストールする必要があります。
最近使用される環境としては「統合開発環境(IDE)」と言われるツールです。

IDEはコーディングに必要なエディタや、完成したコードをコンピューター向けに翻訳するコンパイラ、バグを見つけるデバッガーなどがセットになったツールです。

以下のように開発するアプリのOSによって適しているIDEは異なります。

  1. iOS
    Apple製品であるiPhoneやiPadに搭載されているiOSは、同じくAppleが開発したXcodeというIDEによってアプリを作るケースが多いです。
    また、XcodeはMacbookでしか利用できないため、iOS向けのアプリを開発する場合はiOSを搭載したパソコンを使うと効率的です。
  2. Android
    一般的にAndrodのアプリ開発に用いられるIDEには、Google提供の「Android stadio」やMicrosof提供の「Visual Studio Code」などがあります。
    Google提供のAndroid stadioの方が、サポートが手厚いように考えられますが、Microsof提供の「Visual Studio Code」の方がプログラミング言語のフレームワークが豊富な傾向にあります。

テスト用のスマホ

アプリの開発後、実際にアプリが作動するか実機を使って調べる必要があります。

また、アプリを一般に公開する場合は、比較的新しい機種でテストを行う必要があります。

理由としては、古い世代の端末を使用してテストをして問題がなかったとしても、流通しているモデルで問題が発生している可能性があるからです。

アプリ開発で必要となる言語

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実際にアプリ開発で必要となるプログラミング言語を解説します。

iPhone向けの場合

iPhoneで必要となるプログラミング言語には以下のようなものがあります。

Swift

「Swift」はAppleが2014年に提供を開始したプログラミング言語です。
iPhoneやiPadに使用されているiOSや、Macbookを初めとするApple製品のパソコンに搭載されているMacOS向けのアプリケーションの開発言語として提供されています。

Objective-C

「Objective-C」は「Swift」の元になったプログラミング言語です。
C言語を同じ属性ごとに構成をまとめる「オブジェクト指向」という形式に組み替えた言語になります。

Android向けの場合

次にAndroid向けのプログラミング言語について解説します。

Java

Javaは、アプリ開発以外にも様々な分野で使用実績のあるプログラミング言語です。

「Python」や「C++」とともに、Googleがメインで使用している言語です。

大規模なシステムやセキュリティ要件の高いアプリ制作にも用いられるほど高い信頼性を誇っています。

Kotlin

前述のJavaをベースに開発されたプログラミング言語です。
Scalaなどの現代的な言語からも影響を受けていることから、Javaよりコードの文量が短く済みます。

アプリ開発の基本的な流れ

実際にアプリ開発をする場合の流れについて解説します。

企画

アプリ開発をする場合、まず初めに行う作業は企画作成です。

アプリの開発と聞くとプログラミングなど技術的なことを想像する人が多いですが、企画はアプリ全体の方向性を決める重要な作業です。

企画とは開発するアプリに関するイメージや方向性を決めることです。
例えば、「アプリを使用するターゲット」「アプリの役割」などを固めます。

他にも、企画の段階で使用される予算や人的リソース、どのOS向けにアプリを開発するのかも決まることが多いです。

要件定義

企画が完了したら「要件定義」に入ります。

「要件定義」とは、アプリにどのような機能を付けるか具体的に決めることを指します。

要件定義で決定したことは、「要件定義書」に記載して管理職のエンジニアに配布します。

開発環境の構築

要件定義の次は開発環境の構築に入ります。

要件定義で決定したプログラミング言語や開発ジャンルに適した「統合開発環境(IDE)」と、開発アプリのレベルに応じたスペックを持つパソコンを用意します。

以下が機材の一例です。

 

iOSAndroid
パソコンMacOSWindows

MacOs

スペック・CPU:M1

・メモリ:4GB以上

・ハードディスク:256GB以上

・CPU:Core i7

・Windows 10、64bit以上

・メモリ:16GB

・ハードディスク:500gb

 

開発環境・Xcode

・Visual Studio

・Android Studio

・Visual Studio

 

素材の準備

アプリ開発には使用する画像や音声データを用意する必要があります。
開発を行う前に素材を用意した方が、不具合などが見つけやすくなるためおすすめです。

アプリの作成

準備した内容を元にしてアプリを作成します。
作成にはプログラミング言語を用いることが一般的で、アプリのイメージを詳細までプログラマーに伝達することが重要です。

テスト

アプリを開発したら、正常に作動するかを確認するためのテストが必須です。
テストには「単体テスト」「連結テスト」「運用テスト」などがあり、細かい確認から全体的な確認の順序で作業を行うのが一般的です。

リリース

開発したアプリを一般に配布する場合は「リリース」を行います。
アプリによって配布方法は微妙に異なります。
iOSはAppleが提供するプラットフォーム「App Store」以外で配布することができませんが、Androidだと「Google Play」以外にもWindowなどのソフトウェアの様に自社サイトやメールで配布することが可能です。

しかし、Androidでは「Google Play」以外でアプリをインストールすることがマイナーであるため、一般のユーザーに普及させたい場合は「Google Play」で配信しましょう。

運用

アプリ開発後も正常に運用するために管理や点検が重要です。
運用期間が長くなると、新しい機能や不具合も発生するため、定期的なアップデートを行うことがユーザーを維持するために必要です。

アプリ開発で利用できるツール

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独自性の高いアプリを開発するためには、プログラミング言語の習得が必須ではありますが、サポートツールを使用することで未学習の人でもアプリ開発が可能です。

Yappli

独自性の強いアプリを開発したい人は「Yappli」を検討してみましょう。
Yappliでは、依頼者のイメージにあったアプリを担当者が提案してくれます。

また、前もって提案した予算内でアプリを提案してもらえるため安心です。

継続率99%、600社以上の導入という点も安心した依頼できるポイントです。

Monaca

プログラミングやアプリ開発について、全くわからないという人はMONACAのサービスをおすすめします。

有料プランの提供ではありますが、低価格であるため、試しにアプリを開発したい人には適しています。

GameSalad

GameSaladはゲーム開発用のツールです。

プログラミング言語を一切使用しなくても、クリックだけで本格的な3Dゲームが開発できる点が魅力的です。

有料アプリではありますが、月25ドルでアプリの公開が可能なのは、大きなメリットと言えます。

インターフェースに日本語が対応していない点は注意が必要です。

Appypie

Appypieは3つのプロセスだけでアプリ開発ができるサービスです。

最短15分でアプリ開発を行うことができます。

「デザイン」、「機能の追加」、「アプリの公開」だけでできる手軽さが人気の秘訣です。

また、「ラジオアプリ」や「配信アプリ」の利用実績があるなど、簡単な操作感とは裏腹に信用性が高いのもポイントです。

他にもAndroidとiOS両方のアプリ開発に対応しています。

joint apps

joint appsは完全無料でアプリが開発できるサービスです。
用意されている素材を選択するだけで、アプリの開発が可能な点が優れたサービスです。

また、IT教育用にも用いられているため、今からプログラミング学習を始める人や、子供のIT学習にも利用したい人は確認してみてください。

SmartApps mobile

SmartApps mobileは飲食店の予約などに特化したアプリ開発ツールです。
クーポンや予約機能など、飲食店を経営している人には嬉しい機能が多く搭載されています。

また、6種類のレイアウトから選ぶだけでアプリを制作できるため、すぐにでもアプリを開発することが可能です。

アプリ開発の方法を学ぶ方法

プログラミング言語を用いたアプリ開発を学習するための方法を紹介します。

現在はアプリ開発の需要が高いため、様々な媒体で学習することができます。またアプリ開発の難易度はものによって全くことなります。簡易的なアプリであればすぐに開発することも可能です。

書籍や学習サイトで学ぶ

アプリに関する書籍や学習サイトは無料で利用できるものから、専門的な内容まで豊富にあります。
自分の習得度に合わせた教材を選択しましょう。

スクールに通う

独学が苦手な人にとっては、プログラミングスクールに通学するのも選択肢の一つです。
誰かに教わる方が効率よく上達できる方もいます。

アプリ開発の方法は様々な媒体を利用する

以前に比べてアプリ開発が盛んなため、プログラミング言語を学習する方法や、簡単にできるアプリの開発方法などをネットで入手することが可能です。
自分が作りたいアプリに適した開発方法を探してみてください。

アプリ開発に悩んだ際にはEMEAO!へのご相談を一度ご検討ください。

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この記事を書いた人

編集部員 濵岸

編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!

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