
Webアプリとクラウドアプリの3つの違いとそれぞれの動作の仕組み
公開日:2020.01.24 最終更新日:2021.08.24
本記事では、アプリ開発におけるWebアプリとクラウドアプリの違いを解説します。
アプリ開発の外注をお考えの事業者様はぜひご一読ください。
Webアプリとクラウドアプリの違いとそれぞれの特徴・仕組み

Webアプリとクラウドアプリの違いは大きく分けて3つあります
Webアプリとクラウドアプリはよく似ていますが、主に3つの異なる点があります。
- ブラウザ以外で動かすことができるか
- 動作の仕組み
- オフライン環境でも利用可能か
ここからは、3つの違いとともに両者の特徴を解説していきます。
Webアプリとは?
Webアプリとは、インターネットに接続している環境でWebブラウザ上で操作するアプリのことです。
Webサービスと呼ばれることもあります。
Webアプリの例としては、GoogleやYahoo!といった検索エンジン、Amazonのような通販サイト、FacebookやTwitterのようなSNSなどが挙げられます。
Webアプリのデータはサーバーに管理されており、ユーザーはインターネット接続によってブラウザを通じてアプリの動作に必要なデータを要求します。
サーバーから送られてきたデータによってアプリを操作できるという仕組みです。
Webアプリは、ブラウザを通じて動作するため特定のソフトウェアやアプリを端末にインストールする必要はありません。
しかし同時に、ブラウザを通じてインターネット接続を行う必要があるためオフラインの環境では動作できないという特徴があります。
オフラインの環境では、そもそもアプリを使用すること自体ができません。
クラウドアプリとは?
クラウドアプリとは、いわば進化したWebアプリです。
インターネット環境を通じてサービスを利用できるという点はWebアプリと一緒ですが、「クラウド」という仮想サーバー上のシステムに接続して利用するという仕組みになっています。
Webアプリのようにブラウザからアクセスして利用することもできれば、PCやスマホ等の端末に専用アプリをインストールして使うという方法もあります。
クラウドアプリの例としては、Evernote、Dropbox、zoomなどが挙げられます。
これらは従来のWebアプリのようにブラウザ上で操作することも可能ですが、端末にインストールするアプリもあります。
クラウドアプリはWebアプリとは異なり、直接サーバーにアクセスするのではなく、複数のサーバー群からなる「クラウド」という場所にアクセスします。
データの管理場所が分散されているため、アプリ側で万が一の不具合が起きた場合もある程度補って稼働し続けることも可能です。
専用アプリを端末にダウンロードした場合、オフラインの環境下でも一部機能が使えるという点はWebアプリと大きく異なります。
オフライン環境でクラウドアプリを利用した場合は、その後オンライン環境に接続した際に最新の情報(アプリを使って作成した書類データ等)がクラウド上にアップロードされます。
そもそもクラウドとは?
クラウドとは、世界各地にある複数のデータセンターが連携して動作しているものです。
大量のサーバーや管理機器が集約された「データセンター」という施設が世界各地に配置され、複数個所に分散されています。
管理場所が一元化されておらず、特定の物・場所に限定されていないためはっきりとした形がないことから、クラウド(=雲)と呼ばれています。


Webアプリの開発の仕組み・流れ
Webアプリが進化したものがクラウドアプリであり、両者ともブラウザで操作できる等共通点もあるということを解説しました。
そこで、ここからはWebアプリの開発の流れをざっくりと解説します。
専門会社の外注する場合であっても、開発の仕組みや流れを頭に入れておくことで業者とのやり取りや進捗管理がスムーズに進みます。
- アプリの構想を練る
- サイトマップの作成
- ワイヤーフレームの設計
- コーディング
- ドメインとサーバーの用意
①アプリの構想を練る
構想を練ることを企画と言います。
まずは「どのような目的でどんなアプリを作りたいのか」ということを決めましょう。
この部分は、自社で完結する場合もあれば企画の段階から業者に相談しアドバイスをもらうこともできます。
②サイトマップの作成
Webアプリの場合、ブラウザ上で動くアプリなので基本的な構成はWebサイトと同じようなものとイメージして問題ありません。
どのような役割のページが必要で、ページ同士はどこでどのようなつながりがあるのか、というアプリ全体の構成を明確にしましょう。
③ワイヤーフレームの設計
ワイヤーフレームとは、大まかなデザインのイメージやレイアウトなどを書き出したデザインの設計図のようなものです。
サイトマップを作成し、どんなページが必要かわかったらそれぞれのページのデザインを考えましょう。
1からワイヤーフレームの設計を業者に依頼することはもちろん、こちらで作成したラフをもとに開発チームのデザイナーに形に起こしてもらえることも可能です。
④コーディング
サイトマップとワイヤーフレームが完成したら、いよいよ実際にプログラミングを行ってWebアプリの形を作る工程に入ります。
Webアプリは基本的にはWebサイトと仕組みは同じなので、ユーザーが直接目に触れる部分にはHTMLやCSS、JavaScriptといったWebサイトではお馴染みの言語を使います。
Webアプリの動作や処理といった裏側の部分には、PHP、Ruby、Pythonといった言語が使われます。
⑤ドメインとサーバーの用意
Webアプリは根本はWebサイトと同じ仕組みで動いているため、Webサイトと同じくURLが必要です。
URLを得るために、ドメインとサーバーを用意する必要があります。
「●●.jp」「●●.com」の●●部分がドメインです。
アプリのサービス名に設定することが一般的でしょう。
ドメインの取得にかかる費用の相場は、1年間で1,000~2,000円程度です。
サーバーはひと月あたり1,000~2万円程度が相場とされていますが、複雑なアプリでユーザーの人数が多いほどサーバー費用は高くなるため状況により必要な金額は異なります。
ドメインの取得費用とサーバー費用については、基本的には開発費用に含まれていますが、念のため見積もりの際に確認しておきましょう。
Webアプリやクラウドアプリの開発の外注先の選び方
事業の一環としてWebアプリやクラウドアプリをリリースしたいのであれば、アプリに関するノウハウを熟知した専門会社への依頼がおすすめです。
外注先のアプリ開発会社を選ぶ際に最も大切なのは、同じ条件で3社以上の業者に見積もりをとって比較することです。
同じアプリ開発会社であってもそれぞれ強みが異なるため、自社の希望条件に近い実績が過去にある業者や、希望している内容の理解度の高い業者が望ましいです。
単純に納期や費用だけで判断するのではなく、実際にやり取りをして担当者との相性は問題なさそうか、信頼できる業者かという部分も含めて総合的に判断をすることで最適な業者に発注することができます。
また、個人と専門会社それぞれに依頼する場合のアプリ開発費用の相場を把握することで、適切な費用感が掴めるでしょう。
Webアプリをより便利に進化させたものがクラウドアプリ
以上、Webアプリとクラウドアプリの違いをご紹介いたしました!
両者は全くの別物というわけではなく、Webアプリの利便性をより高め、進化させたものがクラウドアプリといえます。
クラウドアプリはブラウザ上で操作することはもちろん、専用アプリを端末にインストールすることでオフライン環境でも一部の機能を使うこともできます。
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この記事を書いた人
編集部員 濵岸
編集部員の濵岸と申します。コンテンツ作成と取材を主に担当しております。身長が低いため学生時代は「お豆」と呼ばれていました!豆らしく、皆様の役に立つ記事を「マメに豆知識を!」の意識で作成します!どうぞよろしくお願いいたします!





