Javaアプリを自作する時に必要なものとは?手順やポイントを解説
公開日:2023.12.15 最終更新日:2024.04.19
JavaはWebアプリをはじめ、さまざまなアプリ開発で使用されているプログラミング言語です。アプリ開発に関心のある方は、Javaで理想のアプリを実現したいと考える方もいるでしょう。
しかしJavaアプリを開発するためには、基礎知識や作り方の手順を抑えた上で取りかかることが大切です。本記事では、Javaで開発できるアプリや必要な準備、作り方などを解説します。
Javaで開発できるアプリ
Javaで開発できるアプリには、以下のものがあります。
- WEBアプリ
- デスクトップアプリ
- ゲームアプリ
- 業務アプリ
- 組み込み系アプリ
ここから、開発できるアプリについて詳しく解説します。
WEBアプリ
インターネットを介してブラウザ上で利用できるWEBアプリは、通信環境が整っていればデバイスやOS、場所を問わず使用できるのが特徴です。
Javaは他のプログラミング言語より比較的早く安全性が高いため、多くのWEBアプリで採用されています。安全性に定評のあるJavaは、ユーザーには見えない部分のバックエンド開発が得意です。
実際のアプリでは、動画配信サービスのYouTubeやメールサービスGmailなどが挙げられます。
関連記事:Webアプリ開発を効率的に作成できる代表的なツール6選
デスクトップアプリ
デスクトップアプリはPCにインストールして、デスクトップ環境で動作するアプリです。JavaはWindowsやLinuxなど、OSの種類を問わず対応・作動するアプリを開発できます。音楽プレイヤーやテキストエディターなどさまざまあります。
ゲームアプリ
Javaではゲームアプリも開発されています。コンシューマー機・PC ・SNS・モバイル向けなどさまざまなデバイス向けのゲームの開発が可能です。
Javaで作られた最も有名なゲームには、Minecraft(マインクラフト)があります。なおJavaの開発環境は、ゲーム開発に特化したものがありません。他の言語と比べ、ゲーム開発への難易度は高いといえます。
業務アプリ
企業の企業の基幹業務を管理する業務アプリにも、Javaの使用率が高めです。企業で使用するものは、スピード感やセキュリティ上の安全性が求められるため、処理速度の速さや堅牢性に定評のあるJavaが採用されます。
膨大なデータをスムーズに処理できる特徴があるため、大規模な基幹システム開発にも対応が可能です。
組み込み系アプリ
JavaはPCやスマホに限らず、家電や設備を動作させる組み込み系アプリの開発も可能です。モノとインターネットをつなぐIoTも実現できます。
組み込み系アプリを開発するにはJavaに加えて、ハードウェアに関する知識も必要です。その他のアプリと違う幅広い知識を求められるため、アプリ開発の初心者には難易度が高めといえるでしょう。
Javaアプリを作る前に学んでおくべきこと
Javaアプリをスムーズに作るためには、下記の知識を身につけておく必要があります、
- 基本文法
- 開発環境の構築方法
- フレームワーク
以下で、それぞれ解説します。
Javaの基本文法
Javaアプリを作るためには、基本文法を身につけておくことが必要不可欠です。基本文法として、変数やデータ型、条件分岐や配列などがあります。
書籍を参考に進めることもできますが、知識があるのとないのとではスピードに大きな差が出ます。基本的な文法を学んだ上で開発に取り組みましょう。
Javaの開発環境の構築方法
Javaアプリの開発に必要な環境の構築方法を学びましょう。Javaを使ってプログラミングを行うためには、以下の構築環境が必要です。
- JDK(Java Development Kit)
- IDE(Integrated Development Environment)
- テキストエディター
開発するアプリによっても、必要となる環境は変わります。Javaアプリを開発する前に、このような環境が必要であることを抑えた上で取りかかりましょう。
フレームワーク
Javaの知識だけではなく、フレームワークを活用して学習する必要があります。フレームワークとは、アプリ開発に必要な機能を一通り搭載したものです。
Javaアプリのフレームワークには、「Spring Framework」や「Apache Struts」「Apache Wicket」などさまざまな種類があります。開発するアプリに合わせたフレームワークの知識を身につけることが大切です。
関連記事:アプリ開発のアイデア出しで利用できるフレームワークや注意点など
javaアプリの作り方
Javaアプリを作る際には、正しい手順を踏まなければいけません。
- 開発環境
- アプリの企画・設計
- 開発
- テスト
- リリース
以下では、アプリの作り方について詳しく解説します。
開発環境
Javaアプリの開発に必要なJDKとIDE、テキストエディターをインストールしましょう。
JDE | Java開発に必要なツールをまとめた開発キット |
IDE | アプリの開発に必要なツールをまとめた統合開発環境 |
テキストエディター | テキストファイルを編集するためのアプリケーション |
これらをPCにインストールすることで、スムーズに開発できます。
アプリの企画・設計
アプリの目的・プラットフォーム・デザイン・画面構成・機能などを考え、仕様を考えていく過程です。
自分の開発したいJavaアプリや開発の目的を明確にしましょう。
設計を明確にすることで開発がスムーズになり、バグの少ないアプリ開発につながります。
開発
設計図をもとにプログラミングを実施します。アプリ運用後のメンテナンスのことを考え、メンテナンスしやすいソースコードの使用がおすすめです。
テスト
プログラミングしたものを組み合わせ、正しく動くかテストします。
プログラム単位ごとの「単体テスト」と、複数のプログラムを同時に稼働する「結合テスト」、本番と同じ環境下で全体の動作をテストする「総合テスト」があります。
テストと修正を繰り返すことで不具合の少ないアプリが完成します。
リリース
アプリのリリース方法は、作ったアプリにより異なります。
Androidアプリであれば、Google Paly Storeでの公開です。その場合、審査は1一週間ほどか掛かります。
Javaアプリを作る際のポイント
万全な準備を整えても、Javaアプリの開発がスムーズに進むとは限りません。開発の際には、抑えておきたいポイントがあります。
- 自分の作りたいものから始める
- 小規模の開発から始める
以下では、Javaアプリを作る際のポイントについて解説します。
自分の作りたいものから始める
Javaアプリを開発する際は、自分の作りたいものから始めましょう。
初めてで勝手がわからないうちは、モチベーションが下がることもあるかもしれません。自分が作りたいアプリであれば、完成したアプリの想像を楽しみながらの開発が期待できます。
小規模の開発から始める
アプリ開発の際、まずは小規模のものから始めましょう。自分の技術に見合わない大規模なものにとりかかると、失敗することもあるためです。
せっかく取りかかったとしても、やり直しが発生するとタイムロスになるでしょう。無理のないアプリの開発から始め、成長を重ねていくことがおすすめです。
まとめ:Javaを学んでアプリ開発に挑戦してみしよう
Javaは安全性や処理速度に定評があり、さまざまなアプリの開発に採用されているプログラミング言語です。開発できるアプリの種類も幅広く、希望のアプリを実現しやすいでしょう。
個人開発を行うには、基本文法や構築環境、フレームワークなどをついて学ぶことが必要です。Javaの基礎知識を身につけ、アプリの開発に挑戦してみてはいかがでしょうか。
この記事を書いた人
hata