学習アプリの種類とは?開発方法や相場を解説
公開日:2024.01.20 最終更新日:2024.04.17
スマホ上で繰り返し学習できるアプリは人気が高いため、開発を検討している企業は少なくありません。学習アプリを開発するときには、どのような機能を搭載すべきか、開発にはいくらかかるのか疑問を持つ人も多いでしょう。
そこで本記事では、学習アプリの機能や開発方法を解説します。費用相場や開発会社の選び方も紹介するため、ぜひご覧ください。
学習アプリとは
学習アプリとは、特定の分野の学習や進捗管理が可能なアプリのことを指します。近年はWeb上で学習をする人が増えたため、さまざまな分野の学習アプリが存在します。
スマホを使って場所や時間を選ばず学習でき、アプリ上で学習計画や進捗確認も行えるのが魅力です。新型コロナウイルスの影響でオンライン学習が広まり、学習アプリの需要は特に高まりました。小・中学校などの教育機関でも導入が進み、今後さらに利用者が増えると予測されています。
学習アプリの種類
学習アプリの種類には、以下2つがあります。
- 学習型アプリ
- サポート型アプリ
それぞれ、詳しく解説します。
学習型アプリ
学習型アプリは、予習・復習に役立つ機能が搭載されているアプリのことです。英単語学習アプリや漢字アプリなど問題集のように利用できるものや、資格取得のための勉強をサポートするアプリなどがあります。
スマホ・タブレットなどの端末があれば、いつでもどこでも勉強できるのが魅力です。学習アプリを使えば、すきま時間でも学習が進められるでしょう。
関連記事:学習・教育アプリの開発前に決めておきたい2つのこと
サポート型アプリ
サポート型学習アプリは、学習のモチベーション維持を目的として設計されたアプリのことです。学習の進捗管理や時間の調整、単語帳の作成などが行え、自分に合った方法で活用でき、学習の効率を高められます。
また、無料で使えるアプリも多いため、手軽に利用できるのも魅力です。
学習アプリに搭載すべき機能
搭載すべき機能は、学習アプリとサポート型アプリで異なります。それぞれに必要な機能を、下表にまとめました。
学習アプリの種類 | 必要な機能 |
学習型アプリ |
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サポート型アプリ |
|
スマホだけでなく、大画面や手書き機能があるタブレットを使うアプリも人気があります。使用する端末によって向き不向きがあるため、サービス全体の設計を考慮しながら、搭載する機能を選定しましょう。
学習アプリの開発費用相場
学習アプリの開発費用は、約200万~1,000万円程度が相場です。シンプルな機能だけを搭載する場合、300万〜500万円ほどで開発可能ですが、音声や動画配信機能がある高機能なアプリは800万円以上かかるのが一般的です。
また、AndroidやiOS、Webなど、対応するプラットフォームの数やコンテンツの情報量でも開発費用は前後します。予算が限られている場合は、YouTubeなど既存の動画配信プラットフォームとの併用を検討するのも方法の1つです。
学習アプリを作る方法
学習アプリを作る方法には、以下2つがあります。
- 自社開発する
- 外注する
それぞれ、詳しく解説します。
自社開発する
リソースがある場合は、自社開発することが可能です。自社のスケジュールや都合に合わせて開発を進められ、仕様変更にも柔軟に対応できます。
しかし、開発環境を整備する必要がある上に、アプリ開発に必要な知識やプログラミング言語を理解している人材がいない場合は、採用に時間や労力がかかるのが難点です。
外部のアプリ開発会社に依頼するよりもコストが高くなる場合もあるため、慎重に判断しましょう。
外注する
外注は、自社で開発リソースを確保する必要がなく、経験と技術を持つプロに任せられるのがメリットです。開発会社によっては、運用や保守などのアフターサポートも依頼可能です。
しかし、開発する学習アプリの内容によっては費用が高くなることもあり、開発会社によって仕上がりの質が左右されることも少なくありません。ポイントを押さえ、自社に合った開発会社を慎重に選ぶ必要があるでしょう。
関連記事:アプリ開発を外注するメリットとは?デメリットや注意点もあわせて紹介
学習アプリの開発会社の選び方
学習アプリの開発会社を選ぶときには、以下5つのポイントを押さえましょう。
- 過去の実績はあるか
- 保守・運用サポート体制は整っているか
- ISMSやPマークは取得しているか
- 教育業界の知見はあるか
- 高い技術力はあるか
それぞれ、詳しく解説します。
過去の実績はあるか
開発会社を選ぶときには、過去の実績を確認することが重要です。特にアプリ開発の分野は専門性が多岐にわたり、会社によって得意分野が大きく異なります。
開発実績を調べるときには、技術力・開発スピード・アイデア力などさまざまな観点から判断しましょう。また、過去に学習アプリを開発した実績があるかも判断材料と言えます。
運用・保守のサポート体制は整っているか
開発会社と契約するときには、サポートの内容を確認しましょう。アプリ開発は、完成して終わりではありません。アプリ完成後にバグが見つかった場合の修正や、バージョンアップの作業が必要です。
運用・保守体制は開発会社によって異なるため、複数の会社を検討するときは、サポート体制が充実しているかチェックしましょう。
ISMSやPマークは取得しているか
学校や教育機関向けの学習アプリ開発では、セキュリティが重要です。特に、個人情報や教育データを扱うアプリでは、厳格なセキュリティ基準を遵守する必要があるためです。
セキュリティ要件が厳しい場合には、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)やPマークを取得し、運用している会社を選ぶことをおすすめします。
認証を受けている会社であればセキュリティ面で信頼でき、安心して開発を任せられるでしょう。
教育業界の知見はあるか
学習アプリの開発では、自社が教育業界に精通していることはもちろん、開発を委託する会社も教育業界に詳しいところを選びましょう。他のジャンルのアプリとは異なり、教育業界特有の知識や知見が求められるためです。
学習者の動機づけ、教育カリキュラムの構築、学習成果の評価方法など、教育特有の要素を理解している開発会社であれば、学習により効果的なアプリの作成が可能です。教育業界に明るい開発会社を選ぶことで、質の高いアプリ開発が実現するでしょう。
高い技術力はあるか
学習アプリの開発では、最新の開発環境に適応できる高い技術力と、適切な専門知識を持つ開発会社を選ぶことが大切です。実際の教育現場の要求に応える機能や処理を備えた学習アプリを作成するためです。
また、AI(人工知能)などの新しい技術を把握し、対応できる柔軟性や機動力があるかも確認するとよいかもしれません。AI技術を活用することで、ユーザーごとの学習スタイルや進捗に合わせた学習ができるようになるためです。
まとめ:学習アプリの開発実績がある会社に依頼しよう
学習アプリは、学習型アプリとサポート型アプリの2種類があり、それぞれ使用目的が異なるため、搭載すべき機能も異なります。開発方法には、自社開発と外注の選択肢があり、開発費用はアプリの機能や対応する端末数によっても変わります。
開発会社は、過去の実績や運用・保守体制、教育業界の知見があるかをよくチェックして選びましょう。
この記事を書いた人
hata