アプリ開発の制作依頼~納品後に起こりがちな5つのトラブルと対策方法
公開日:2019.07.30 最終更新日:2024.03.06
アプリを制作したことがない、あるいは慣れていない企業がアプリの制作を考えた際、専門の会社に依頼するのが一般的です。
しかし、アプリ制作の依頼ではトラブルが起きてしまうことも。
トラブルを回避し、自社と外注先の双方が気持ち良くプロジェクトを進められることが一番ですよね。
そこで本記事では、アプリ開発の依頼で起こりやすいトラブルと回避方法を紹介しています。
アプリの制作を初めて依頼する予定の事業者様は、ぜひ最後までお読みください。
本記事監修のご紹介
本記事は、EMEAO!にご登録いただいております優良アプリ開発会社のつばさ株式会社様にご監修をいただきました。
会社名 | つばさ株式会社 |
所在地 | 東京都港区南青山3丁目8番40号 青山センタービル214 |
事業内容 | モバイルアプリやAI応用システムの開発・提案 |
Webサイト | https://www.world-wing.com/ |
2018年創立のアプリ開発会社。国内大手エレクトロニクス企業での豊富な経験を有するスタッフが多数在籍しています。試作品を早い段階で作成して発注者に確認を行う『プロトタイプ開発』を得意としており、アプリ開発はもちろんプロジェクト管理まで支援しています。
アプリ制作プロジェクトに多いトラブルと対策方法
ここからは、それぞれのトラブルの事例と事前の対策方法を詳しく解説していきます。
トラブル①機能の詰め込みすぎで追加費用が発生してしまう
アプリを初めて開発する際は特に、“良いアプリを作ろう!”という気持ちが先走ってしまい、あの機能もこの機能も欲しい……と、機能を豊富に盛り込んでしまいがちです。
しかし、機能の取捨選択ができずに開発の途中で機能を追加してしまうことで当初の納期よりも大幅にスケジュールが遅延してしまい、追加費用もかさんでしまうということが考えられます。
また、せっかく費用をかけて豊富な機能をリリースしたにもかかわらずほとんど使われない機能が出てしまう可能性も。
対策方法:はじめは最低限の機能のみを厳選する
初めてのアプリ開発の場合は特に、小規模でのスタートを心がけることが重要です。
アプリのコンセプトやユーザーに体験させたい内容を照らし合わせ、最低限必要な機能を絞り込みましょう。
実際にアプリを運用してみると、想像よりも使われていない機能や、逆に思わぬ需要のある機能など、ユーザーの声を聞いて初めてわかることも多くあります。
はじめは最低限の機能でリリースし、後からユーザーの需要に合わせて都度機能の追加を行っていくと、費用を無駄にすることがなく品質の良いアプリができます。
トラブル②アプリの納期が大幅に遅れる
開発会社によっては短納期での納品をアピールしている場合もあり、依頼者にとっては非常に魅力的に感じられます。
とはいえ、あまりに納期が短すぎると、逆に納品が大幅に遅れてしまうというトラブルが起きてしまう可能性も。
たとえば、以下のような事例があります。
「納期を伸ばしてほしい」
という連絡をうけ、仕方ないと思い、納期の延長を了承しました。
しかし、その後も同様の連絡がきて納期が延長され、最終的には予定していた3倍もの期間が経ち、やっとアプリが納品されたのです。
なぜ、開発者は納期を守らなかったのでしょうか。
これは開発者のレベルと依頼内容のレベル、そして開発期間のミスマッチが原因と考えられます。
対策方法:依頼先業者を慎重に選ぶ
納期のトラブルを避けるために、依頼先の選定は複数の業者に同じ条件で見積もりをとって比較しましょう。
まず、アプリの納期の大まかな目安を把握して、目安よりも極端に早すぎる業者には注意しましょう。
アプリの種類や機能の数によって納期は異なりますが、簡単なショッピングアプリなどで最低3ヶ月~、SNSアプリで6ヵ月~程度が納期の目安です。
SNSアプリの開発を専門業者に依頼する際のポイントは、SNSアプリの開発着手前に業者に相談したほうがいいことをご参照ください。
トラブル③納品されたアプリがイメージしていたものと違う
いざ納品されたアプリを見てみると、機能やデザインなどがこちらの希望していたものと違った……というトラブルも起こる可能性があります。
せっかく費用をかけてアプリを開発したのに、イメージしていたものと違ってはユーザ-に適切な訴求ができず、その後の売上にも関わってしまうおそれがあります。
対策方法:依頼の際、できるだけ明確なイメージを伝える
トラブルが起こるとつい開発者側にだけ非があると考えてしまうかもしれませんが、トラブルを回避するためには開発者側と依頼者側のコミュニケーションが重要です。
互いに密接なコミュニケーションをとることを心掛ければ、共通イメージをもってアプリを完成させることができます。
最初のヒアリングの際に、どのようなアプリを作りたいかを具体的かつ明確に伝えることが大切です。
特に、下記の内容は企画書にも必ず盛り込み、口頭でも伝えましょう。
- ターゲットユーザー
- ユーザーゴール(アプリを通して顧客が体験できること)
- アプリのコンセプト
- アプリの機能
特に、アプリを使ってどうなりたいか? 何をもってこのアプリは成功となるのか? という制作の目的をしっかりと伝えると、開発者がどのようなアプリを作ればいいのかを把握しやすくなります。
また、開発途中にも開発者に任せっきりにせず頻繁に連絡をして、依頼内容とずれてしまっていないかを確認しましょう。
途中で確認をしておけば、万が一問題が起こって変更が必要になったという際にも、意見をすり合わせながら依頼内容に近い完成形を目指していくことができます。
トラブル④せっかくリリースしたアプリが全くダウンロードされない
無事にアプリの制作が完了し、ストアの申請に通過したにもかかわらず数件しかダウンロードされないというトラブルは特に避けたいものです。
ユーザーにダウンロードしてもらうことができないと、コンテンツ更新や運用のコストだけがかかってしまいます。
対策方法:ダウンロード施策も事前にしっかりと準備する
アプリのPRは、メルマガやSNS、自社サイト、実店舗など自社のもつチャネルを最大限に活用しましょう。
リリース後にただやみくもに告知をするのではなく、ターゲットに合わせた内容でリリース前から少しずつ計画的に告知していくことが重要です。
トラブル⑤リリース後の運用コストが想像以上にかかってしまう
アプリのコストは開発費用ばかり考えてしまいがちですが、リリース後にかかるコストも見落としてはいけません。
ほとんどの場合、アプリはリリース後も継続的に費用がかかります。
運用コストを見落としていたばかりに、想像以上にコストがかかってしまい、アプリの運用を諦めざるを得ないことになってしまうのは避けたいものです。
対策方法:開発依頼時に運用コストの見積もりも依頼する
まずは、アプリのリリース後は毎月、運用コストがかかるということを覚えておきましょう。
そして、開発依頼の見積もり時に開発費用だけでなく運用コストの見積もりも依頼しておくと、開発後の費用も見据えた計画を立てることができます。
アプリ制作を成功させるには、綿密な事前準備と依頼先とのコミュニケーションが重要
いかがでしたか?
今回は、アプリの制作を依頼した際に起こりやすいトラブルと、その背景、また事前に回避する方法について紹介いたしました。
基本的には依頼先の業者としっかりとコミュニケーションをとることが重要です。
こちらの意思をはっきりと伝え、また相手が信頼できる業者か? ということを見極めることも欠かせません。
業者選びの際は、安さや納期の早さばかりについ注目してしまいがちですが、評判を調べてじっくりと複数社の見積もりをとって比較し、こまめなやり取りができる業者を選びましょう。
「そうは言っても、良い業者か自分で見極めるのには限界がある!」
「手間をかけずに安くて対応の良いアプリ開発会社を誰か紹介してほしい!」
このようにお考えの事業者様は、ぜひ業者紹介サービスのEMEAO!をご利用ください。
第三者機関の審査を通過した優良アプリ開発会社のみをご紹介いたします。
ご利用はもちろん無料ですので、お気軽にお問い合わせください!
この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。