販促アプリの機能とは?メリットや開発方法まで解説
公開日:2024.01.20 最終更新日:2024.04.17
店舗の売上を伸ばすために、自社アプリを作成したいと考えている企業は少なくありません。セールや新商品の告知を行うには、販促アプリがおすすめです。
そこで今回は、販促アプリの機能や利用メリットを詳しく解説します。開発する方法も紹介しますので、販促アプリを作りたいと思っている方はぜひご覧ください。
販促アプリとは?
販促アプリとは、商品やサービスの売り上げを高める目的で用いられるアプリのことを指します。クーポンの配布やプッシュ通知の送信を行い、ユーザーに対して店舗訪問や商品購入を促す役割を担います。
現代ではスマホを持つ人が増え続けており、多くの人がアプリを通じて情報収集をしています。販促アプリは、ターゲットとなる顧客に対してアプローチする手段として有効です。
関連記事:自社アプリを作るメリット・デメリットは?開発方法ごとの費用相場も解説
販促アプリに搭載すべき機能
販促アプリに搭載すべき機能には、主に以下5つがあります。
- ポイント・会員制度
- クーポンの配信
- キャンペーンの通知
- EC機能との連携
- モバイルオーダー機能
それぞれ、詳しく解説します。
ポイント・会員制度
ポイント・会員制度は、顧客が商品を購入したときや店舗を訪れたときに、ポイントを付与するシステムのことです。従来型のポイントカードに代わり、スマホアプリを利用してポイントを追加・管理する機能です。
ユーザーは、販促アプリを通じて貯めたポイントを、クーポンや割引などに利用できます。また、アプリを使うことでユーザーがポイントカードを紛失するリスクを減らせるでしょう。
クーポンの配信
販促アプリを通じて、クーポンの配信が可能です。デジタル形式で提供することで、紙のクーポンを発行する必要がなくなります。
デジタルクーポンは有効期限や使用頻度などを管理しやすく、顧客の使用パターンをデータとして収集・分析できるというメリットもあります。
キャンペーンの通知
プッシュ機能を利用すれば、店舗のキャンペーンや最新情報を、顧客のスマホ上に表示できます。アプリ上でのプッシュ通知は、開封率が高いという特徴があります。
メールのニュースレターとは異なり、アプリの通知は1タップで簡単に閲覧できるため、情報が顧客の目に届きやすいのも魅力です。
EC機能との連携
販促アプリには、EC機能を持たせることも可能です。連携させると、ユーザーはアプリから直接ECサイトへ簡単にアクセスできます。
アプリからオンラインで顧客獲得を行いつつ、実店舗への誘導も同時に行うことで、来客の増加にもつながります。例えば、オンライン限定で利用可能な特別クーポンを発行し、それを実店舗で使用するなどの方法が取れるでしょう。
モバイルオーダー機能
モバイルオーダー機能を持つ店舗の販促アプリが増えています。モバイルオーダーシステムでは、顧客が事前にアプリを通じて商品を選択し、オンラインで支払いを完了できます。
ユーザーが迅速かつ容易に購入できるだけでなく、店舗側もオペレーションが効率化されるため、作業負担の軽減が見込めるでしょう。
販促アプリの活用がおすすめの業界
販促アプリの活用がおすすめの業界は、以下3つです。
- 飲食店
- ヘアサロンなど
- EC小売店
それぞれ、詳しく説明します。
飲食店
レストランやカフェなど飲食店では、ポイントカードやチケットを通じて、顧客の利便性向上が期待できます。また、顧客の情報を一元管理でき、紙のカードやチケットを発行しなくて済むため、経費削減にもつながります。
また、アプリ経由で席の予約システムを採用すれば、二重予約を防ぐことができ、営業中に電話を受ける手間も軽減されるでしょう。
ヘアサロンなど
美容院やネイルサロン、エステティックサロンでは、販促アプリを利用して最新のヘアスタイルやスタッフ紹介などが行えます。スタッフの技術力を訴求することで、店舗の信頼性の向上にもつながります。
また、予約状況・営業時間・店内の雰囲気といった、顧客が関心を持つ情報を提供するのも効果的です。
そして、プッシュ通知を活用して顧客にリピート来店を促すメッセージを送ったり、誕生日などの特別な日にクーポンを提供したりなどの営業活動も行えます。
EC小売店
雑貨やファッションを取り扱うEC小売店では、アプリのプッシュ通知で顧客に直接、最新情報やキャンペーンの告知が行えます。スタイリングの写真を載せ、商品の魅力を訴求するのも効果的です。
販促アプリを活用するメリット
販促アプリを活用するメリットには、以下4つがあります。
- 顧客の反応を分析できる
- 新規顧客の獲得が見込める
- 広告費を削減できる
- プッシュ通知を利用できる
それぞれ、詳しく解説します。
顧客の反応を分析できる
販促アプリは、アプリのダウンロード数やクーポンの使用回数などを、具体的な数値で測定します。販促効果が数字で明確になると、アナログ手段よりも顧客の反応を分析できます。
販促の主な手段には、広告チラシやダイレクトメールなどの方法があります。しかし紙媒体の広告手段は、ターゲット顧客層に情報が届いているか、広告をみて来客数がどう変化したかを計測するのは容易ではありません。
広告の費用対効果を数値で知るためにも、販促アプリが役に立ちます。
新規顧客の獲得が見込める
販促アプリの導入は、既存顧客の再来店を促すだけでなく、新しい顧客の開拓にも有効です。WebサイトやSNSを通じて宣伝することで、まだ店舗を訪れたことがないユーザーにも魅力を伝えることが可能です。
興味を持ったお店は、まずインターネットで検索するという人が増えています。検索した顧客に販促アプリの存在を知らせることで、ダウンロードや店舗の利用を促せるでしょう。
広告費を削減できる
従来の広告方法、例えば印刷物や屋外広告、テレビCMなどはコストがかかります。一方で、販促アプリを通じたデジタルマーケティングは、一般的な広告手法よりも費用がかかりません。また、アプリを通じて直接顧客に情報を届けることができ、情報をターゲットに合わせてカスタマイズすることも可能です。
そして、デジタル広告の可視性と追跡可能性により、効率的にマーケティング戦略を実施でき、長期的にはブランド認知の向上と売上増加につながるでしょう。
プッシュ通知を利用できる
プッシュ通知は、ユーザーに直接、タイムリーな情報を届ける手段です。プッシュ機能により、店舗や企業は新製品の発売、特別なプロモーション、限定オファーなどの情報を即座に顧客に伝達できます。
また、プッシュ通知はスマホに直接表示されるため、メールやSNSの投稿と比べて目に触れる可能性が高いという特徴もあります。
販促アプリを開発する方法
販促アプリを開発する方法には、以下3つがあります。
- 自社開発する
- 店舗アプリ作成プラットフォームを利用する
- 外注する
それぞれ、詳しく解説します。
自社開発する
機能がシンプルな販促アプリであれば、コストを抑えて自社開発できます。しかし、多機能なアプリや独自の機能やデザインを搭載するには、開発にコストと時間がかかります。
また、自社開発する場合はエンジニアやデザイナー、プロジェクトリーダーを雇い、開発体制を整える必要があります。人材の確保に苦労することもあるでしょう。
店舗アプリ作成プラットフォームを利用する
基本的な機能を持つ販促アプリであれば、店舗アプリ作成プラットフォームを利用する方法もあります。高い技術力を持つ専門家でなくても、アプリの開発が可能です。OSのアップデート時には、プラットフォームが対応してくれるのも魅力です。
完全にオリジナルな開発に比べると制限はありますが、実務に耐えうるアプリをスピーディーに作成できます。しかし、この方法でも開発に関わる人材の確保は必要になります。
外注する
外注に依頼すれば、自社で新たにエンジニアを雇う必要がありません。また、依頼先はアプリ開発の専門家であるため、アプリの質も担保されます。
個人のエンジニアやプログラマーに外注すると、人によってスキルや経験にばらつきがあるケースも少なくありません。また、リソースに限りがあるため大規模なプロジェクトには向かないでしょう。
開発からリリース、運用・保守までの業務を任せたい場合は、アプリ開発会社への外注をおすすめします。
関連記事:アプリ開発を外注するメリットとは?デメリットや注意点もあわせて紹介
まとめ:自社の販促アプリを作成しよう
販促アプリは顧客にポイントの付与やキャンペーンの通知を送ることができ、アプリからオンラインで予約を受け付けることも可能です。顧客の反応を数値で分析しやすくなり、広告費を削減する効果も見込めます。
開発するには、自社開発する、店舗アプリ作成プラットフォームを利用する、外注するの選択肢があります。自社にあった方法を選び、販促アプリを作成しましょう。
この記事を書いた人
hata