業務用複合機と家庭用複合機の違いを相場と性能で比較
公開日:2019.10.31 最終更新日:2024.05.15
「オフィスに導入する複合機は業務用を選ぶべきか、家庭用でも十分なのか……」
こんなお悩みをお持ちの事業者様やご担当者様もいらっしゃるでしょう。
そこで本記事では、業務用複合機と家庭用複合機の費用相場と性能の違いについて解説します。
これからオフィスに複合機を導入する予定の事業者様やご担当者様は、ぜひ機種選びの参考にしてみてください。
業務用複合機と家庭用複合機の費用相場はどれくらい違う?
まず、家庭用と業務用の複合機では、費用相場はどれくらい違うのかをご紹介します。
早速お伝えしてしまうと、業務用複合機の相場は10~30万円ほど、家庭用複合機の相場は3~5万円ほどです。
もう少し詳しくご説明すると、業務用の複合機は新品なら約30万円、中古なら10万円ほどが相場。
さらに、業務用複合機には設置にも15,000円ほど費用がかかる場合がほとんどです。
一方、家庭用の複合機は機能がかなり限られた機種なら3万円ほど、一般的な機種だと5万円ほどで購入できます。
つまり、業務用の複合機の費用相場は、家庭用の複合機より7万~27万円ほど高いということです。
ただし、約30万円の業務用複合機であっても、7年リース契約を結べば工事費も含めて月額4,725円ほどで使用を開始できます。
ぜひあわせて複合機のリース料金相場の詳細記事もご覧ください。
また、同じ条件で複数業者に見積もりを取って比較検討をすれば、業者同士が価格競争をしてくれるので相場よりもリーズナブルな費用で複合機を導入することも可能です。
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業務用複合機と家庭用複合機の性能の違いとは?
次に、業務用複合機と家庭用複合機の性能の違いについて解説します。
性能においてはあげられる大きな違いは以下の5点です。
違い①耐久性
まずあげられる違いは、業務用複合機には家庭用よりも高い耐久性が備わっている機種が主流です。
なぜなら業務用の機種は1日に何十枚も印刷し、何年間も使い続けられることを想定して設計されているからです。
一方、家庭用複合機は耐久性に難がある機種が多くなっています。
家庭用の機種は、設計時に耐久性よりも印刷能力が優先される傾向にあるからです。
違い②印刷速度
業務用複合機の方が印刷速度が速い傾向があるという違いもあります。
なぜなら、業務用には大量の印刷物を素早く印刷することが求められるからです。
中には1分間に50枚も印刷が可能な機種もあります。
一方、家庭用は大量に印刷することを前提として作られていないので、1分間に10枚程度と印刷速度が遅い傾向があります。
そのため、大量に印刷をする機会があるのであればおすすめできません。
違い③解像度
印刷する画像のデータは、は、ドットと呼ばれる点の集まりで構成されています。
この解像度が高ければ高いほど、鮮明なデータを扱うことができます。
一般的に業務用複合機よりも家庭用複合機の方が解像度が高い傾向があります。
なぜなら、家庭用はよく写真の印刷に使われるため、高解像度で精度の高い印刷が可能な機種が多く販売されているからです。
一方、業務用は写真よりも文章を印刷することが主な目的とされます。
そのため、業務用の複合機は解像度が低く繊細な写真の印刷などには向いていない機種が主流です。
とはいえそういった傾向があるだけなので、Fuji Xeroxの「DocuCentre-VI C2264CPFS-4T」やCanonの「iR-ADV C7565 II」のように解像度が高い機種も販売されています。
違い④用紙サイズ
業務用複合機の方がより多彩な用紙サイズに対応しているという違いもあります。
業務用の機種であれば基本的にA3、A4、B4、B5とはがきサイズの5つの用紙サイズには適応していると考えていいでしょう。
中にはA3より大きいサイズの用紙にも対応している機種もあります。
一方、家庭用はA4とB4、そしてはがきサイズだけ印刷できる機種が一般的です。
違い⑤塗料の種類
家庭用複合機と業務用複合機では、印刷に使用される塗料も異なります。
家庭用の複合機では、繊細な色彩の写真などを綺麗に印刷することが可能なインクタイプの塗料を使うのが主流です。
4色モデルなら、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタを組み合わせて多彩な色の印刷が行われます。
6色モデルだと、4色モデルにライトシアンとライトマゼンタ、または、グレイとブラックが加わります。
一方、業務用の複合機では、インクを粉にしたトナーが使われるのが一般的です。
トナーの入っているカートリッジを交換すれば大量にかつ高速で印刷することができますが、繊細な色を表現する必要がある写真の印刷には向きません。
ただ、EPSONから発売されている「LXシリーズ」のように印刷品質にこだわった業務用複合機も登場しているので、写真を印刷する頻度が高いオフィスであればぜひチェックしてみましょう。
業務用複合機と家庭用複合機の性能の違いまとめ
業務用と家庭用の複合機では、以下の5点において大きな違いがあります。
- 耐久性は業務用の方が高く、家庭用は低い
- 印刷速度は業務用の方が速く、家庭用は遅い
- 画像データの解像度は家庭用の方が高く、業務用は低い
- 対応可能な用紙サイズは業務用の方が多様で、家庭用は少ない
- 塗料の種類は家庭用はインクタイプで、業務用はトナー
以上の5つの違いから、自社の業務に最適なのは業務用と家庭用どちらの複合機なのか考えてみてください。
「自社の業務にはどちらが最適か判断できないので相談したい」
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業務用複合機のEMEAO!おすすめ機種5選
ここからはEMEAO!がおすすめする業務用複合機の機種を5つご紹介します。
前の項目でご紹介した機種も改めて取り上げています。
業務用の複合機にはどんな機種があり、どのような特徴のある機種が自社のオフィスに合っているのか、ぜひ参考にしてみてください!
おすすめ①Fuji Xeroxの業務用複合機「DocuCentre-VI C2264CPFS-4T」
はじめにご紹介するのは、Fuji Xeroxから発売されている「DocuCentre-VI C2264CPFS-4T」です。
高画質かつリーズナブルな機種ですが、印刷速度は速くありません。
そのため、コストを抑えながら高画質な複合機を導入したい、月間印刷枚数が2000枚未満のオフィスにおすすめです。
標準価格 | 1,450,000円(税別)~ |
連続印刷速度(A4サイズ) | 19枚/分 |
読み取り解像度 | 600dpi×600dpi |
書き込み解像度 | 1200×2400 dpi |
コピー原稿サイズ | A3まで |
おすすめ②Canonの業務用複合機「iR-ADV C7565 II」
次にご紹介するのは、カメラメーカーとして有名なCanonから発売されている「iR-ADV C7565 II」です。
この機種はマルチレーザーによる2400dpiの高精細な出力が可能で、裏写り除去機能やフィニッシング機能など数多くの機能が搭載されています。
高画質かつ多機能なので、デザインや設計、広告などに関わる業務が多いオフィスに最適です。
参考価格 | 3,000,000円(税別) |
連続印刷速度(A4サイズ) | 60枚/分(A4カラー)65枚/分(A4モノクロ) |
読み取り解像度 | 600dpi×600dpi |
書き込み解像度 | 2400dpi×2400dpi |
コピー原稿サイズ | A3まで |
おすすめ③EPSONの業務用複合機「LX-10050MFシリーズ」
「LX-10050MFシリーズ」は、EPSONから発売されている複合機「LXシリーズ」の中で、最も優れた高速カラー印刷性能を持つ機種です。
高画質なだけではく、最大100枚/分という超高速印刷も可能な点が特徴的。
大量の文書を印刷する機会があるオフィスに設置すれば、業務効率化に貢献してくれるでしょう。
標準価格 | 2,600,000円(税別) |
連続印刷速度(A4サイズ) | 100枚/分 |
読み取り解像度 | 最大600×600dpi |
書き込み解像度 | 最大600dpi×2400dpi |
コピー原稿サイズ | A3まで |
おすすめ④KYOCERAの業務用複合機「TASKALFA 2460CI」
「TASKALFA 2460CI」は、KYOCERAにより販売されているコンパクトなサイズの複合機です。
機能がシンプルな分価格がリーズナブルなので、複合機は基本機能だけあれば十分というオフィスに適しています。
また、スマホやタブレットなどモバイル機器とから簡単に印刷可能な点も特徴的です。
希望小売価格 | 848,000円(税別) |
連続印刷速度(A4サイズ) | 24枚/分(A4カラー)24枚/分(A4モノクロ) |
読み取り解像度 | 600dpi×600dpi |
書き込み解像度 | 600×600dpi |
コピー原稿サイズ | A3まで |
おすすめ⑤SHARPの業務用複合機「DX-20C20」
「DX-20C20」は、SHARPから2019年6月に発売された最新機種です。
卓上設置も可能なコンパクトなサイズと顧客対応・広報業務・情報管理などに役立つ機能が搭載されている点が特徴的。
コンパクトながら機能的な点が評価され、2019年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しています。
希望小売価格 | 840,000円(税別) |
連続印刷速度(A4サイズ) | 20枚/分 |
読み取り解像度 | 600dpi×600dpi |
書き込み解像度 | 600dpi×600dpi |
コピー原稿サイズ | A3まで |
業務用複合機は高価だが、オフィスでの使用を前提に設計されているので安心して使用できる!
今回は、業務用複合機と家庭用複合機の費用相場と性能の違いについて解説しました。
業務用の方が価格は高いですが、オフィスでの使用を前提として設計されているので耐久性や印刷速度など性能が高く、長期間にわたってストレスなく利用できるはずです。
家庭用は安価ですが、普段の業務でほぼ複合機を使う機会がないという場合や、業務用のサブとしてもう一台置いておきたいという場合以外ではあまりおすすめできません。
「業務用複合機にしたいが費用はおさえたい」
「写真の印刷にも向いている業務用の機種が知りたい」
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地域別におすすめ業者を知りたい方はこちらをご覧ください。
この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。