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ISO22000とはどんな認証か、概要から取得方法・メリットまで

公開日:2019.11.01 最終更新日:2020.12.25

自社の製品やサービスの安全性を高めたいと考えている食品関連の事業者様もいらっしゃるえしょう。
そんな事業者にはISO2200認証の取得がおすすめです。

本記事では、ISO22000とは何かといった基本的な概要や、認証取得のメリットを解説していきます。
食品関連の事業者様はぜひ本記事を参考に、ISO22000の認証取得を検討してみてください。

そもそもISOとは

ISOとは、スイスに本部を置く「国際標準化機構」のことで、この機関が定めている規格をISO規格と呼びます。

ISO規格は、製品そのものを対象とする「モノ規格」と、組織を適切に管理するための「マネジメントシステム規格」の2種類に分けられており、その規格総数は5万以上にもなります。
その中のひとつであるISO22000は、マネジメントシステム規格に分類されます。

では、マネジメントシステムとはなにかというと、企業や病院、地方自治体、学校など複数人が集まる組織が、同じ目標に向かって動くための仕組みです。
この仕組みは、組織を運営するための手順や規定、どの役職の人にどんな権利と責任があるのかといったルールによってつくられます。

ISO22000とは

ISO22000とは、「フードチェーン全体における食の安全を守るための仕組み」を作るための国際的なルールです。
フードチェーンとは食品の生産から消費者に届くまでの全ての段階のことをいいます。

ISO22000認証とは、ISO2200に基づいたマネジメントシステム(食の安全を守るための仕組み)を構築し、適切に運用していると認められた組織に与えられる証です。
よりわかりやすく言い換えると、この事業者が提供する食品は安全であるということを内外に向けて確実に示す証としての役割があります。

もちろん、ISO22000認証は簡単に取得できるものではなく、長期間にわたる準備や審査が必要です。

認証取得を目指す組織は、まずISO22000の定める「要求事項」をもとに、食品の安全を守るためのマネジメントシステムを構築します。
次に、そのマネジメントシステムを実際に運用し、継続的な改善と最適化を繰り返す(=PDCAサイクルを回す)ことで業務改善をはかります。
そしてISO認証機関によるマネジメントシステムおよび現場環境の審査を受け、基準を満たしていると認められた際に、組織に認証が付与されます。

ISO22000認証は、国際的な機関が定めたルールに基づいた事業者にのみ与えられるため、食の安全性への信認に繋がるのです。

ISO22000の規格の内容とは

ISO22000の認証を取得するためには、規格に沿ってマネジメントシステムを構築・運用しなければなりません。
ここでは規格の内容についてざっくりと説明します。

ISO22000規格の構成
  1. 適用範囲
  2. 引用規格
  3. 用語および定義
  4. 組織の状況
  5. リーダーシップ
  6. 計画
  7. 支援
  8. 運用
  9. パフォーマンス評価
  10. 改善

組織の状況

組織の状況には、「組織及びその状況の理解」「利害関係者のニーズ及び期待の理解」「食品安全マネジメントシステムの範囲の決定」「食品安全マネジメントシステム」の4つがまとめられています。
つまり、自社とその周辺の状況を理解して解決すべき課題を出した上で、食の安全を守るための仕組みの適用範囲を決める、という内容です。

リーダーシップを明確にする

リーダーシップには、「リーダーシップ及びコミットメント」「方針」「組織の役割、責任及び権限」の3つがまとめられています。
つまり、経営層も含めて組織内でだれがどんな役割・責任・権限を持つのかを明確にし、経営層が食品の安全を守るという意思を食品安全方針として表明する、という内容です。

計画

計画については、「リスク及び機会への取組み」「食品安全マネジメントの目標及びそれを達成するための計画策定」「変更の計画」の3つがまとめられています。
予期しないリスクや機会に出会った際に、組織がどのように対処するかをあらかじめ計画しておく、という内容です。

支援

支援については、「資源」「力量」「認識」「コミュニケーション」「文書化した情報」の5つについてまとめられています。
食品安全マネジメントシステムを管理して予期せぬ事態に対応するための支援体制を整え、その内容を明確に示しておく、という内容です。

運用

運用については、「運用の計画及び管理」「前提条件プログラム(PRPs)」「トレーサビリティシステム」「緊急事態への準備及び対応」「ハザードの管理」「前提条件プログラム(PRPs)及びハザード管理プランを規定する情報の更新」「モニタリング及び測定の管理」「前提条件プログラム(PRPs)及びハザード管理プランに関する検証」「製品および工程の不適合の管理」の9つがまとめられています。
食の安全を守るために、すべての工程において食品安全マネジメントシステムが運用できるよう、具体的な手順や計画を整える、という内容です。

パフォーマンス評価

パフォーマンス評価は、「モニタリング、測定、分析及び評価」「内部監査」「マネジメントレビュー」の3つがまとめられています。
食の安全を守るという観点から見て各プロセスに問題がなかったかどうかの評価をする指標を決めて、その評価に問題があれば改善を行う、という内容です。

改善

改善については、「不適合及び是正処置」「継続的改善」「食品安全マネジメントシステムの更新」の3つがまとめられています。
不適切な商品やサービスがあった場合や周囲の状況が変化した場合、どのように対処していくかを決めておく、という内容です。

ISO22000とHACCPの違いとは

食品の安全に関する規格として「HACCP」(ハサップ)の名前を聞いたことはないでしょうか?
実はISO22000は、食品衛生管理の手法であるHACCPの内容を全て含んでおり、様々な業種に適応するために+αの要素を取り入れているという特徴があります。

また、HACCPは日本国内において、2020年から全ての食品関連事業者が取り入れることが義務化されています。

ISO22000とFSSC22000の違いとは、

国際的に定められた安全な食品を消費者に届けるための仕組みを作るための規格として「FSSC22000」というものもあります。
ISO22000とFSSC22000との違いは、FSSC22000のほうがより食品の流通が多く、規模の大きい企業での運用が想定されているというところにあります。

具体的には、ISO22000よりも厳密に前提条件プログラムが設定されており、アレルゲンの管理や製品情報のラベルの内容など細かな内容が要求されています。

ISO22000認証を取得する方法とは

ISO22000を取得可能な組織

そもそもISO22000認証は、どのような組織が取得できるのでしょうか?

既述の通り、ISO22000は、「フードチェーン(食品の生産から消費者に届くまでの全ての段階)全体における食の安全を守るための仕組み」を構築するために制定されています。
つまり、食品にかかわるあらゆる組織がISO22000認証取得の対象となります。
以下は、その一例です。

ISO22000認証取得の対象となる組織の一例
  • 作物や飼料の生産者
  • 食品製造業者
  • 食品を扱う卸売業者
  • 食品を扱う小売業者
  • 食品サービス業
  • ケータリング業者
  • 食品の輸送や保管サービスを提供する事業者
  • 食品の包装材料の供給者

参照:日本規格協会グループHP“ISO 22000『食品安全マネジメントシステム-フードチェーンのあらゆる組織に対する要求事項』とは”

「食品にかかわる組織」というと、生産者やスーパーマーケットのような小売店、レストランなどのサービス業をイメージしがちです。
しかし、食品を輸送する運送業者や、包装材料を扱う業者など、業務で食品を扱う機会が少しでもある事業者は全て対象となることがわかります。

ISO22000の認証取得までの流れ

ISO22000の認証を取得するためには、以下の流れで審査を受ける必要があります。

ISO22000認証取得までの大まかな流れ
  1. 認証取得に向けた社内の体制づくり
  2. マネジメントシステムの構築
  3. マネジメントシステムの運用・改善
  4. ファーストステージ審査
  5. セカンドステージ審査
  6. 登録証発行

まず、社内の体制を整えて要求事項に沿ったマネジメントシステムを構築します。
そして、実際にマネジメントシステムを運用し、不適切な箇所や問題があれば改善を行います。
問題がなくなれば、「ファーストステージ審査」と「セカンドステージ審査」という2つの審査を受けます。

ファーストステージ審査では、主にマネジメントシステムの構築の状況が確認されます。

セカンドステージ審査は、ファーストステージ審査が終わってから最短で1カ月、最長で6カ月の間隔をあけて行われます。
セカンドステージ審査では、マネジメントシステムの実施状況が規格に適合しているかチェックされます。
2つの審査を通過すると、登録証が発行されます。

ISO22000認証の登録証の有効期限は3年です。
ただし、認証取得から1年後には第1回定期審査、2年後には第2回定期審査を受ける必要があるので注意しましょう。
3年後には更新審査がおこなわれ、審査を通過すると新たな登録証が発行されます。

ISO22000の認証取得に必要な費用

ISO22000の認証取得に必要な費用は、マネジメントシステム構築費用と審査費用の2つに分けられます。

構築費用は社内で構築すれば発生しませんが、コンサル会社を利用した場合は〇〇円ほどかかります。

審査費用は「審査に必要な人数×日数」によって算出されるため、企業の規模によって異なります。
従業員が20~30人の企業であれば、80万円ほどが相場です。

ISO22000認証取得のメリットとは

では、ISO22000認証を取得すると、企業にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
ここからは、事業者様にとっての3つのメリットをご紹介します。

メリット①現場環境の改善

そもそもISO22000の最大の目的が、マネジメントシステムの適切な運用による食の安全の管理です。
ISO認証は、取得すればそれで終わりではありません。その後の確実な運用までを含めて初めて意味を持つものです。
そのため、ISO22000認証を取得し、確実に運用していくことで現場の環境が改善されるでしょう。
無駄のない効率的な業務フローによってトラブルが起きにくい環境が形成され、従業員の意識向上も期待できます。

メリット②ブランドイメージの向上

ISO22000の適切な運用で安全な食品を提供できることにより、消費者や取引先からのイメージの向上が期待できます。
特に取引先においては、ISO22000を取得していることが信頼につながり、今後も長い関係を築いていけるという可能性があります。

メリット③取引機会の拡大

企業によっては、取引相手にISO認証を取得していることを必須条件として求めている場合があります。
特に海外の企業は取引要件として提示しているケースが多く、ISO22000を取得することで、国内のみならず海外まで取引の可能性を拡大することができます。

ISO22000とは、食の安全を守るための仕組みを作るための国際的なルール

この記事では、ISO22000認証とはそもそも何かといった基本的な概要や取得可能な組織、認証取得のメリットまで詳しく解説してきました。
ISO22000とは食の安全を守るための仕組みを作るための国際的なルールであり、そのルールを守っていると認証を受けることによって現場環境が改善されたりブランドイメージがあがったりとさまざまなメリットが得られます。

しかしISO22000の認証を取得するのには、少なくない費用や時間がかかります。
ISO22000認証取得に迷っている方は、一度ISO認証取得を支援しているコンサルティング会社へご相談されることをおすすめします。

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この記事を書いた人

編集部員 M・S

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