Webアプリは自作できる?開発言語や手順、勉強方法も解説
公開日:2023.12.19 最終更新日:2024.04.19
Webアプリは、インターネット上で利用するアプリケーションのことで、生活のいたるところでよく使用されています。最近では、ニュースやメディアなどでもWebアプリについて取り上げられることが増えてきました。
本記事では、Webアプリの定義や仕組み、開発言語や手順について解説します。勉強方法も紹介しているので、Webアプリを自作する際の参考にしてください。
Webアプリ(Webアプリケーション)とは?
Webアプリは、Webアプリケーションの略で、インターネットブラウザから利用するアプリケーションソフトウェアです。
Webアプリはブラウザで操作するものですが、実際にはWebサーバー上で動作しています。AmazonやGoogleドキュメント、YouTube、Skypeなどが例として挙げられます。
Webアプリとスマホ用アプリ(ネイティブアプリ)の違い
スマホ用アプリであるネイティブアプリは、アプリ自体をスマホやタブレットにダウンロードし、端末上で操作するものです。端末へ直接ダウンロードするので、ゲームや写真アプリなどはオフラインでも使用でき、動作が速い点がメリットです。
一方で、Webアプリの場合は、基本的にはインターネット環境に接続して操作します。
Webアプリの3つの仕組み
Webアプリの種類は、主に3つに分けられます。
- フロントエンド
- バックエンド
- データベース
それぞれ詳しく解説します。
フロントエンド
フロントエンドとは、工程の最初を意味し、ユーザーが閲覧して操作するものを意味します。具体的には、Webサイトやサービスの視覚的要素や、文字入力やタップができる箇所のことです。
バックエンド
バックエンドは、フロントエンドの反対を意味し、ユーザーからは見えなく、操作することのない箇所のことです。サーバーサイドと呼ばれることもあります。
バックエンドの役割は、ユーザーが入力した内容をもとに、データを処理し反応することです。
データベース
データベースは、数多くのデータを管理し、利用しやすいように整理したものです。厳密に言うと、複数で共有・利用する、検索・加工することを目的に、一定の形式で整理されたデータの集まりのことです。
Webアプリでは、ユーザーからの要求に対して、データベースの情報を入れ替え、記録・保存します。
Webアプリを自作する際に必要な開発言語
Webアプリを自作する際に必要な開発言語は、以下の3つです。
- フロントエンド開発言語
- バックエンド開発言語
- データベース開発言語
それぞれ詳しく解説します。
関連記事:アプリ開発におすすめの言語とは?選び方やおすすめを解説
フロントエンド開発言語
フロントエンド開発に必要な言語は、以下の通りです。
- HTML
- CSS
- JavaScript
HTMLとCSSは、主にWebアプリの外観を整えるための役割を担っています。一方で、JavaScriptは、主にWebアプリに動作をつけるために活用するものです。JavaScriptは。バックエンドでも活用できるなど、汎用性が高く、人気のある開発言語です。
バックエンド開発言語
バックエンド開発に必要な代表的な言語は、以下の4つです。
- Ruby
- Python
- JavaScript(Node.js)
- PHP
上記のなかでも、特にRubyとPythonがおすすめです。Rubyは文法がわかりやすく、複雑なコードを書く必要がありません。そのため、Webアプリの開発が初めての方におすすめです。
Pythonも、コードがシンプルで書きやすいうえに、AIなどの機械学習にも対応しています。汎用性が高いのが特徴なので、効率的にWebアプリの開発を進めたい方に適しているでしょう。
データベース開発言語
データベース開発を進める際には、基本的にはSQLという言語が使われています。SQLは、データベースのアクセスや定義を行うための開発言語です。1970年代にIBMが開発し、国際標準化機構「ISO」が統一されています。
Webアプリを自作する際の手順
Webアプリを自作する際の手順は、以下の通りです。
- 使用する言語を決める
- フレームワークを選定する
- 開発ツールを選定する
それぞれ詳しく解説します。
使用する言語を決める
Webアプリの仕様を決めてから、仕様に合わせた開発言語を決めましょう。前述した通り、フロントエンドやバックエンド、データベースには、それぞれ多様な言語が使用されています。
そのなかでも、自身が開発するWebアプリにはどの言語が適しているのか、慎重に選びましょう。
フレームワークを選定する
使用する言語を決めたら、実装したいアプリの内容に合わせて、フレームワークを選定しましょう。フレームワークとは、プログラミング業界では、各工程に使われる基本的な構造や雛形のことを指します。
プログラムは、複数の処理やプログラムの部品で構成されています。例えば、「ユーザーが入力した文字を表示させる」のような、どのようなアプリでも必要な部品がフレームワークと呼ばれます。
フレームワークを利用すると、効率的に短期間でアプリの開発を進められます。特にWebアプリの開発初心者の方にはおすすめです。
関連記事:アプリ開発のアイデア出しで利用できるフレームワークや注意点など
開発ツールを選定する
フレームワークを選定したら、開発ツールを選びましょう。開発ツールとは、自身で開発する場所のことです。Webアプリを開発する際は、ツールを用いて実施するのが一般的です。開発ツールを活用すれば、効率的に開発を進められます。
開発ツールの例は、以下の通りです。
- Sourcetree:プログラミングのソースコード管理ツール「Git」を簡単に操作できる
- Cacoo:管理画面のUI(ユーザーインターフェース)が優れている
- Bitbucket:100種類以上のテンプレートが用意されている
チームで開発するならSourcetree、個人で開発するならCacooかBitbucketがおすすめです。
Webアプリ開発を自作するための勉強方法
Webアプリを自作するための勉強方法は、主に3つあります。
- プログラミング学習サイトで学ぶ
- 本で学ぶ
- プログラミングスクールに通う
それぞれ詳しく解説します。
プログラミング学習サイトで学ぶ
Webアプリを自作する際には、プログラミング学習サイトで学ぶ方法がおすすめです。プログラミング学習サイトは、スクールに通うよりも費用面で負担が少なく済みます。
また、自分のペースで進められることはもちろん、自己解決力も身につけられるでしょう。無料で利用できるものもあるので、ぜひ利用してみてください。
本で学ぶ
プログラミング関連の本を用いて学習する方法もあります。本は制作段階で何度も編集・校正を実施しているため、信頼できる情報が得られます。また、プログラミング学習サイト同様に、費用面が抑えられる点も、メリットといえるでしょう。
ただし、難易度の高い内容の本を選んでしまうと、途中で挫折するおそれがあるため、自身のスキルに適したものを選ぶことが大切です。
プログラミングスクールに通う
Webアプリを自作する際には、プログラミングスクールに通う方法もあります。プログラミングスクールでは、プロにサポートしてもらえるため、体系的に学習できます。また、不明点や疑問点などを質問できる環境であるため、途中で挫折しにくい点も、メリットです。
ただし、スクールに通うためには費用がかかるため、なるべく費用をかけずに実施したい方には向いていません。
まとめ:Webアプリの自作に挑戦してみよう
Webアプリは、インターネットブラウザより利用するアプリケーションソフトウェアのことです。Webアプリを開発する際には、フロントエンド、バックエンド、データベース、それぞれに適した言語を選ぶ必要があります。
その後、実装したいアプリに適したフレームワークを選定し、開発ツールを選びましょう。
この記事を書いた人
hata