アプリの作成が簡単にできる初心者向アプリ開発ツール6選の特徴と料金まとめ
公開日:2019.08.01 最終更新日:2024.03.06
専門知識がなければ開発が難しい印象のあるアプリですが、求める機能によってはツールを使って自分で簡単に作ることができます。
そこで今回は、初心者でも簡単に使える6つのアプリ作成ツールを紹介していきます。
まずは簡単なものを試しに自分で作ってみたい! とお考えの事業者様はぜひご一読ください。
アプリは個人でも開発できるのか?
小さい規模のアプリケーションの開発であれば、初心者であっても個人でも開発できます。アプリケーションを開発する難しさは、規模の大きさによって変わってきます。小さい規模であるほど開発は簡単になって、大きい規模になるほど開発も難しくなってくるのです。アプリの開発に挑戦してみたいという方は、比較的規模感が小さい、メモ系のアプリケーションや動きが簡単なゲーム系のアプリケーション、SNS風のアプリケーションなどの開発をおすすめします。
また、アプリケーションの開発ツールやサービスを使ったり、アプリケーションの開発に適したフレームワークを使ったりすると、誰でもすぐにアプリケーションの開発を始められます。
アプリ開発の流れ
ツールを選ぶ前に、まずはアプリはどういった流れで作られるのかを把握しましょう。
専門業者に外注する場合でも、自分で作る場合でも大まかな流れは同じです。
- アプリの企画を固める
- プラットフォームを選ぶ
- アプリ開発を依頼する会社を選ぶ
- 要件定義をする
- 見積もりを取る
- 基本契約書を締結する
- 要求定義書を作成し、外部設計と内部設計を行う
- 個別契約を結ぶ
- 開発作業
- 納品
「専門業者に依頼すると費用が高くなりそうで心配……」
とお悩みの方は、まずはアプリ開発を依頼する場合の費用の相場を確認して、自分で開発する場合と条件を比較してみましょう。
簡単に使えるアプリ作成ツール6選
では、具体的にどのようなアプリ作成のツールがあるのか見ていきましょう。
手軽に始めてみたいという方に向けて無料のツールはもちろん、本格的なアプリが作成できる有料のツールも取り上げています。
本記事で紹介するアプリは以下の6つです。
- アプリビルダー(無料)
- Yappli(有料)
- アプスタ(有料)
- GameSalad(有料)
- AppGyver(一部無料)
- Joint Apps(無料)
ここからは、それぞれのツールの特徴を解説していきます。
① 初心者でも簡単!無料のアプリ作成ツール『アプリビルダー』
無料で簡単にアプリ作成をしたいという方に、まずおすすめしたいのが『アプリビルダー』というツールです。
基本的な作成パターンが9種類も用意されているので、その中から自身の目的や用途に合ったものをチョイスしていけば、簡単にアプリを作成することができます。
料金は無料なので初心者におすすめ
『アプリビルダー』は無料で使うことができます。
アプリ自体のオリジナル性は低くなりますが、お金をかけずに簡単にアプリ作成することが可能です。
初心者にはぴったりのツールでしょう。
② 難しいプログラミングがいらないアプリ作成ツール『Yappli』
株式会社ヤプリが展開しているアプリ作成ツールが『Yappli』です。
ユーザーの行動を分析する機能なども備わっており、簡単に本格的なアプリが作成できる点が魅力です。
有料プランを検討するなら、まずは30日の無料トライアルを
『Yappli』には30日間の無料トライアルがあります。いきなり有料プランを利用するのではなく、そのトライアルサービスを利用して有料プランに移行することをおすすめします。
法人の有料プランは、月額料金100,000円から用意されています。
- ダウンロード数無制限
- アプリの解析ツール
- アプリ専用の管理画面
- 自動バージョンアップ
- ストア審査代行
- サーバ運用保守
③ 有料なだけに本格的なアプリ作成ツール『アプスタ』
販促・集客のためにアプリを作成をしたいという方におすすめなのが『アプスタ』です。
店舗のお得情報やクーポンを会員向けに配信する会員専用アプリや、ネットショップアプリ、顧客管理・分析アプリなど店舗や企業のマーケティングに役立つ機能を搭載したアプリを作ることができます。
人気が高いのは多店舗対応の「バリュープラン」
料金プランは「バリュープラン」「エンタープライズプラン」の2種類があり、利用できる機能は基本的には同じです。
大きな違いは多店舗に対応しているかいないか、という点です。
店舗別にクーポンやニュース配信をしたいのであれば、店舗ごとにアプリを作成できるバリュープランがよいでしょう。
- バリュープラン…初期費用100,000円/月額29,000円
- エンタープライズプラン…初期費用100,000円/月額50,000円~
集客のために店舗アプリを導入するメリットとデメリットについては、店舗が集客目的で専用アプリを導入するメリット・デメリットをご参照ください。
④ ゲームアプリの開発にもってこいのアプリ作成ツール『GameSalad』
続いてご紹介するのは、ゲームアプリの作成に特化したツール、『GameSalad』です。
英語サイトではありますが、プログラミング知識が不要でiOSやMacOS対応のゲームアプリを作ることができます。
基本的に2つのプランから検討する
『GameSalad』のプランは、「Discounts」「GameSalad Basic」「GameSalad Pro」の3つ用意されていますが、「Discounts」は条件が限られているため、日本人が利用するのは難しいようです。
「GameSalad Basic」は17$、「GameSalad Pro」は25$です。
⑤ iOSのアプリ開発に特化したアプリ作成ツール『AppGyver』
iOS対応のアプリを作成したいという人におすすめしたいのが、『AppGyver』というアプリ作成ツールです。
iOSのアプリといえば、高度なプログラミング技術が必要なんじゃないかと思う人もいるかもしれませんが、このアプリを使えばプログラミング無しで簡単にiOS対応のアプリを作成できます。
3つの料金プランから用途に応じて吟味を
料金プランとしては、無料の「CONSUMER」、有料の「BUSINESS」と「ORGANIZATION」の3種類が用意されています。
⑥ プログラミングの勉強にもなるアプリ作成ツール『Joint Apps』
最後にご紹介するのは、アプリを作成することによって自然にプログラミング技術も身に付く『Joint Apps』です。
デジタルコンテンツ作成に関するオンラインスクールを運営している、デジタルハリウッド株式会社によるサービスです。
完全無料で簡単に始められるため、アプリ作成の基本となるプログラミングを学びたい子どもから大人まで、幅広い層が利用しています。
アプリ開発にあたりツールを使用するメリット・デメリット
アプリケーションを開発するにあたって、ツールは必要なのでしょうか。アプリケーションの開発にあたっての、ツールのメリットやデメリットを紹介します。
ツールを使うメリット
アプリケーションの開発にあたってツールを使うことには、4つのメリットが挙げられます。
アプリケーションの開発にあたってツールを使うことのメリット
- 初心者でも簡単にアプリケーションを作れる
ツールを使ってアプリケーションを作ることのメリットとして、1番大きいメリットは初心者でもアプリケーションが簡単に作れることでしょう。プログラミング言語やプログラミングに関する知識などが無くても、誰でも簡単にアプリケーションの開発を始められます。アプリケーションの開発に興味を持ったとしても、プログラミング言語などの専門知識を見ると興味が薄れてしまったという経験をした方も多いのではないでしょうか。そのような経験を払拭してくれるのが、アプリケーションの開発ができるツールやサービスです。 - プログラミングに関する知識がなくてもアプリケーションの開発を始められる
多くのアプリケーションの開発ツールやサービスでは、プログラミングに関する知識がなくても簡単にアプリケーションの開発を始められます。ノーコードやローコードの開発ツールやサービスが多いためです。テンプレートに必要なものを当てはめるだけでアプリケーションの開発ができてしまうのです。プログラミングに全く触れたことがない人はもちろん、エンジニアがいない、もしくは不足している企業にとっては、短期間で結果を出せる非常に便利なツールとなっています。また、プログラミングを勉強させる手間や時間、費用なども省けるので、ほかの業務に時間が回せて、作業が効率的にできるようになります。 - 環境構築をする必要がない
アプリケーション開発のツールやサービスを使えば、環境構築の手間が省けるようになります。環境構築はプログラムを開発するために欠かせない作業です。プログラミングを勉強し始めた人は、まずこのステップでとどこおるでしょう。
環境構築というリスクや時間のかかる面倒なステップを飛ばして、アプリケーションの開発ができるということは、非常に便利で大きいメリットです。
ただし、中にはテストの環境構築をしなければならない開発ツールやサービスもあります。開発ツールやサービスの概要をよく見てから、自分に合ったものを選ぶようにしましょう。 - プログラミングに触れられてワクワク感を味わえる
アプリケーションの開発は、1から自分で自由に作れます。とくに、1から自分で物を作るという機会が少なくなってしまった大人は、小さい頃にした工作や自由研究などを思い出して、久しぶりのワクワクした感覚を味わえるのではないでしょうか。
また、プログラミングに気軽に触れられるので、プログラミングに少し興味があったけど、難しそうでチャレンジするのは断念したという方にもおすすめです。
アプリケーションを作成する立場になって、改めて学べることもあります。例えば、どのようなアプリケーションにニーズがあるか、どんな層がどのような内容のアプリケーションを使うのかなどをじっくり考えてみると、新たな視点から物事を客観視できるようになります。
そうして自分が開発したアプリケーションをインターネット上で公開してみると、達成感が生まれます。何かにチャレンジしてみたいという方にも、開発ツールやサービスを使ったアプリケーション開発はおすすめです。
ツールを使うデメリット
アプリケーションの開発にツールを使うことのデメリットとしては、3つ挙げられます。
アプリケーションの開発にツールを使うことのデメリット
- コストがかかってしまう
アプリケーションの開発においてツールやサービスを使用することは、初心者でもプログラミングに関する知識がなくても、誰でも簡単にアプリケーションの開発を始められることや環境構築を作らなくても良いことなどさまざまなメリットが挙げられました。
しかし、そのような便利な機能がついたツールやサービスのほとんどは、コストがかかってしまいます。アプリケーションの開発ができるツールやサービスは、社内やビジネスなどで使うことを目的としているものが多いためです。
アプリケーションの開発の他にも、アプリケーションの運用や分析などの細かいオプションが付いているものは一見便利で良さそうですが、サポートが手厚い分、コストが高く設定されているものが多いです。
このようにコストがかかってしまうことは、プログラミングの初心者も手が出しにくくなるためデメリットと言えます。
また、コストが高いものを購入する時は、アプリケーションの開発ツールやサービスの内容とコストが見合っているかどうかなどもよく確かめるようにしましょう。 - 自由にできることが限られている
アプリケーションの開発ツールやサービスでは、自由にできる範囲が限られています。1からアプリケーションを作れるという期待から考えると、この自由度の低さは開発ツールやサービスを使うデメリットといえるでしょう。
しかし、プログラミング初心者にとっては、部品をテンプレートに当てはめたりブロックを組み合わせたりするだけなので、逆にこの自由度の低さが便利と思う人もいるのではないでしょうか。その一方で、プログラミングが少しできるという人にとっては自由度が低くてつまらないものであるかもしれません。
自由にできることが限られているという点は、プログラミングに対しての知識量やスキルによって意見が分かれそうです。
また、アプリケーションの開発ツールやサービスによっては、無料プランだと、自社サービスとしてインターネット上で公開できないという場合があります。アプリケーションを開発して収益化したいという場合には、有料プランのアプリケーション開発ツールやサービスを利用しなければなりません。また、アプリケーションを繋ぐ役割を果たすAPIを取り入れるなどの専門知識が必要になってきます。 - クオリティの高いアプリケーションを作るにはプログラミングのスキルが必要になる
先述した通り、アプリケーションの規模感が小さければ小さいほど開発は簡単になって、大きければ大きい規模になるほどアプリケーションの開発も難しくなってきます。
開発ツールやサービスで行う精密な動きや機能には、ある程度の細かい動きは可能なものの、限界があります。そのため、「もっと小刻みに動かしたい」「この機能をここに何個か入れたい」などの要求は、開発ツールやサービスでは叶えられない場合があります。
クオリティの高いアプリケーションの開発を行うには、プログラミング言語を学んだり、プログラミングに関する知識を付けたり、開発環境を作成したりしなければなりません。
このように、アプリケーションの開発ツールやサービスでは精密な動きや機能に限度があるため、よりクオリティの高いアプリケーションを開発したい場合には、プログラミングの勉強を本格的に始めたり知識をつけたりする必要があります。
アプリ開発に あたり勉強しておくこと
先述した通り、アプリケーションの開発ツールやサービスを活用するのであれば、プログラミングに関する知識やスキルが必要なくても、誰でも簡単にアプリケーションの開発ができるようになります。しかし、より本格的にアプリケーションの開発を行うのであれば、ツールやサービスの使用だけでは限界があります。そのため、本格的にアプリケーションを開発したいのであればアプリケーションの開発について勉強を始めましょう。
アプリケーションの開発の勉強にあたって、まずはアプリケーション開発の基礎知識について学んでいきましょう。
アプリケーションの種類は基本的に、ネイティブアプリケーション、Webアプリケーション、ハイブリットアプリケーションの3つに分類されています。それぞれの特徴を紹介します。
アプリケーションの種類
- ネイティブアプリケーション
ネイティブアプリケーションは、スマホやAndroidなどの端末にインストールして使うタイプのアプリケーションです。ネイティブアプリケーションは、iPhoneで使われているiOSと Androidで使われているものの2種類に分かれています。また、この2種類でアプリケーションに使うプログラミング言語が異なるので注意しましょう。
iPhoneで使われているiOSアプリケーションには、「Swift」というプログラミング言語が使われていて、Androidのアプリケーションには、「Java」や「Kotlin」というプログラミング言語が使われていることが多いです。また、iOSアプリケーションとAndroidのアプリケーションでは開発に必要なスキルも変わってきます。どちらのアプリケーションを開発するかあらかじめ決めておきましょう。 - Webアプリケーション
Webアプリケーションは、インターネット上のブラウザで動くアプリケーションのことです。アプリケーションを端末にインストールする必要がなく、インターネットでURLを開いたらブラウザ上でそのままWebアプリケーションとして使えるようになります。Webアプリケーションの開発は、ほとんどのプログラミング言語で開発が可能です。アプリケーション開発の初心者にとくにおすすめのプログラミング言語は、「JavaScript」、「Ruby」、「PHP」の3つになります。これらのプログラミング言語は、記述量が少なく比較的分かりやすいので、勉強しやすいです。 - ハイブリットアプリケーション
ハイブリットアプリケーションとは、ネイティブアプリケーションの性質とWebアプリケーション性質を混ぜたアプリケーションになっています。つまり、ブラウザ上においても、端末にインストールする形であっても操作できるアプリケーションのことです。「YouTube」や「Instagram」などがわかりやすい例でしょう。ハイブリットアプリケーションは、現在かなり多く使用されているアプリケーションの形です。しかし、独自でハイブリットアプリケーションを開発することは非常に難しいです。いくつかのプログラミング言語やフレームワークが必要になってきます。そのため、ハイブリットアプリケーションは、ネイティブアプリケーションとWebアプリケーションを先に攻略した後に進めるのが良いでしょう。
プログラミングの勉強を始めて、独学でアプリケーションの開発を行なっても問題ありません。しかし、時間やコストがかかる上に、難しさで挫折してしまう可能性も考えられます。本格的なアプリケーションを作りたい場合は、アプリケーション開発のプロに外注するのがおすすめです。
簡単にアプリが作成できるツールを使ってみよう!
以上、簡単に使える6つのアプリ作成ツールの特徴と料金についてご紹介してきました。
簡単にアプリ作成ができるツールは、実に多彩です。
それぞれの特徴や料金プランを知った上で、自分に合ったアプリ作成ツールはどれなのかを見極め、アプリを作成してみましょう。
しかし、簡単に使えるツールで作成するアプリの機能や性能には、どうしても制限があります。
本格的な機能を搭載した安定性の高いアプリをお考えの場合は、アプリ開発会社への依頼をおすすめします。
EMEAO!では数多くの優良なアプリ開発会社を無料でご紹介させていただいております。
「企画しているアプリ開発にかかる費用が知りたい」
「どんな開発会社に依頼すればいいかわからない」
などのお悩みやご要望がございましたら、ぜひEMEAO!のコンシェルジュまでお気軽にお問い合わせください!
アプリ開発会社に精通したコンシェルジュが誠心誠意アドバイス、サポートさせていただきます。
この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。