アプリ開発会社の選び方で失敗しないための5つのポイント
公開日:2020.06.18 最終更新日:2023.10.20
本記事では、アプリ開発会社の失敗しない選び方について、よくある失敗例とともに解説します。
専門業者へアプリ開発の外注をお考えの事業者様は、ぜひご一読ください。
アプリ開発会社の選び方に失敗した例
アプリ開発会社の質はピンキリで、選び方を間違えてしまうと後々になって後悔することになるケースも。
まずは失敗例とその原因を確認し、どのような選び方に問題があるのか? といった点を把握しましょう。
なお、アプリ開発を行う際のよくあるトラブルについては、こちらのアプリ制作を外注する際の注意をご確認ください。
失敗例①見積りの安いアプリ開発会社に依頼したら、低品質のアプリが納品された
アプリ開発は数十万~数百万もの費用がかかるため、当然、費用は可能な限り安く抑えたいものですよね。
しかし、あまりにも安いアプリ開発会社は、安いなりの理由があることがほとんどです。
例えば、柔軟な対応をしてもらえず欲しい機能がついていなかったり、修正を依頼したら高額な追加料金がかかったといったケースがあります。
開発にかかる費用には安心感や保証が含まれているため、安すぎる業者はリスクが伴うことが多いと注意しましょう。
失敗例②実績豊富なアプリ開発会社を選んだが、実は下請け業者だった
アプリ開発会社の選び方の1つとして、「開発実績を見て判断する」方法があります。
しかし、実績例を鵜呑みにしてしまうと、実態とは異なるケースもあります。
多くのアプリ開発会社は、自社のWebサイトにこれまで開発を手掛けたアプリの一例を掲示しています。
ただし、手掛けたタイトルやアプリのスクリーンショットだけをざっくりと載せているだけでは、その業者がいったいどの部分まで手掛けたのかということがわかりません。
例えば、企画から開発、運用すべてを担当している会社と、下請けとして一部工程のみを担当したのでは技術力にに大きな差があります。
いずれも実績としては変わりないですが、その実態を見極めることが重要です。
失敗例③窓口担当者が知識不足で、開発が始まると当初聞いていた話と違った
アプリ開発会社の中には、窓口担当者と開発技術者が異なるケースが多々あります。
そのため、窓口担当者が開発の専門知識を持っていないと実際に開発が始まった際にトラブルになることも。
例えば、契約時に納期や費用の話を窓口担当者と決めても、その後本来必要である作業工程が抜けていたり別途料金が発生するなど話が二転三転してしまうケースもあります。
窓口担当者の人当たりがよければ、信頼できる業者だと感じるのはごく自然なことです。
しかし、実際に開発に携わるのは窓口の担当者ではなくエンジニアやデザイナーといった開発スタッフということは忘れずにいましょう。
失敗例④サポートの質が低くアプリの運用に手間がかかってしまった
アプリは開発して終わりではなく、実際にユーザーにアプリを使ってもらい、改善を繰り返していくことで使用感が向上し、ユーザーが増えていきます。
また、バグの修正やOSアップデートの対応という保守サポートも必須です。
開発がメインで運用・保守に力を入れていないアプリ開発会社を選んでしまうと、サポート専門の業者を新たに探す必要が出てきます。
他社製のアプリの保守を請け負っている業者も多くありますが、やはり開発を担当した業者に保守もまとめて依頼しておくことが最もトラブルが少なく、スムーズです。
アプリ開発会社の選び方で気を付けたいポイント
ここまで、アプリ開発会社選びの4つの失敗例をご紹介しました。
選び方に失敗するとどんなトラブルが考えられるのか、ご理解いただけたでしょうか?
ここからは、優良アプリ開発会社を見極めるための5つのポイントをご紹介します。
ポイント①提示された料金は相場と大きくかけ離れていないか
まずはアプリ開発にかかる費用の相場を把握して、見積もりの金額と相場を比較しましょう。
相場から極端に安い、もしくは高いアプリ開発会社を候補から外していくことで優良業者に出会える可能性が上がります。
開発にかかる費用は、アプリのジャンルや機能などにより異なります。
一般的な目安としては、業務系アプリであれば最低でも50万円~程度、ゲームアプリであれば300万円~が相場です。
詳しくは、こちらのアプリ開発会社の相場詳細をご確認ください。
安さに根拠がある場合もある
実は、安い料金を提示していても問題のない優良業者である可能性もあります。
開発を海外のスタッフに依頼する「オフショア開発」を行っている業者であれば、日本よりも人件費が安いため費用を抑えられるのです。
完全に自社で開発を行っている業者と比較した場合、オフショア開発であれば約30~40%もコストを抑えることが可能になります。
ポイント②依頼内容に近いジャンルを手掛けたことがあるか
アプリと一口に言っても、ゲームやSNS、業務補助ツールなどさまざまな種類があるように、各社ごとに開発が得意な分野は異なります。
そのため、自分が依頼したい内容が得意なアプリ開発会社を選びましょう。
具体的には、業者のHPで、自分が今回依頼したいアプリと近い内容のものを過去に手掛けていればミスマッチは起きにくいでしょう。
また、クライアント側の事情でHPに実績を掲載していない場合もあります。
実績を公開していないアプリ開発会社は、依頼内容に近い実績を持っているかと問い合わせるのもひとつの手です。
要確認!対応OSも忘れずに
スマホのOSは、iOSとAndroidの二つが主流です。
両OSで開発可能な業者もいれば、片方のみに特化している業者もいます。
自分が希望しているOSに対応しているかという点も忘れずに確認しておきましょう。
ポイント③実績例の紹介は充実しているか
業者の得意分野の確認の際には、「手掛けた実績をどこまで具体的に紹介しているか」という点に気を付けましょう。
具体的には、その案件を手がけた日付、および担当範囲です。
もし、公開されている日付が何年も前であったり、そもそも日付が非公開の場合は、手がけた担当者が退職しているということも十分にあり得ます。
同じジャンルのものを依頼しても、現在所属しているスタッフにはノウハウが引き継がれていないため、満足のいくものができないという可能性も。
ただし、特定のジャンルに特化したアプリ開発会社であれば後任者にもしっかりとノウハウがあるので心配はないでしょう。
また、具体的な担当範囲が示されていない場合も要注意です。
実績例として掲載していても、実際は一部の工程のみを担当していることもあります。
そのため、「実績例の案件をどの範囲を担当したのか」を明記している業者を選びましょう。
ポイント④担当者の対応や提案力は十分か
やり取りを行う担当者の対応や提案力を見極めることも重要なポイントです。
具体的には、下記の項目に着目しましょう。
- レスポンスの速さ
- 言葉遣い、態度は問題ないか
- 提案力、アドバイスはしっかりしているか
レスポンスの速さや顧客への態度は、業種を問わず欠かせない大切なポイントです。
担当者の連絡が遅い業者では、納期に間に合うかどうかという点はもちろん、急ぎで対応したい修正箇所が見つかった場合にすぐに修正してもらえないという可能性も。
また、要件を伝えた際にイエスかノーしか言わない担当者よりも、プラスαの提案をしてくれるほうが、顧客のことを考えている優良な業者といえるでしょう。
費用や納期など、難しい要望にもある程度柔軟に対応してくれる業者をなるべく選びたいもの。
しかし、現実的に実現が難しい要望に関しては、理由や代替案とともにハッキリと不可能な旨を伝えてくれる業者であるほうが信頼できる場合もあります。
ポイント⑤アプリ開発後のサポート範囲はどこまでか
アプリのリリース後は、保守・運用のサポートを業者に依頼することになります。
どの範囲まで委託するのかという点は状況により異なりますが、基本的にはアプリ運用において保守は必須です。
最低限、保守対応も行っているアプリ開発会社を選び、サポート範囲を相談していきましょう。
具体的なサポートは、下記のような内容があります。
- 不具合の調査・修正
- OSアップデートの対応
- データのバックアップ
- ヘルプデスクなど、サービス運営を含めたサポート
- 運営相談
上記の中でも、不具合の対応とOSアップデート対応はほぼ必須といえます。
アプリに予期せぬ不具合が起きた際、しっかりと、迅速に対応しなければユーザーからの信頼を失ってしまうからです。
また、定期的に実施されるOSのアップデートにも細かに対応することで、安全性が高く安定した動作のアプリを常に提供できます。
アプリ開発会社によっては、サービスの運営施策までアドバイスを受けられる手厚いサポートを行っている場合もあるので、予算やリソースと相談して検討しましょう。
失敗しないアプリ開発会社の選び方とは?
ここまでで、アプリ開発会社の選び方において重要な5つのポイントをご紹介しました。
- 相場とかけ離れていない費用
- 得意ジャンル
- 実績例の具体性
- 担当者の対応
- サポート範囲
上記5点を踏まえたうえで、EMEAO!運営事務局が最も推奨している選び方は、複数の業者に同じ条件で見積もりをとって比較をすることです。
似たような価格帯のアプリ開発会社でも、それぞれ長所が異なります。
担当者との相性などもありますので、最初に問い合わせた一社で決めてしまわずに、じっくりと複数を比較して選ぶことが最善の方法です。
アプリ開発会社の選び方のポイントは、5つの要点を押さえて複数業者を比較すること
今回は、アプリ開発会社の選び方で欠かせない5つの選定ポイントと、失敗しない選び方のコツをご紹介しました。
費用や担当者の対応といった基本的な部分はもちろん、実績例や保守サービスの範囲にもしっかりと着目し、複数の業者を比較することが最も失敗しない選び方です。
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この記事を書いた人
編集部員 城下
EMEAO!編集部員の城下です。雑誌編集者と人材コーディネーターの勤務経験を生かし、現在はWebコンテンツの作成を担当しています。業者選定ガイドでは真っ白でクリーンな情報を届け、皆様にとって有益な知識の溢れるお城となるようなメディアを目指します。よろしくお願いします!