東芝の複合機の特徴|他メーカーとの違い
公開日:2020.03.04 最終更新日:2024.05.15
「複合機の購入を考えているのだけれども、どこのメーカーがいいんだろう?」
とお悩みの事業者様もいらっしゃることでしょう。
そこで本記事では、東芝の複合機の特徴と、どんなオフィスにおすすめなのかをご紹介していきます。
複合機選びでお困りの事業者様はぜひ参考にしてみてください!
また、東芝の複合機のリースを検討されている事業者様は、ぜひ複合機のリースにかかる費用の相場もご覧ください。
東芝の複合機について簡単なご紹介
東芝は言わずとしれた日本の大手電気製品メーカーの1つです。
1950年に「東京芝浦電気株式会社」から分社化した「東京電気器具株式会社」からその歴史は始まりました。
複合機をはじめとする事務機器の開発・販売を行っているのは、東芝の子会社である「東芝テック株式会社(東芝 Tec Corporation)」です。
東芝の複合機の中では、「e-STUDIOシリーズ」の機種が代表的です。
- e-STUDIO2010AC
- e-STUDIO3515AC
- e-STUDIO5516AC
東芝の複合機の特徴とは?
ここからは、東芝の複合機の特徴について詳しくご紹介していきます。
東芝の複合機は大きく3つの特徴を備えています。
特徴①本体価格がリーズナブル
通常複合機は印刷速度を基準として価格が変動します。
印刷速度とは、1分間あたりに何枚印刷できるかを示す値です。
他メーカーの同じ印刷速度の機種と比較した際、東芝の複合機は他メーカーよりも格段にリーズナブルな価格設定になっています。
例えば東芝の複合機でもっとも安価な機種「e-STUDIO2010AC」は83万円で、印刷速度は20枚/分です。
この価格は、他メーカーで同じ印刷速度の複合機と比べると、おおよそ80%程度となっています。
特徴②クラウド・ネットワークとの親和性が高い
東芝の複合機は、「Dropbox」や「Google ドライブ」など、さまざまなクラウドサービスと連携できるという特徴もあります。
スキャンした文書を電子データとして各種クラウドに保存し、PCやスマホから閲覧・編集することが可能なため、業務を効率化をすることができます。
また、社内ネットワーク外の端末と、直接WiFi機能で接続・印刷指示を出すことも可能。
社外から持ち込まれた資料の印刷にもすぐに対応できます。
特徴③情報漏洩対策が万全
東芝はHDD開発の技術を生かし、複合機の内部に搭載されているHDDのデータはすべて暗号化されるように設計をしています。
万が一複合機本体の持ち出しなど物理的盗難が起こった場合でも、内部データを復元されることはなく、内部データがすべて無効化される仕組みになっているのです。
東芝の複合機はどんなオフィスに向いているのか?
上記のような特徴から、東芝の複合機は以下のようなオフィスにおすすめです。
- リーズナブルな複合機を探している
- スキャンデータ共有の機会が多いオフィス
- 社外の人間の出入りが多いオフィス
東芝の複合機を使うメリット
東芝の複合機は導入コストが比較的低く、スキャンデータの共有がしやすいというメリットがあるため、上記のようなオフィスには最適といえます。
ほかにも、東芝の複合機はコピー用紙以外にも印刷できるという特徴をもつため、小売店で使うようなポスターの印刷が可能という点もメリットの1つです。
東芝の複合機の世界シェアは?
東芝の複合機は、世界市場において高いシェアを誇っています。日本国内ではトップ5に入っていないものの、世界規模では約20%のシェアを占めています。特にアジア圏では強力な存在感を示しており、2009年まで中国市場ではトップシェアを維持していました。
東芝テックは、複合機事業以外にもリテール業界のPOS端末や釣銭機の分野で世界シェアNo.1を誇る東芝グループの中でも優秀な子会社として知られています。この強みを生かし、複合機事業でも高い競争力を発揮しています。
しかしペーパーレス化の進展により、複合機市場が縮小傾向にある中、業界再編の動きが加速しています。2024年4~6月には、リコーと東芝テックが複合機やコピー機など事務機器(OA)の製造・開発部門を統合し、新会社を設立する予定です。この統合により、新会社は世界シェア首位に躍り出ると見込まれています。
東芝は複合機業界を撤退する?
東芝の複合機事業は、現在大きな転換期を迎えています。東芝テックは、東芝グループの中で唯一の上場子会社でしたが、コロナ禍によるペーパーレス化の影響でプリンター事業の収益性が低下し、分割や事業売却を求める圧力が高まっています。
2023年5月には、リコーと東芝テックが複合機やプリンターに関連する開発・製造部門を分割し、リコー子会社のリコーテクノロジーズに承継することが発表されました。新会社ではリコーが85%の出資比率を持ち、主導権を握ります。
東芝が複合機業界から撤退することはまだ明確ではありませんが、リコーとの協業により東芝ブランドの複合機が継続的に供給される可能性もあります。
東芝の複合機「e-studio」の特徴
ここでは人気の東芝の複合機「e-studio」の特徴について、以下の3つを解説します。
- 追求された使いやすさ
- 高性能な機能
- 内製化でコストを削減
追求された使いやすさ
東芝の複合機「e-STUDIO」シリーズは、使いやすさを追求した設計が特徴の一つです。
例えば10.1インチのタッチパネルは、押し心地の向上や角度調整ができるなど、使いやすく設計されています。また裏表の同時スキャンや毎分240ページの高速読取など簡単にスキャンでき、業務の効率化に役立ちます。
ほかにも業務の効率化を支援する複合機専用アプリケーションが用意されていたり、手書き文字認識機能が搭載されていたりします。
高性能な機能
「e-STUDIO」シリーズは、以下の高性能な機能を搭載しています。
- 高速印刷:多くのモデルで、毎分60枚以上の高速印刷が可能です。
- 高画質:高解像度の印刷エンジンを採用しているため、鮮明で美しい印刷ができます。
- 多彩な仕上げオプション:ステープル、パンチ、中折り、小冊子作成など、多彩な仕上げオプションが用意されています。
内製化でコストを削減
「e-STUDIO」シリーズは様々な用紙に印刷できるため、内製化によるコスト削減を実現できます。店舗のPOPやオフィスの案内など、多様な印刷物を1台の複合機で内製化できます。外注コストを削減できることに加え、制作時間も短縮できます。
水に強く、光沢のある特殊用紙「エコクリスタル」に印刷できますので、訴求効果の高い販促POPやポスター、メニューなどが簡単に作れます。ミシン目入りの用紙に印刷すれば、名刺や棚札なども簡単に作成可能です。
複合機とコピー機の違い
複合機とコピー機の違いは、以下の3つです。
- 機能の多様性
- 用途の幅広さ
- スペースの効率利用
1つずつ詳しく解説します。
機能の多様性
複合機とコピー機の大きな違いの1つは、機能の多様性です。複合機はコピー機能に加えて、以下のような多様な機能を備えています。
- 業務効率化:複合機は印刷だけではなく、スキャンやクラウド連携など便利な機能により業務の効率化を促進します。
- セキュリティ強化:複合機は情報セキュリティや、災害・故障からのデータ保全機能を備えているため、機密情報の保護とセキュアな環境での利用が可能です。
- ネットワーク管理:複合機は、ネットワーク上の複合機やプリンターの状態を管理者のPC画面で簡単に把握できる機能を備えています。
オフィスの業務効率化とセキュリティ強化をしたい場合は、単純なコピー機ではなく複合機がおすすめです。
用途の幅広さ
用途の幅広さが異なる点も、複合機とコピー機の大きな違いの1つです。複合機はコピー機能だけでなく、以下のような多様な用途に対応できる機能を備えています。
- プリント機能:複合機はパソコンからの印刷データを受け取り、印刷物を作成できます。
- スキャン機能:複合機は、紙文書をデジタルデータに変換するスキャン機能を備えています。
- FAX機能:FAX機能を内蔵しており、紙文書の送受信が可能です。
ほかにもネットワーク機能や多彩な仕上げ機能を搭載している複合機は、コピー機能だけでなくオフィス業務全般の業務をカバーできます。
スペースの効率利用
複合機はコピー機能だけでなく、プリンターやスキャナー、FAXなどの機能を一体化しているためオフィスのスペースを効率的に活用できます。
小規模オフィスの場合は、重量50kg未満のコンパクトな複合機が最適です。小型の複合機であれば設置場所に柔軟性があり移動も容易で、オフィスのレイアウト変更にも対応しやすくなります。
またA4サイズの小型複合機であれば、デスクの上など省スペースで設置できます。個人事業主や数人のオフィスであれば、機能的にはほとんど変わらないため、オフィスの省スペース化に貢献します。
ただし複合機を設置する際は、水平で配線が煩雑にならない場所、十分なスペースが取れる場所を選ぶ必要がありますので注意が必要です。
東芝の複合機はリーズナブルな価格と独自の機能が魅力的
いかがでしたでしょうか。
この記事を読むことで東芝の複合機の特徴をご理解いただけたかと思います。
社外とのやり取りが多く、情報漏洩を危惧されていてかつ、リーズナブルな複合機をお探しの事業者様には、真っ先に東芝製品のご検討をおすすめします。
「他のメーカーの複合機についても知りたい!」
「東芝の複合機を発注したい!」
と思われた事業者様は、ぜひEMEAO!コンシェルジュにご相談ください。
機種選びに関するアドバイスから、東芝の複合機を扱っている優良な複合機業者のご紹介まで、誠心誠意サポートいたします!
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この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。