防犯カメラの主要メーカー比較と選び方!会社別の機器の強みを紹介
公開日:2020.04.09 最終更新日:2024.05.15
防犯カメラには機種やメーカーによってさまざまな種類があり、いざ設置したいと思ってもどの製品を選べばよいか迷ってしまいますよね。
そこで本記事では、人気の高い防犯カメラメーカー10社の製品について、特徴やメリットを紹介します。
機種の選び方や防犯カメラを設置する際に意識したいポイントについてもあわせて紹介するので、防犯カメラの選び方に迷っている事業者様はぜひ最後までお読みください。
人気の防犯カメラメーカー10社とそれぞれの特徴
本記事では人気の高い防犯カメラメーカー10社に絞って、おすすめの防犯カメラ製品を紹介します。
また防犯カメラ導入時のコストについて気になる方は、防犯カメラを導入または運用するときに必要な費用の相場に関する記事をご覧ください。
メーカー①パナソニック
デジタルカメラを数々生み出してきたパナソニックの強みは、高画質の映像とデータ量の大幅圧縮です。
カメラが自動的に映像のブレやノイズを取り除き、カメラに映った人物の顔や車のナンバーなど記録を振り返った際に重要な情報を鮮明な映像として記録できます。
パナソニックの防犯カメラには独立して方向調整が可能なカメラユニットが4つ搭載されており、可能な限り死角の少ない状態で幅広い範囲を撮影可能です。
また、映像のデータ量を大幅に圧縮できる秘訣は、重要な箇所とそれ以外の箇所で画質の解像度を調整できる独自の機能です。
映像のデータ容量を低く保つことでこまめに映像を消去する必要なく、記録した映像すべてを長期的に保存することが可能です。
- 防犯カメラの映像を高画質に保ちたい
- 揺れに強いカメラを導入したい
- 映像を消去することなく長期間保存したい
- 映像をネットワーク上で共有したい
メーカー②Canon
Canonはカメラ製造において数々のベストセラーを生み出してきた技術を応用し、防犯カメラにも高倍率なズームレンズと露出補正機能を導入しています。
最大400倍のズームインにも対応可能なカメラレンズで、長距離でも犯人の顔や車のナンバーを鮮明に記録できます。
現在多くの製品に導入されている「新高感度CMOSセンサー」は2.5億画素センサーで、肉眼では確認できない遠くの現場を鮮明な映像として記録できるほか、夜景を真昼のような映像に見せる超高感度センサーとして機能します。
またCanonの防犯カメラに備わっている「オートSSC機能」は映像の露出を自動調整します。
- 映像を高画質・高倍率で記録したい
- 保存容量を確保するためにデータを圧縮したい
- 周囲の明るさの影響を受けやすい場所に防犯カメラを設置したい
メーカー③日立
日立の防犯カメラは、広範囲の映像を記録したい方や、屋外で雨にさらされる場所などの設置で防水機能のある防犯カメラを選びたい方におすすめです。
日立の防犯カメラに搭載されている魚眼レンズは、周囲360度の映像をカメラ1台で撮影可能です。
また、高画質撮影や逆光補正機能を備えたIP66を基準に設計された防犯カメラには防塵・防水機能が備わっており、雨水や強風に負けない屋外の設置に有利な機能を搭載しています。
さらに防犯カメラの活用としてサーマルカメラによる検温機能や顔認証によるドア施錠機能を備えた製品も販売されています。
- 防犯カメラの容量削減のために映像データを圧縮したい
- 少ない台数・設置個所で広範囲の映像を記録したい
- 雨風に強い防塵・防水機能がほしい
メーカー④Axis
スウェーデンの防犯カメラメーカーであるAxisの製品は、画質を維持しながらデータを圧縮できたり夜間暗闇での撮影が可能だったりする点が強みです。
画質や品質が低下することを防ぎながら、カメラの容量を確保するための撮影データ圧縮が可能です。
映像データ量を少なく保つことで、ネットワーク上で映像データを共有する際の負荷を低く抑えられます。
また、防犯カメラには赤外線照明が内蔵され、さらに製品に搭載されているワイドダイナミックレンジは映像の明暗差を適切に調整します。
- 細部まで明瞭な映像を残したい
- オンライン上でデータを共有するときの負荷を軽減したい
- 夜間の空間を高画質の映像で監視したい
- 太陽光や周囲の光による影響を受けずに映像を撮影したい
メーカー⑤HIKVISION
防犯カメラ導入コストを安く抑えたい方におすすめなのが、中国の防犯カメラメーカー・HIKVISIONの防犯カメラです。
HIKVISIONの製品の強みは低価格だけでなく、複数の映像補正機能や撮影以外の防犯機能など、性能面にもみられます。
とくに映像を鮮明化する「Defog機能」や映像のブレを防止する「EIS」、指定部分を高解像化する「ROIコーデック」といった各製品に搭載されている機能は、映像を高品質に保存しながら高い防犯性能を確保したい方におすすめです。
また音から危険を察知する「異常音検知機能」や侵入者の存在を知らせる「進入検知機能」は、カメラ機能以外の面で防犯性を高めるのに役立ちます。
- 映像を高解像・低容量にしたい
- 雨風などの障害に強い防犯カメラがほしい
- カメラ機能以外の防犯機能を備えた防犯カメラを設置したい
メーカー⑥ACTi
台湾の電子機器メーカー・ACTiが製造する防犯カメラは、どのような環境でもブレのない鮮明な映像を撮影できる高い耐久性、そして映像をもとに不審者の顔や移動経路を解析する解析機能が備わっている特徴があります。
ACTiの防犯カメラであれば、強い雨風が降る屋外や大きな道路沿いにある場所などに設置された場合でも強い耐震性でブレのない映像を撮影できます。
また、ACTiの防犯カメラに備わっている移動物体解析機能・顔解析機能を用いれば、犯人や不審者の身元を明らかにする際に大いに役立ちます。
- 少ない人的・費用的コストで防犯カメラを設置したい
- 屋外でも耐久性の高い防犯カメラを選びたい
- カメラ機能以外にもセキュリティに役立つ機能を備えた防犯カメラがほしい
メーカー⑦Dahua
世界で第3位のシェア数を誇る中国の防犯カメラメーカー・Dahuaが提供する防犯カメラの強みは、中華製品の特徴でもある低価格と、無料で利用できる映像管理ソフトの提供です。
また、PC・スマホ向けに無料で提供されている映像管理ソフトを利用すれば、録画映像をPCや手元のスマートフォンで閲覧・管理できます。
製品サポートは正規代理店の三星ダイヤモンド工業が提供しているため、トラブルや故障が生じた場合には安心・安全なサポートを受けられます。
- 安い価格で防犯カメラを手に入れたい
- 防犯カメラを利用する際に発生する運用コストを安く抑えたい
- 安心・安全のサポートを受けたい
メーカー⑧Hanwha Techwin
日本国内での電子機器シェア数が多い韓国に拠点をもつHanwha Techwinは、映像を鮮明にする補正機能や映像の解析機能を備えた高性能な防犯カメラを販売しています。
防犯カメラに搭載されているマルチセンサーは風や太陽光などの周囲環境を瞬時に検知し映像を補正するため、屋外で撮影された映像であっても鮮明な画質で撮影可能です。
また映像分析機能では、映像に映る人物の入退室・移動経路・顔認識まで人物特定に必要な要素を徹底分析する機能として役立ちます。
- 映像のデータ量を圧縮し録画容量やネットワーク容量を確保したい
- 設置環境に関わらず鮮明な映像を撮影したい
- 撮影機能だけでなく映像分析機能を搭載した製品を選びたい
メーカー⑨三菱電機株式会社
三菱電機株式会社の提供する防犯カメラはセキュリティ目的だけでなく、マーケティング現場における生産効率向上・安全管理に役立ちます。
動画圧縮規格H.265を搭載し映像容量を圧縮可能で、さらに増設HDDを接続すれば長時間撮影も可能です。
- MELOOK 4
- MELOOK 3
- MELOOK μ+
- 撮影した映像のデータ容量を圧縮し十分な撮影容量を確保したい
- 監視目的以外にもマーケティング用途で防犯カメラを利用したい
- 長時間映像を撮影したい
メーカー⑩株式会社アルコム
株式会社アルコムではHDD内臓レコーダーからカメラ・モニターまで、防犯カメラ設置に必要な機材をセット購入できます。
防犯カメラには防滴仕様が施され、搭載されている魚眼レンズで屋外の広い範囲を撮影可能です。
- SET793
- SET605
- SET781
- SET681
- 防犯カメラ設置に必要な機材を一度にまとめて揃えたい
- 用途や目的に応じて最適な防犯カメラを選びたい
- 夜間撮影・屋外撮影に強い性能をもつ防犯カメラを選びたい
防犯カメラの選ぶ際に確認する項目
ここからは、防犯カメラの機種を選ぶ際に確認すべき5つのポイントについて紹介します。
関連記事:防犯カメラの設置費用の相場はいくら?ランニングコストの相場も紹介
項目①ボックス型かドーム型か
ボックス型のカメラは目立ちやすく、未然に犯罪を防ぐ犯罪抑止効果が高いといえます。
一方、ボックス型のカメラには撮影範囲の限界があり、死角を狙われるリスクが伴います。
その点、ドーム型のカメラは目立ちにくく撮影範囲も広いため、犯罪の証拠を確実に撮影できます。
ただし、ドーム型はボックス型に比べてレンズが小さく、画質が悪くなる傾向がみられます。
項目②屋内用か屋外用か
防犯カメラを屋外に設置するなら防塵・防水機能が必要で、それらが搭載されていない屋内用カメラは雨風にさらされると短時間で故障してしまいます。
そのため、カメラの設置場所にあわせて機種を選ぶように気をつけましょう。
関連記事:屋外用防犯カメラの選び方とは?設置時の注意点についても解説
項目③有線か無線か
防犯カメラが有線か無線かによって選ぶ機種は異なります。
有線カメラの設置には配線工事や電気工事が必要であり、状況によって壁に穴を空ける必要がある場合もあります。
一方無線カメラであれば工事が不要で、データの送受信はWifi環境があれば可能です。
項目④画素数がどのくらいか
どのくらい精度の高い映像がほしいかによって、選ぶ機種が異なります。
犯罪の証拠を残すために防犯カメラを設置する場合には、100万画素以上のメガピクセルカメラがのぞましいです。
一方、鮮明な映像が不要な場合には約35万画素程度のアナログカメラで事足ります。
200万画素あるフルHDカメラはズーム機能も利用できるため、詳細な映像解析が必要な場合にはカメラの画素数に注意しましょう。
項目⑤必要な機能が搭載されているか
防犯カメラを選ぶ際に最終的な判断材料となるのが、カメラに搭載されている機能です。
時間を問わず撮影する場合には夜間撮影可能な機能、太陽光や周囲環境によって映像の明暗が激しい場所への設置が必要であればワイドダイナミックレンジ機能、映像だけでなく音声も必要であれば録音機能が必要です。
ほかにもカメラの首振り機能や映像に映った人物の胴体検知機能が必要な場合もあるため、カメラの設置場所や使用用途について事前にしっかり確認することが重要です。
防犯カメラの設置時に注意しておきたいこと
防犯カメラを設置する際には設置場所や撮影の角度についてしっかりと確認のうえ、適切な製品を選ぶ必要があります。
ここからは、防犯カメラの設置時に注意しておきたい2つのポイントについて紹介します。
注意点①適切な場所に設置する
防犯カメラの設置時に重要なのが、カメラが効果を発揮できる設置場所を検討することです。
ただし防犯カメラには多くの場合死角が発生するため、必要な箇所をしっかり撮影できる設置場所を選ぶことが重要です。
注意点②プライバシーを侵害しないようにする
防犯カメラを設置する際には、周囲のプライバシーに十分に配慮することが大切です。
防犯カメラの設置でプライバシー侵害の可能性がある場合には、個人のプライベート空間が映り込まない位置を選びカメラを設置したり、プライバシーマスク機能の使用が必要です。
また、市町村が定めているプライバシー遵守に関するガイドラインがあれば、必ず確認しておきましょう。
防犯カメラの導入コストを削減するために抑えたいポイント
防犯カメラの設置には人件費や工事費など、さまざまなコストが発生します。
ここからは、防犯カメラの導入コストを削減するために重要な3つのポイントについて紹介します。
ポイント①防犯カメラを1人で設置する
防犯カメラを1人で設置すれば、通常発生する工事費や取り付け費を削減できます。
ポイント②無線カメラ・クラウドカメラを購入する
無線カメラであればデータの送受信がWifi環境さえあれば可能であるため、機材や配線を整備する必要がありません。
ポイント③防犯カメラと周囲機材をセットで購入する
本記事で紹介した株式会社アルコムの商品のように、防犯カメラ設置に必要な機材をセットで購入すれば、セット購入割引を受けられるケースがあります。
機材を揃えるためのコストを削減したい場合におすすめの方法です。
目的・設置場所にあわせて最適な防犯カメラを導入しよう
防犯カメラはメーカーや機種によってさまざまな特性があるため、何を重視するかを念頭に最適な製品を選びましょう。
「気になるメーカーの防犯カメラを取り扱っている業者に購入・設置を依頼したい」
このように思われた事業者様は、お気軽にEMEAO!までご相談ください!
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この記事を書いた人
編集部員 河田
編集部員の河田です。編集プロダクションでの書籍編集の経験を経て、現在はEMEAO!のWebコンテンツ編集・執筆とお客様へのインタビューを担当させていただいています。日々、コツコツと皆さんのお役に立つ情報を発信していきます!よろしくお願いします。